『Pa-Pa-Pa ザ★ムービー パーマン タコDEポン!アシHAポン!』


おなじみの死ぬほど脈絡のない作品選定です。
2000年代初めのドラえもん映画のオマケ同時上映作品だった
Pa-Pa-Pa ザ★ムービー パーマン タコDEポン!アシHAポン!』です。

Pa-Pa-Pa ザ★ムービー パーマン タコDEポン!アシHAポン! - Wikipedia
パーマン』の映画作品のひとつであり、2003年公開の『Pa-Pa-Pa ザ★ムービー パーマン』の続編となる平成シリーズ第2弾。原作の「鉄の棺おけ突破せよ」をベースにした作品[1]。原作のハードなシーン(4号への拷問シーンなど)を感じさせないほど、全く別の作品に仕上がっている。

4号への拷問シーン・・嬉しくねぇな(ボソッ

作画




まぁこの作品はとにもかくにも作画です。
終盤の佐々木政勝氏の手によるものとされるパートは一見の価値ありです。


・・とか得意そうに言ってますが、
実際は自衛隊描写が子供向けとは思えないクオリティと評判の
1作目を見たかったけど、
レンタルになかったので適当に2作目を借りただけだったりします。


・・佐々木政勝いいよね!!


まあ冗談はさておき、佐々木氏は非常に技量の高いアニメーターでいらっしゃるようです。
爆発MADもあり。

ぼくの印象だと『のび太の恐竜2006』の時にネットでプロモ映像が流されたあたりから
「どうもドラえもん映画は作画がすごいらしい」という評価が高まったような覚えがあります。
このMADによれば有名な翼竜のシーンも佐々木氏の手によるもののようですね。



ハッキシ言って佐々木氏のパートと思われる終盤までは
作画的にもお話的にも手堅いけれど突出したものはなくて
ちょっと見てるのがだるかったんですが、
終盤にかけて尺がなくなったのか
「ブーストポッド作動。エンジン臨界点までカウントスタート」
と言わんばかりの盛り上がり*1を見せます。

なんの脈絡もなく現れた大艦隊の攻撃により、敵メカは爆発炎上し始めます。

全人類を支配してしまう洗脳メカの中枢を叩くため、パーマン1号が特攻、生還!
そして爆弾でもあるメカ中枢を大気圏外に捨てるためそのまま上昇!
みたいな。


この流れで1〜2分くらいしかないんですよね。
作画がすごい上にお話も大きく動いてるので濃縮感がものすごいです。
あとどうでもいいですけど
画像にもあるように対空ミサイルの描写が異様に克明で怖いです。
1作目もミリタリー描写がしっかりしているそうなので、
これはスタッフさんに熱心な方がいるのかもしれません。

太一郎ゾーン


これはキャプチャ画像では伝わらないのでどうしようもないのですが
悪役の声が広川太一郎氏です。
これだけでわかる方はわかると思いますが、
氏のアドリブ(なのかシナリオ通りなのか・・)満載の演技ぶりのせいで
もはやパーマンじゃなくてただの広川アニメになりかけてます。
あれはあれは、いや、これはこれは、申し遅れました」
とか終始こんな調子です。
広川ファンの方は是非。

まとめ

佐々木作画ファン、広川ファン、
そして終盤に詰めに詰め込んだ巻き展開のアニメが好きだという方におすすめできるアニメです。

*1:というかほんとにちょっと尺がないゆえの急展開っぽいんですよねえ・・