2020年ノーベル化学賞予想

今年もノーベル化学賞の予想です。

昨年は2015年に予想していたJohn B. Goodenough先生とM. Stanley Whittinghamが吉野先生とともに受賞しました。これまでに数多くの予想をしてきましたが,その年に受賞する人を予測するのは難しいですね。

今年はHuisgen先生がお亡くなりになった年なので,「クリックケミストリーの開発」でSharpless先生を予測します。

発表は10/7(木)の18:45です。楽しみに待ちましょう。

2019年ノーベル化学賞予想

毎年恒例のノーベル化学賞予想です(そろそろ当てたい)。

 

昨年が生化学分野の受賞で,その前が分析化学(2017)・有機化学(2016)
と来ていますので,今回はそれら以外の分野だと予想します!

ChemStation さんの予想だと Johan Åqvist 先生が受賞発表担当者ということなので,
今年は計算化学分野あたりではないかと考えました。

ということで,予想は

分子動力学法の発展への貢献で

Roberto Car先生, Michele Parrinello先生

とします。

 

 

発表は 10月9日 18:45 とのことです。楽しみに待ちましょう。

2017年ノーベル化学賞予想

毎年恒例、ノーベル化学賞の予想です。
周期的に、今年は生化学分野が受賞する可能性が高いです。
それを踏まえて以下の6名を候補として挙げます。(敬称略)

「生物無機化学への貢献」
 Harry B. Gray

「核内受容体の機能の解明」
 Ronald M. Evans

「miRNA の発見」
 Victor Ambros

「DNA メチル化の役割の解明」
 Howard Chaim Cedar

酵素機能の化学的解明」
 JoAnne Stubbe

「構造生物学的アプローチからのウイルスの相互作用の解明」
 Stephen C. Harrison

近年、大きな賞(ウルフ賞ラスカー賞、ガードナー賞、ウェルチ賞)を受賞しており、ノーベル医学生理学賞とは分野が重なりにくそうな方を選びました。

発表は 10 月 4 日 18:45 (日本時間) です。
楽しみに待ちましょう。

2016年ノーベル化学賞予想

今年も恒例のノーベル化学賞予想です。
今年はついに有機化学分野が受賞する流れになっています。
それを踏まえて、今年の予想は以下の 2 名です。

「クリックケミストリーの開拓」
 K. Barry Sharpless

「向山アルドールの開発」
 向山光昭

発表は日本時間、本日(10 月 5 日)18 時 45 分です。
楽しみに待ちましょう!

2015年ノーベル化学賞予想

今年も恒例のノーベル化学賞予想をします。
歴代のノーベル賞受賞者は、過去 5 年以内にトムソン・ロイター引用栄誉賞を受賞していることが多いので、今年は 2011 年以降のトムソン・ロイター引用栄誉賞受賞者の中から考えることにしました。
その中でも以下の三点に当てはまるものに絞ってみました。

・理論化学、分析化学以外の分野 (受賞分野の周期的に)。
・受賞者の中にアメリカ人が入るもの(これまでにアメリカ人が入った受賞が多いため)。
・候補者が 3 人以下に絞りやすいもの。

残ったのが下の 7 分野になります。

「デンドリマーの開発と応用」
Jean M. J. Fréchet、Donald A. Tomalia、Fritz Vögtle

「量子ドットの発見」
Louis E. Brus

「Ames試験の考案」
Bruce Ames

メソポーラス材料の設計、応用」
Charles T. Kresge、Ryong Ryoo、Galen D. Stucky

有機 EL の発明」
Ching W. Tang、Steven Van Slyke

「ゲノム編集技術 CRISPER-cas 9 の開発」
Emmanuelle Charpentier、Jennifer A. Doudna

リチウムイオンバッテリーの開発」
John B. Goodenough、M. Stanley Whittingham

この中から筆者の偏見をもとに予想すると

◎ 本命 Bruce Ames
21世紀に入ってからはやはり生化学分野の受賞が多いため。
また、高齢な人ほどノーベル賞を取りやすい気がするため。

○ 対抗 Ching W. Tang、Steven Van Slyke
去年のノーベル物理学賞に続き、光る物質の開発が連続受賞するかも。
2011 年のウルフ賞受賞からも一般的な評価が高いことが伺える。

▲ 穴 Emmanuelle Charpentier、Jennifer A. Doudna
やはり生化学分野の受賞の可能性が高いので。

発表は 10 月 7 日です。結果を楽しみに待ちましょう。

2014年ノーベル化学賞予想

皆様、お久しぶりです。
一昨年から行っているノーベル化学賞予想を今年もします。

前回の有機化学分野の受賞から4年の間隔が空いたということで、
今年は有機化学の分野から選出される可能性があります。
しかし、頻度から考えると生化学分野からということも考えられますし、
7年の間隔が開いている物理化学の分野からの受賞も大いにありえます。
はっきり言って全く絞れません・・・

ということで、あえてどの分野に当てはまるのかよくわからない人を
予想することにしました。

まず予想の一人目はジョージ・ホワイトサイズ先生。
研究者なら誰でも知っている超大御所です。
研究分野も多岐に渡っており、研究内容は簡単には紹介しきれません。
h指数が尋常じゃなく高いことで有名ですし、
ウルフ賞ノーベル賞以外の有名な賞をほとんど受賞していることから、
選ばせて頂きました。

二人目はジャクリン・バートン先生。
DNA二重鎖での電荷移動に関する研究を行われています。
その研究は物理化学、有機化学、生化学にまたがっており、
分野を決めることは極めて難しいです。
ノーベル賞と関連深いライナス・ポーリング賞(2007年)、
アメリカ国家科学賞(2011年)、プリーストリー賞(2015年)を
受賞しているために選ばせて頂きました。

去年、一昨年に予想で挙げた方でもいいので、今年は当たって欲しいです。