無理:奥田英郎

地方の合併都市が舞台。
生保の審査をする公務員と、
宗教にはまってる万引きGメンと、
詐欺まがいの仕事をする若者と、
市議と、女子高生の群像劇。
あまり群像劇にする必要性がないというか、
本筋が無くもっさりしていた。
オリンピックの身代金は良かったのにな。
全員が、より救いようのない方へどんどん進み、
一つの終点を迎えるけれども、その先に全く希望は無いという話。
奥田の2文字タイトルはとりあえず救いが無いのが良いですね。
ここをご都合主義にすると伊坂っぽくなる。

無理〈上〉 (文春文庫)

無理〈上〉 (文春文庫)

どうでもいいけど、方言じゃないのかぁ、と思いました。
土地を特定しなかったからか。