2009-04-07
■ZARD新譜

いまどき歌手が死んでも新譜は出続ける。
司馬遼太郎が死んで10年以上たっても『週刊朝日』の連載は終わらなかったし、藤子・F・不二雄が死んでもコロコロの『ドラえもん』の連載は続いている。連載が終わった「ちびまる子ちゃん」も「サザエさん」も、アニメでは新しい作品が生まれ続けている。また、『ドラゴンボール』の連載が終わるときには、関連企業の調整や重役会議の承認が必要だったと聞いたことがある。もし株式を公開している会社だったらもっと大変だったろう。
90年代以降、(物理的な)作者の死は、作品が終わる理由にはならなくなったということだ。
それを考えると、自分の意思で連載を終わらせたり、バンドを解散させたり、引退するっていうのはもう特権以外の何ものでもない。
あと、上の記事の文章だけど、
スピード感とキャッチーさを併せ持つロック・チューンとして、早くからの坂井泉水のコンポーザーとしての可能性を感じさせる佳曲。
「可能性を感じさせる佳曲」
っていう辺りの表現がたまらなくいい。
新譜の発売を伝える記事であって、なんらかの批評的な言葉が必要とされているわけではないし、酷評するのも空気読めてない感じだし、だけどなんらかの評価をしなくてはしまらないし、だからといってほめるところもないし、という著者の切実な想いが、ひしひしと伝わってくる名文。
よくよく考えると、作曲者をほめる際に「スピード感」とか言ってみたり、死んだ人間に「可能性を感じ」てみたりという皮肉も込められている感じ。
佳作=? 詩文などの,できばえの優れた作品。「近年の−」
? 入選作ほどではないが,それに次ぐよい作品。「選外−」
【三省堂 大辞林 第三版】
僕もライターなんて職業をやっているけど、小学校の作文でも最高で佳作だったな。
- 作者: 梶原一騎
- 出版社/メーカー: JICC出版局
- 発売日: 1990/11
- メディア: 単行本
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