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文学と音楽に触れて分かったこと

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2008-05-15 5/15日記(4/25〜)

[]回答者は無名のアメリカ人! 日英2カ国語の人生相談本が話題に

http://excite.co.jp/News/bit/00091208747177.html

iconicon黒いTシャツと青い人生相談

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 記事を読み進めていけば分かることだが、下手な霊能力者に相談するよりはよっぽどいい。

 相談したい事がないわけじゃないが、それらの多くは自己解決出来ると思っている。それよりは回答者の心理が気になる。そういった経緯で購入予定。

 自分と同じような理由で読みたいと思った稀有な人にもおすすめの本がある。

iconicon死ぬ瞬間 / エリザベス・キューブラー・ロス

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 高校生ぐらいの時に何度も読んだ。

 多分、死を理解する事で死の恐怖に打ち勝てると思ったのだろう。

 ちょうど、その時期に三歳下の従兄弟、祖母の死去と立て続けにあり考えるきっかけになった。従兄弟は性格の良い子で野球の好きな少年だった。自分のように醜い性格の人間が生き、どうして彼が死ななければいけないのか、どうしても納得がいかなかった。納得が行かず、入院中の彼とはたくさんの約束をした。高校生の自分のアルバイト先のお好み焼きが美味いから、食いに行く約束。海でウニを採りに行く約束。どれも叶わなかった。覚えている事は見舞いに行った時に看護士(当時、看護婦)に体を起こしてもらう際、自分も腕を引っ張って起こすのを手伝おうとした事だ。彼は申し訳なさそうに「腕(の間接が)抜けちゃうから」と言ったあの顔だ。野球の大会の写真も、それを自慢する笑顔も、どれも思い出せない。あの申し訳なさそうな顔だ。

 また祖母は大変厳しい人で、圧倒的な存在感を持つ人だった。今でもそうだが大嫌いで死ぬと分かった時には、心底から喜んだ。現に抗がん剤でカスカスになった遺骨を箸でつまんだ時は笑いがこみあげてきた。不器用な力の入れ方をすれば、骨壷に入れる前にくずれてしまい、実際に声に出して笑った。

 祖父の後妻で、父とは直接の血のつながりがない。つまり、自分とも血のつながりがない。登った木から落ちて泣いている自分に怒らず、父に「お前の子は弱いのう」と罵る。

 常に何かしらに怒っていて、竹で編んだ布団叩きで何度も顔を殴られた。小学生の自分が苛められている事が分かった時は、弱い自分を責められた。

 泣けば怒り、笑えば怒る。すべての存在が許せないのではないかというぐらいに怒っている人だった。

 そんな祖母がガンで入院した。

 従兄弟もガンであったため、祖母の容態は用意に想像できた。衰弱していく様があまりにも怖く、従兄弟のそれを受け入れなかった自分には、祖母の見舞いには行けなかった。

 しかし、両親が所用で見舞いには行けず、歳の離れた自分の妹は毎日行っていたため、自分が連れて行く事になった。入院してから一ヵ月後の事だ。

 うつむいたまま病室に入ると、祖母は「ほう」と小さく呟く。

 妹は小遣いをもらい、売店に駆けて行った。人払いをした形だ。

「やっぱり、お前は弱い人間やのう。自分が死ぬ訳でもないくせに怖がって、見舞いの一つも来ん。今日も仕方なく来た」

 祖母の声は小さく覇気がない。

 それなのに今まで植えつけられた恐怖で顔を上げる事が出来ない。直視できない。従兄弟の顔を思い出す。早く時間が過ぎる事だけを祈った。

「これ、着替え。ここに置い……」

「背筋伸ばしてしゃんとせんかい」

 祖母の声はやはり小さい。それなのにびっくりして言われるままに背筋を伸ばす。続いて祖母は言葉を続けた。

「お前はウチの家の跡取りや、最後ぐらいアタシの顔をちゃんと見!」

 小さい怒号が病室に広がって、自分はやっと顔をあげる。

 体にたくさんの管をつけられて、延命をし、

 目も見えず、耳も聞こえず、触られても分からず、

 死ぬの待っている状態だと言われた。

 それを聞いて嬉しくて仕方がなかった。

 そして、今も嫌いだ。

 それでも思い出す祖母の顔はあの時見た最後の笑顔だ。 

 やはり死は怖いし、理解出来たとも思えない。ただ、死ぬ瞬間を読んで思ったのは、悲観ばかりじゃないということ。

 生と死は約束されている。死ぬために生まれたとしても、大好きな花と大好きなワイン、それに大好きな人に看取られるなら、その生は素晴らしく、同様にしてその死も素晴らしい。

 そういった事が書いてある本。 

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