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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

”PRIDE後”の日本総合格闘技は、山本KIDの「一人称」で語られるのか

また私事から。我が家のパソコンもどっかの団体のように「〜ごろには復活する」という予想が、追いかけても追いかけても通常のザクの三倍のスピードで逃げていく。さすがにオルタナティブによる書き込みも今回を最後にしたいところだが。

今回も予定外だったが、ようやく手に入ったGONKAKUについて語りたいので無理して推参した次第。


さて。なぜ「ようやく手に入った」かというと…まずこれも私事に近いし、統計的な裏づけもなしに体験談をそのまま普遍化するのも限界があるが、今回GONKAKUを買うため近所の三つの書店を回ったら全部売り切れていて、苦労しました。どこも、いつもこの雑誌を置いてある書店ですよ。
なぜだろうとつらつら考えるに、やぱりあれだな、117Pのショーン・シャークインタビューが人気を呼んだのだろう。
んな馬鹿な。
で、やはり理由は表紙を飾った山本KID徳郁の「神の恩恵」だと考えざるを得まい。ごらんあれ。

GONKAKU (ゴンカク) 2007年 09月号 [雑誌]

GONKAKU (ゴンカク) 2007年 09月号 [雑誌]




PRIDEという、天に挑んだ傲慢のバベルの塔が崩壊し、そしてKIDも五輪の途中で腕を折り、つまりは十字架上で「一度死んだ」。その神の子が復活し、ある意味での「新約」を民に授けるというわけだ。
こういう似非キリスト教の暗喩をこじつけるのは得意(笑)。
神の子は、こう語られた。以下要約。
インタビュー聞き手は松山郷。

BJペンのところで10日ほど練習した。ハワイは大好きだし、BJはほんとに天才。彼とは友達だし(機会があっても)戦いたくない。友達でなくっても、ちょっとやる気がしない。


◆(ダイナマイトUSAの感想を聞かれ)フットボール選手はすごい倒れかたしてたね。ダメだよ闘っちゃ。ボール持ってろよ、って(笑)。


◆(レスリングはまだかすかながら出場可能性はあるが)総合に気持ちを完全に切り替えた。こっちでやってく。


◆もう同じジムの朴光哲に70kgはがんばってもらって、俺はその下の階級でやります。もう30歳だし。これまでは軽い階級を盛り上げるためにがんばってきたが、アメリカでもWECが65kgがあるし、谷川さんも作るといっていたはず。70kgで無敵でいられる可能性は半々だし、強い選手はどんどん出てきている。でも自分の本来の階級なら、だれにも負ける気がしない。


◆準備期間が2週間あれば、いつでも闘うことはできる。


◆(アメリカの話題から)自分は前からひじ打ちを練習している。コーチがムエタイ王者だったことと、ヒジを練習すると自然にフックもうまくなるから。


◆俺は今までのHERO'Sでは、相手が70kgだからカウンターを狙う戦法を採らざるを得なかった。65kg級で闘うなら、自分からガンガンいく戦法になる。


◆(ミルコUFC敗戦の話を振られ)自分はヒョードルだから(ヒョードルタイプという意味か、ファンという意味か)。ヒョードル大好きだから。


もちろん、この程度の要約では語りつくせないので、同誌を実際に読むことをお勧めする。


で、まあKIDの要望を谷川が拒むわけもないし、そうする必然性なんか何一つないんで、HERO'Sの65kg級設立は規定路線でしょう。もともとメジャーに無いのは、やっぱりちょっと変だったと思う。いちはやくフェザー王座を作った佐伯繁氏も武士道華やかなりしころ、掲示板でファンの質問に答え

「65kgの武士道は無理。ファンの需要が無い。選手は無理してでも73kgの世界で戦ってほしい」

としていたが、敏腕・サエキングらしからぬ誤手だったと思う。当事者にしてみれば、「今ようやくそうなったんだよ、過去を今の視点から見られても困る」というかもしれないが。


逆に言うとシード何とかとかファン投票かんとかで、KIDが今年のトーナメントに割り込むこともないし、JZカルバンやヴィトー・シャオリンとKIDが闘う必然性も無くなったということ。「KIDは保身で逃げたモナ!!」とかいう人も出てくるかもしれんが、競技的には山本KIDの言うことは正論もいいところだしな。

そういえば菊地昭のHERO'S参戦に関し、KIDは「菊地が、自分に合う階級(76kg前後)を団体に作らせればいいんだよ。それを言える様な存在になるべきなんだよ」と言っていた。有言実行でそれを実地にやってみせたところがすげえ。


私はKIDという存在を、感情的には好きでもなきゃ嫌いでもなく、いつもまったくニュートラルに近い状態で見ているんだが、試合も試合外の行動も、ニュートラルな地点から見て、間違いなく「すごいな、こりゃ」と思わざるを得ない。
やっぱり神の子の名称はぴったりだったのかね。

6 マタイ 14:17 弟子たちは言った。「ここにはパン五つと魚二匹しかありません。」

7 マタイ 14:19 群衆には草の上に座るようにお命じになった。そして、五つのパンと二匹の魚を取り、天を仰いで賛美の祈りを唱え、パンを裂いて弟子たちにお渡しになった。弟子たちはそのパンを群衆に与えた。

8 マタイ 14:20 すべての人が食べて満腹した。そして、残ったパンの屑を集めると、十二の籠いっぱいになった。


これに関係がちょっとあるっちゃあるんだが(笑)KIDのUFC出場は、K-1からのレンタルでもない限り無いんじゃないかと思います。
UFCがいくら桁違いのギャラを提示できたとしても、HERO'Sやダイナマイトの地上波TV放送は日本の中でCMオファーや芸能活動などの膨大な付加価値を生むわけで、それもあわせると決してUFCに見劣りするわけではない。

ましてやKIDはジムの主で、すでにプロで実績を上げている”十二使徒”にパンを分かち合う立場にある。「山本篤朴光哲菊地昭もセットで出してくれますか?」という条件に応じやすいのは、やっぱり日本の団体だろう。

そういう点で、KIDは日本でたたかい続ける。そしてPRIDEの現状を見れば、KIDはまだ常に日本MMAの中心であり続け、逆にKIDの輝ける時間が、日本総合格闘技が「メジャー」にとどまる寿命なのかもしれない。


久々に替え歌。赤城徳彦農水相・事務所費問題

元歌「ヤッターキング」。歌詞はリンク参照

http://www.jtw.zaq.ne.jp/animesong/ta/yattaa/yattaaking.html

赤城事務所に積み上がる 経費はどこよ

隠すぞ まずいぞ 言えないぞ ヤッバイ金子(きんす)

父を 母を ごまかし 世間は「はてな?」だけ

出てくる 醜聞 吹き出物(笑) これでも大臣

ホンマ! キューマ! ヤナギ! マツオカ!!

最後のとどめは 「『アソー!』 チョチョチョチョ」

清く 正しく できぬ人

顔面ガーゼ 車は外車

ヤッター、ヤッター、
やっちゃった。


替え歌界の現役を退いてから長く立つので、これは技術的にはエキシビション程度にとらえてください。
秋山成勲問題であれだけ盛り上がったのに参戦できなかったぐらいだし。
現在進行形でやっているすごいやつらの戦いは、以下のとおりだ。


http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E3%82%A2%E3%82%AD%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%B3&lr=

八月の興行が少ない。注目はDEEPぐらいだ。これじゃ旅もままならぬ。

http://d.hatena.ne.jp/lutalivre/20070724#1185281628
http://gbring.com/sokuho/news/2007_07/0724_deep.htm


「なんで?」と聞いたら「偶然です」ということになるんだろうけど、見事に八月はどこの格闘技団体も回避したような形になっちゃった。その分、9月はラッシュ(HERO'S、パンクラス修斗、SMACK…)だなあ。このへんやっぱり業界内での談合(調整)ってのも必要じゃないだろうか。
8月と9月で何が違うかというと、毎年書いているが地方の高校生とか中学生がはじめて後楽園とかで生観戦しやすいということ。もちろんニッパチは興行主からいうと避けたいのかもしれないが(冷房普及の今でもそうなのかな?)。


8月のDEEPも個人的には好カードが多いが、これに行くにせよ何にせよ、例の青春18きっぷももう使えますので若者諸君、さあ出かけましょうか。


「♪発車のベルが鳴った(ドア閉まります)
 まだ人気のないホームで(駆け込まないで)
 旅が今始まった(おはようございます)
 独り占めのボックスシート(切符を拝見)……」


というのは、実際にはあんまり見てないのだが頼まれて録画している
CSファミリー劇場鉄子の旅」のOP。

http://tetsuko.jp/p01production/ent_143.php

逆に9月のスケジュールを今立てておくのが得策?

詳細は任せる。
関係者はちょっと9月下旬を・・・いやこれはもう少し後で。

「チェッカー」、最善手は必ず引き分けと判明。コンピューターが18年かけ解析。

「チェッカー」を完全解明 最善手続けば必ず引き分け
 【ワシントン19日共同】市松模様の盤上で黒と赤などの丸い駒を斜めに動かし、相手の駒を飛び越して取り合うゲーム「チェッカー」を完全解明したと、カナダ・アルバータ大の研究チームが米科学誌サイエンス(電子版)に19日発表した。

 平均50台のコンピューターを18年動かし続けて得た結論は、最善手で差し続ければ必ず引き分けになるというもの。

 決して負けない対戦ソフトが可能になったが、より複雑なチェスや将棋の完全解明にはかなり時間がかかりそうだ。

 チームはチェッカーの世界チャンピオンに勝つプログラムを作る目的で、1989年にチェッカーの解明に着手。全部で5兆の1億倍通りもある駒の置き方を踏まえてシミュレーションを繰り返した結果、お互いにミスをしなければ相手の駒が取れなくなる「引き分け」に終わることを突き止めた。
2007年07月20日06時10分

チェッカーはやったことないし(好きな人いる?)、前にさんざん「コンピューターが解明したからといって人間が負けたとはならん」といってきた手前もあるが、やっぱり感情的にはさびしいものが無くは無いね。

この伝でいけば、必ずその延長線上に囲碁の「最終解」、つまり例の「神の一手」も発見できよう。
もっとも、そのときには今の何万倍ものコンピューターネットワークが必要になるだろうね。


そして、質問者はいう
「神の一手は存在するか。」


そのネットワークは答える
「イエス今こそ神の一手は存在する!!」


この考え落ちって元はブラウンだっけ、ハインラインだっけ。


コンピューターと知性といえば、最近遅ればせながら
星野之宣が海外有名作家のSFを漫画化したという豪華コンビの

未来の二つの顔 (講談社漫画文庫)

未来の二つの顔 (講談社漫画文庫)

を読んで、なかなかおもしろうございました。

「人間のわるいこころと公害がうんだ」といえば

もうひとつSFねた(?)を。
ここで、上の枕詞が付けばお金大好き野郎ことダナ・ホワイトのことですが、こんな新説が唱えられた。

http://d.hatena.ne.jp/Jonah/20070724/p1
はてなスターの数がすげえ(笑)


ところで、こういう「人間の集団無意識が実体化した」という設定の元祖って何ですかね?
デストロンの首領?

「笑点」テーマ曲の歌詞

今書いているオルタナティブな場所には雑誌がたくさんあるので(つうかマンガ喫茶だよ、要は)忙しさで読み損ねたヤングサンデーなんぞを読んでいたのだが32号の「とめはねっ!」で、

「前号で笑点のテーマに曲が無いと書きましたが、
実は歌詞はありました。おわびします」というくだりがありました。

なんで笑点の歌詞がストーリーに関係するかは後日コミックスとかで見てください。

いわれてみれば、いつか「トリビア」あたりでやってたっけ?トリビアスペシャル版ぐらいしか見てなかったけど。

一応、知らない人もそりゃ世の中にいるだろうから備忘として念のために書いておく。
歌詞自体をしりたいひとはGOOGLE大明神へご参拝せよ。


これを読むついでに「とめはねっ!!」の重要性というか今日的意義というか、もっと広いスケールで文化系・体育会系という区分のあれこれ、思想的意味なんかに対しさらに思いを強くしました。
構想はほぼまとまったので、パソコンが本格復帰したら。

何度も繰りかえすがCSファミリー劇場で朝8時から「ウルトラファイト」。格闘技編突入

あんなにウーがガチで強かったとは覚えてなかった。
出場回数も多く、戦い方もシュートボクセっぽい残虐振りをしめしている。
打撃の精度に難ありか。


組み技で以外に強いのは
テレスドン
のちの、デットンである(マジ)
これは