http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__250790/detail
<五輪陸上>マラソン妨害男はアイルランド出身の元司祭
アテネ五輪男子マラソンのコースに乱入した男はアイルランド出身の57歳の元司祭。民族衣装をまとい、沿道から声援を送る人々の中から飛び出して道路を横切り、先頭を走っていたバンデルレイ・デリマ(ブラジル)を抱きかかえるようにしてコースから押し出した。駆け寄った警官に、その場で逮捕されたという。
「だれに頼まれた」 「口を慎まぬか」 重蔵は、低声で叱った。 「おぬし(引用者註:豊臣秀吉)は、わしの囚われびとじゃ。手さえ伸ばせば おぬしの命は、たった今でも消えることを忘れてはならぬ」 「お、おのれは・・・」 と叫びかけた。しかしさすがに声を呑み、声を落として 「わ、わしは六十余州、日の照る下のあるじであるぞ」 「解っている。しかし、それは昼間のことではないか。家臣が居並んでいてこそ おぬしの通力は利く。が、この夜ふけ、わしと差し向っているかぎりでは、わしの 支配を受けねばなるまい」
今回のあれはキリストの再臨に備えるためなんだそうで、それじゃあしょうがないよね(笑)。
いや、そいうアレがアレな人は置いといて、また今日も世界のあちこちで勃発した政治・宗教テロとは別に、この種の愉快犯的・突発的ないたずらテロはそれなりに増えていくと思う。
司馬の「梟の城」から上の部分を引用したのは非常に端的に表現されているからだ。
日本国の権力を一身に握るのも、城下に人知れず忍び込み対面する相手の生殺与奪を握る力を持つのも、いずれも困難な努力が必要ではあろうが、前者のほうが難しいのは間違いないだろう。
そして、白日の下で正面から向き合えば、豊臣軍は千成びょうたんの馬印のもと、伊賀者一人など押し包んでなます切りだろう。
しかし、意表を突き、一対一でルールを越えて対峙するときに、その力は個人としての秀吉、日本最高の権力者を上回り、とりもなおさず一瞬だけでも全知全能の存在となるのだ。
マラソンで、世界最高の舞台五輪で、途中まででもトップに立てる選手はまさに絶対的な力を持つ超人だ。
しかし、脇から出てきてその選手を押し込んだ3.5秒間、あのけったいな元司祭(自称)は、世界最高峰のアスリートを越える全知全能の支配者だった。
その隠微な喜びを求めるものは、これからもきっと出てくるだろう。
しかし
(つづく)
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予告(メモ)
テロリストの無上の権力性
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古代ギリシャ(ローマ?)の記録(アシモフの雑学コレクション)
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