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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

フィル・バローニの首を獲れ!! 日本人の刺客はだれだ?

もうPRIDE武士道からだいぶ経ったのだが、時折、というかしょっちゅうフィル・バローニvs近藤有己を思い出しては腹を立てたりがっかりしている。
今回は他の家で観戦しただけで映像が手元にないので精神的にはよろしいが(いつまでPPVだっけ?)その分記憶で反芻しているしな。
ええい長南亮の秒殺も含め、なんともいまいましいやつだ。


前にも書いたけど、フィル・バローニは日本人80キロ級の強豪を、美濃輪育久のKOも含めて破ってはいるけど、パンチだって速いが荒いし、おそらくレスリングは出来ても寝てからのポジショニングや関節技の防御が上手いはずがない。(vs美濃輪再戦の判定負けを見よ)
だから日本人の他のウェルター級選手も十分勝てるし、例の高田のたとえでいえば今や「バローニ銀行」には長南預金と近藤預金がいっぱいだ。
さあだれが引き出すか、である。
梶原一騎風に言えば(「プロレススーパースター列伝」ブッチャー編参照)


「近頃のバローニと来たら、まるでクレイジーだ!」
「ゲイのパートナーに逃げられて、やけになってるのさ」

「しかし、実際バローニの筋肉とパワーに対抗できる選手は日本にはおらん」
「ノー、真正面から殴りあうからいかん、ディフェンスやグラウンドを駆使すれば筋肉ハンマーパンチは使えん!」
「つまりうまく打ち合いは避けて、得意のパターンにもちこめるもの・・・」

これも前に書いたとおり、第一候補は政治的なアレコレも考えて郷野聡寛を押すし、また減量をやる、と本人がいえば桜庭和志で間違いないのだが、ほかには誰がいるだろうか。

とにかくおいしい相手なんだから。考えてみよう。



美濃輪育久が「一勝一敗の決着戦」と称して三度目の対戦。
まあありそうだ。読めないといえば読めないな。今度は足関がきっちり極まってもおかしくないし、パンチを序盤に食らってもおかしくない。


菊田早苗が減量してウェルター参戦。
そもそも、その待望論が出ないのは不思議っちゃ不思議だ。トーナメントとか出れば、うまくやれば「日本人の砦」にもなり得るだろうし。


瀧本誠
うーん、投げて押さえ込めるかな。


松井大二郎
ぶんぶんぶんぶん(首を振る音)。バローニは「塩漬け」には弱いことは美濃輪第二戦で証明されているから、言うほど無茶じゃないとは思うが。打たれ強いし。


高瀬大樹
ぶんぶんぶんぶんぶんぶん(同上)。
理由も同上。ていうか、もしウェルターでやるんなら、菊田早苗とどっちが寝技が強いのか見せてほしいね。後楽園かディファ有明で。


あとマッチョ対決で桜井隆多なんかが駒か。
竹内出って、なんかさらにその下の階級というイメージがあるがここだよな。

あ、あとね、個人的には「山宮恵一郎」を押したいんだが。レスリングのバックボーンもあるし、ボクシングもそれなりの水準をこなす。高橋義生が83キロに落とせるとも思えないし。



・・・・さて、ここまでは前フリ。
前に書いたように、フィル・バローニは今や究極のメニューに選ばれてもいいぐらい「おいしい」相手になっているのだが、おいしい相手といえば、「この人」が出てきてもおかしくなかったのだ。



ここから先は未確認情報、どっかでちらっと聞いただけなんだが、

ちゃんちゃんちゃちゃちゃん、ちゃちゃちゃちゃ、ちゃちゃ(手拍子)、
ちゃんちゃんちゃちゃちゃん、ちゃちゃちゃちゃ、ちゃちゃ(手拍子)、
ちゃんちゃんちゃちゃちゃん、ちゃちゃちゃちゃ、ちゃちゃ(手拍子)、
ちゃんちゃんちゃちゃちゃん、ちゃかちゃちゃかちゃちゃちゃ、の


田村潔司フィル・バローニと闘いたいといっているらしいんだよ。
うーん、目の付け所がいい。また確かに勝てなくもなさそうなところがニクイ。


これが真実かデマかは8日発売「格闘技通信」を待て。
本日早売りを読める人は情報4649(死語)

靖国神社4・1「奉納プロレス」・・・森達也氏への答えになるか?

上の「日本人がフィル・バローニを倒せ!」というのもナショナリズムかな。
それはそれとして、


前に紹介した「高倉仮面」ブログは、後から書いたものでも興行日の日付にエントリをアップするやり方を取るらしく、今回も後から4月1日の日付に掲載した。


http://d.hatena.ne.jp/Mask_Takakura/20060401
靖国神社で開かれた、ゼロワンマックスの「ちからまつり」である。

・・・・それにしてもいい天気だ。屋外興行は雨が降ったら全てが台無しになるだけに、この晴天は素晴らしい。そして、相撲場に一本だけ生えている桜の木。これがいい。靖国神社の他の場所と比べると「桜の木が一本」というのはちょっとガッカリではある、が…。


その一本が素晴らしい大樹だったりする。本当に見事。試合前には大谷 晋二郎が「今日はプロレスを観るもよし!酒を飲むもよし!桜を見るもよし!思いっきり楽しんで行ってください!」なんて粋な事を言ってくれた・・・・

この相撲場は、大正時代に日本の柔道家とプロレスラー・アド・サンテル異種格闘技戦を闘った(ガチ)由緒ある場所でもある。
小生のサイトより
http://www20.tok2.com/home/gryphon/JAPANESE/tyuokoron/santell-frontpage.htm


閑話休題、私もこれは見たかったのだが日程的にいけなかった。
何を見たかったかというと、酔拳使いの王拳聖。
だいぶはじけたようだよ。

・・・王拳聖。入場するなり山笠 "Z" 信介に木刀を渡し、自らは三節棍をブンブン振り回す。お互いに武器を持ってのチャンバラ劇はもはやプロレスでも何でもないワケだが観客にはウケまくっていた。

・・・・・・出てきたのは酒の入った瓢箪。浴びるように酒を呑んだ王の逆襲が始まる。千鳥足から意表を衝いての突き、倒れこんでのヒジ打ち、そして高速ハイキック。近くに座っていた若者曰く「バーチャファイターのような」酔拳を披露する王、観客も大喜びだ。・・・・

そしてレフェリーストップによる完勝。
日本軍国主義の巣窟に単身乗り込み、中華民族の怒りをぶつけ、世界にその四千年の偉大さを知らしめたのでありました(笑)。
もちろん悪辣なる日本鬼子の観衆どもは悔しさでいっぱいだっただろうが、暴動もおきなかったのはあまりの王の強さに、卑怯な小日本の群集もいくら数が多くても勝てない、と悟ったのだろう。




さてやっと本題。
靖国神社奉納プロレスに関しては、話題になった森達也「悪役レスラーは笑う−『卑劣なジャップ』グレート東郷」で(ネットでの反響が)言及されていた。

この際の扱われ方に対し、小生は批判的に書いたことがある。


http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20060122#p2

・・・この、靖国神社奉納プロレスに関し、当道場本舗はその前のパンクラスでの、桜木裕司の試合ともからめ、http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20050315と書いた。

数々の話題作を発表し、賞も得ている人に対し「俺はこう書いた」と提示するのも身の程しらずだが、この見方のほうが現状を貫いているだろうという自信は、正直ある。

・・・・・・プロレスがナショナリズムに関して−−少なくとも21世紀の日本において−−何がしかの意義があるとしたら、それはそのフェイク性そのものが、ナショナリズムを高揚させる一方で無効化、相対化、そしてパロディ化しているという一点にある。そしてそれは、同時に行われているのだ。


だって、森氏が大いに怒り、懸念する「日本人レスラーvs中国人拳法家 イン靖国神社」で、本当にチャンコロやっつけろ、日本万歳、うちてしやまん、一億玉砕、八紘一宇・・・・となるだろうか。とてもそうは思えない・・・

今年のちからまつりを、森達也氏は観ただろうか。観たら、どんな感想をもっただろうか。



ちなみに観戦記によると、今回、靖国神社に国会議員が「公式参拝」ならぬ「公式参戦」をしたそうな(笑)

・・・フィニッシュは大仁田のパワーボム。サンダーファイヤーではなく普通のやつ。一回、持ち上げるのに失敗しており、マニアがあざとく「えええぇぇぇ〜っ!?」とツッコミを入れていた。そんなダメフィニッシュの後でも、最後はしっかり大仁田劇場、「オイ!オイ!オイ!」…、その後は何をいってたかはすっかり忘れたし興味もない。

何ていうか、もう大仁田はいらないよ。・・・

同感です、と武部勤幹事長も言うだろうが、まだ任期はある。人気もまだあるのだろうか。




【メモ】桜論   kamipro別冊つまらん