雑感

2018-05-13

海を眺めながら

あまりにもすることがなく、島の名を擁する公園に行ってきた。本当に島というわけではなく、陸と砂の道で結ばれている。


歩いて1時間くらいで辿りついただろうか。その公園の掲示を見つけてからが長かった。某隊の敷地沿いに延々と歩き、釣り人を眺めていたら水たまりに足を踏み入れてしまった。自動車に追い越され、自転車に追い越され、鳥に見下ろされながら黙々と歩いた。


着いても何かがあるわけではない。早くも子供が海水浴に興じていたり、テントを張っている人々がいたりしたが、私が持ってきたのは1冊の小説だけである。有島武郎小さき者へ・生まれ出ずる悩み』。


有島武郎の作品を読んだことが実はない。なぜか本棚に紛れ込んでいたので持ってきた。海に臨んで約100年前の小説を読むのもなかなか乙だと思った。


公園の中を進むと神社があった。後ろから入るような格好となり、鳥居をくぐると目の前に海が広がっていた。悪くない場所である。岩に腰掛け、読み始めた。


母を亡くした子たちに父が宛てた手紙のような小説である。母がいた頃を振り返り、愛を語り、子に力強くエールを送る。20頁もない掌編である。


しかし私は気づけば読み終わる前に立ち上がっていた。思いのほか岩というのは座り心地がよくない。


こうして私は公園を後にした。親子が砂浜でテニスボールを打ち合い、若い男女の群れが背を向けて右手を挙げ、ワンピースの真似事を写真に収めているのを横目に、とぼとぼと舗装された道路を歩いた。


帰りにたまたまプリン屋を見つけた。店の方はとても愛想よく私を迎えてくれた。きっと美味しいであろうピーナッツプリンを携え、私はまた歩き出した。



行け。勇んで。小さき者よ。

2018-04-28

「シュタインズ・ゲートゼロ」1-2話

閉時曲線のエピグラフ

閉時曲線のエピグラフ


次に観るアニメが枯渇してしまい、そろそろ復習でもしようかと思っていたところに「シュタインズ・ゲートゼロ」が目に入ってしまいました。これは観ざるをえません。


まだ2話しか観られませんが、既にだいぶ引き込まれております。これを機に、記憶が曖昧になっている前作も観直そうかしら。

2018-04-18

ノー残業デー

着任早々で手加減してもらっているからか、それとも自分が仕事を把握していないだけなのか、ノー残業デーを守れました。


さて、基本的に弊社は全国一律のルールが多いと勝手に思っていましたが、他県に異動したことでちょこちょこ違いがあるものだと分かってきました。



たとえばノー残業デーもそう。


大都会時代は(もう記憶が薄いので間違っているかもしれませんが)毎週1回通常のノー残業デー(以下面倒なので「通常」。)に加えて月に1回「スーパー」の名を冠するものがあり、「スーパー」だけは守るように言いつかっておりました。通常は努力義務。「〜しなければならない」でなく「〜するよう努めなさい」ということですね。がんばってもだめならしかたない(棒読み


山に囲まれていた時代は通常は週二回ありましたが、果たして意識している方がいるのか不明でした。決してブラックというわけではなく、帰る人は曜日にかかわらず帰り、帰らない人は曜日にかかわらず帰りませんでした。ただし月に二回、所属部署皆で帰る日と建物全体で皆帰る日が設けられておりました。


そして海に臨む現在、毎週スーパーがあります。毎週あることで強制力は少し下がっているのかなという印象ですが、その日は建物内のトップが鍵を閉めなければならないということで上からの圧力が高めです。それでもって通常がない。



整理すると、

都→通常週1(効力低め)、スーパー月1(効力高め)

山→通常週2(効力なし)、スーパー月2(効力高め)

海→通常なし、スーパー週1(効力まあまあ)

となります。意外とバランスが取れています。総合効力はだいたい同じになるよう配慮しているのでしょうか。



他県に異動なんてマジ勘弁と思っていた時期もありました(というか今でもたまに思うこともあります)が、外のルールを知れることはいいことかもしれません。同じところにしかいないとそこのルールが絶対だと思ってしまいそうですから。

2018-03-09

「恋は雨上がりのように」9話

恋は雨上がりのように」を観ると何か文をものしたくなる。不思議なアニメである。


たとえ今、橘さんとその友達の心が離れてしまっているとしても、きっと一緒に過ごしたかけがえのない時間があったと思う。

それはどんなに時が経っても、決して、消えてなくなったりはしないよ。橘さんにとっても、その友達にとってもね。


綺麗事かもしれない。

"Out of sight, out of mind."ということであればまだ良いかもしれない。人はきっかけがなくとも自然と離れていくことがある。

しかし、手酷く裏切られた時はどうなのか。

確かにかけがえのない時間ではあったろう。その時は何よりも大切な時間だったろう。でも、今は……


時が経てば、全て「良い経験だった」と言えるのだろうか。言えたとして、それでいいのだろうか。

よくわからない。

2018-02-24

「甘々と稲妻」1話

制服とどなべごはん

制服とどなべごはん

どなべごはんを美味しく食べるつむぎを見て、おとさんは目に涙を浮かべた。その涙は大切なことを見失っていた後悔の涙だったのだろうか。それとも、これからやり直せるという嬉し涙だったのだろうか。


いっぽう私はそれを観て、生きることは最低目標であって、到達点ではないのだよなあということをぼんやりと思った。ただ生きるのではなく良く生きよ。そんなフレーズが脳裏を過った。