2012-01-06
「八百長相撲撲滅に『ファン投票』の番付反映を」(毎日新聞)…1回転した真剣勝負論が”観客論”を求める逆説。
ちょうど格闘技の話題が途切れた(まだ猪木祭り2,3部見てないのです)ので、2011年の積み残しネタを。
毎日新聞には1/4ページほど使っていろんな部署の記者がオピニオンを語る「記者の目」というコーナーがあるのだが、昨年7月ごろの文章だったかな。
もうネット上では直接読めないのかな?保存していた。
2011年07月26日(火曜日)
◇負けても内容評価して励みに
角界の再出発は厳しい船出となった。24日に終わった大相撲名古屋場所で「満員御礼」が出たのは千秋楽の1回のみ。1958年に始まった名古屋場所では、69年(2回)を42年ぶりに下回り、過去最低になった。NHKのテレビ中継の平均世帯視聴率も、日馬富士の優勝が決まった14日目を除き、すべて1桁台・・・・。
明るい兆しはあった。…13人が大量昇進した十両は、会場を興奮させる相撲…チェコ出身の新十両、隆の山・・・再十両の双大竜も…相撲ファンを喜ばせ、興奮させるのは、攻防のある相撲。そのことを改めて認識するとともに、これを番付編成にも生かせないかと感じた。
◇感動与えた力士、観客投票で選出
そこで私が期待するのが、取組ごとに相撲内容を観客が評価するマークシート式の新アンケートだ。9月の秋場所から本格導入……ポイントは「負けても評価されるかもしれない」という部分だ。
無作為に選ばれた1日1000人の観客らが、十両以上の各力士の相撲を毎日、4段階で評価。その日のうちに集計し、「見応えのある相撲を取った力士・感動を与えてくれた力士」のベスト3が発表される。評価に勝ち負けは無関係。……負けても上位相手に健闘したり、観客が沸く相撲を取れば、勝った相手より高い評価を得られる可能性もある・・・(略)
◇番付に反映なら八百長無意味に
私は八百長問題の取材で、再発防止策を外部有識者に聞く過程で、「八百長をやっても得にならない仕組みを作るべきだ」との意見を何度も聞いた……星の貸し借りで互いの地位を保ち合っていたのが八百長問題の構図だが、「相撲内容により地位が守れる可能性があるならば、角界追放のリスクのある八百長をするメリットは少なくなる」という論理だ。
そこで…・・アンケートを活用してはどうか。場所を通じてトップの評価を受けた力士には……いっそのこと、番付編成を担当する審判部が、アンケートで高い評価を得た力士は負け越しても地位を留め置くという特例を設ける……八百長で得る白星より、全力を出し切り、見応えのある相撲を取った上での黒星が評価を得られるとすれば、八百長の誘因が減る…(略)
もちろん白星が地位や報酬に直結する角界の伝統の一角を崩すことにはなる。また「押し相撲の方が客受けは良いんだよな」(中堅親方)など、「素人」の見方を不安視する声もある。だが、元横綱のある親方は「お客は勝負を見に来ているのではなく、相撲を見に来ていることを肝に銘じることが大事」と指摘する。未曽有の不祥事を契機に、角界もかつてない挑戦をしてみるべきではないか。
いやー……面白いなあ。
極端な方面、あるいは片方の断面だけ見て言えば「これは”プロレス”じゃん」という言い方もできるが、プロレスの本質とはちょっとずれているだろう。むしろ「内容で客を満足させていれば切られない」と選手たちが考えていた「ジャパニーズMMA(PRIDE)」と「グローバル・スタンダード的米国MMA(UFC)」の差、により近いかもしれない。(異論や例外はあるだろうが、少なくともバス・ルッテンやランペイジら選手本人がそういうふうに彼我の違いを語っている)。こちらをご参照されたい。
しかし、そういう「観客人気」を考慮することが「八百長撲滅」にもつながる…この発想はなかったわー。まあ勿論、15日のリーグ戦を4場所という相撲の形式だからこそ、ということもある。
だが…たとえば高島学氏に、この論説への意見を聞いてみたいわー。
松原隆一郎氏に、意見を聞いてみたいわー。
そんなことをあれこれと考えた、記事でした。だいぶ遅れての紹介となってしまいましたが……。
【参考】高島学氏、「ダンヘンvsショーグン」語る
「ダナ・ホワイト…ロレンゾ・フェティータも、2人の試合が史上最高のファイトという風に称えまくった」
「確かに、この試合は1Rから攻守の激しい入れ替わりが続き…男と男の殴り合い…気持ちだけは折れなかった」
「で…だ。MMAとは、男と男の勝負でないといけないのだろうか。」
「1R、攻勢に出ていながら、ガードが下がり、逆手負けするような一発をもらうのは、ミスがあったからじゃないだろうか」
「確かに、凄いモノをみたという想いは十分にある。ただし、スパッと極めて終わった試合、勝負どころを逃さなかった勝者と比較して、この二人の評価が高すぎやしないだろうか」
「名勝負は名勝負。しかし、それは最強決定戦ではなかったことは、しっかりと踏まえて称えるべきではないだろうか」
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米永邦雄「将棋界も相撲と同じく、勝敗で地位、待遇に大きな差がある。だが八百長はありません」
まず事実か、どうか。確かに聞かないので、ないかもしれない。
どうだろうか。
で、仮に「ない」とするなら、何ゆえなのだろう?
相撲は「幕内十両になるとならぬで、全く待遇が違う。だからなんとしてもとどまりたい」「それで『互助組合』ができ、みんなで生き残ろうよ、となる」
たしかにこれは、将棋界も同じだ。
八百長がないとしたら…なぜだろうか。
「ファイルのコピーは神聖な宗教行為」と主張してたら、本当に宗教として公認された国(笑)
http://miruto.org/cat1/u-17.html
を経由して
http://gigazine.net/news/20120105-church-of-kopimism-official-religion/
どういった宗教を信じるのかは個人の自由。ウェールズでは映画「スター・ウォーズ」に出てくるジェダイの騎士を信奉しジェダイ教会を設立しようとした男がダースべイダーに襲われるなどという事件もありました。そんな中、スウェーデンではコピーとは神聖な行為であると考える「コピー教」が公式に認可を受けました。
File-Sharing Recognized as Official Religion in Sweden | TorrentFreak
…スウェーデンでは2005年にネットを通じて映画やソフトウェアを共有することが違法…(略)…2006年に著作権などの知的財産権を制限することを目標とした政党海賊党(Piratpartiet)が結成…著作権者からは「著作権侵害である」と指摘されているコピー行為ですが、一方でコピーは神聖な行為であると……Isak Gersonさんは、この考え方を教えとしてまとめ、2010年にKopimism伝道教会を設立
…教会は公式な認可を求める要請を出し……今回、とうとう公式に「宗教である」という認可を得ることができたそうです。……Kopimismが認可を受けたからといって著作権侵害が即許されるというわけではありませんが、Gersonさんはいつか立法の中でこの考え方が考慮されるときが来ると信じています。
「ジェダイ教会」だとか「ダースベイダー襲撃」とかおそろしいことさらっと書いてるな(笑)。詳細はこちら。
http://gigazine.net/news/20080331_vader_attack_jedi/
面白いなあ。刑務所や学校で「豚肉は嫌」が只の好みなら「我侭言うな」だが、宗教戒律なら「仕方ない」となる。そのデンでいうと…あ、いしいひさいち漫画にも「借金返しちゃいけない教」が(笑)
自分は、上に書いた「借金かえしちゃいけない教」を2007年の記事で紹介してました。
再録。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20070627/p2
借りた人「はあ、それがどーしても返せないワケがあるのでございます」
金貸し「なんだそりゃ」
借りた人「信仰上の理由なのでございます」
金貸し「ふーん・・・で、なんだそりゃ。アーメンか?ナンマイダか?」
借りた人「『借金かえしちゃいけない教』と申しまして」
賛美歌は
♪「返しちゃいけない かえせない〜 返さぬものは すくわれる〜」。
ちなみに今回、オチを追加しますと
金貸しの親玉が激怒し、悪質な踏み倒しを警察に訴えてやる!と110番。
ところが警察は「こっちは今それどころじゃないんだ!」
その時、街は「風呂代払っちゃいけない教団」「電車賃払っちゃいけない教団」によって混乱の極みにあった…というのが結末です(笑)。
ああ、あとで画像をとってこよう。
宗教は中世の昔から「特権」もらってなんぼのもん。
何度も紹介したクイズだけど
「違います、正解は貴族や寺社の『特権』です」
と。それがアジールにもなるし、
「まず貴族階級がエゴイズムむき出しで王のやることにタガをはめます」
「それを200年ほど熟成させますと、こちらに議会のできあがりでございます」
なんてなことも無くはない。
上のブクマに書いたけど給食、「僕は豚肉きらいなんです」だと居残りもの(今はもうこの風習ないのかな?)だが「僕はムスリムなんで」なら、無理じいしたら校長教頭担任のクビが飛ぶ(役職を失う、という比喩表現ですよ、為念)。ドーキンスばりに「神は妄想」…といわなくても、どの神を信じるかは内心の問題、畢竟趣味の問題にすぎない…とりべらーるに考えるなら「豚肉きらいだから食べない」「豚肉イスラム教徒だから食べない」に、極論をいえば差は見い出しがたい。それは少数派迫害というなら、厳格な神道一家の子供が「ケガレ」概念を学校で押し通せるか、ヒンズー教徒が「カースト」概念に基づいて学校で…
なんてのも想像してほしい。
しかし、実際の問題として学校給食でイスラム教徒に対して一律に豚肉食を強要もできないだろう。よく考えればこれは一にも二にも力関係、といって悪ければ柔軟な状況判断なのだろう。
とあるカルト宗教?でも新興宗教?でも、定義はそれぞれでいいんだがが、自分たちの恣意的な聖書解釈(※もちろん、これこそが真の聖書解釈である!他が異端邪教!−−という可能性も排除はできません)によって、「マーシャルアーツフォビア」というか「マーシャルアーツヘイト」な進行を凝り固まらせて(聖書の恣意的解釈(※もちろん以下略)で同性愛を嫌悪するホモフォビアと全く同じ構図!)、それを根拠にして学校の公教育を拒否、あまつさえそれを認めろと司法に訴えたことがあった。
このことは一度、ならず数度にわたりネタにしている。「マーシャルアーツフォビア」という概念のでっちあげと造語もこの時したんだっけ。みんなで、はやらせてください。
飽きたので
まとめに入ると、上の北欧新宗教が地道に勢力を拡大すれば「ファイルコピーは宗教行為だから、少なくともKopimism教徒に限っては認められる」ということだって将来はありえるかもしれない。だって「聖書に『人々は争いを学ばない』と書いてあるから、剣道の授業は受けられません(代わりの何かで単位ください)」というのと、本質的にはそんなに差がないわなあ……てな、話でした。
余談。笑ったいしいひさいち漫画のひとこま
いしいひさいち「借金かえしちゃいけない教」の画像はないかなと探しているとき、こういうのを見つけた。
なんとなく1〜3コマ目の想像がつく(笑)。
これは格差社会を切り取った、「エライひと」を笑いとばす漫画…のようにも見えるが、どっこい橋下徹大阪市長がこの漫画を演説のマクラにして、「公務員天国」を批判する光景とかも容易に想像できる。
これはいしいや橋下とかじゃなく、風刺は時に、構造的にそういうものだと。
これは「オフィシャル」な「自衛官募集」漫画です。/人生意気に感じては、正否を誰があげつらう…
もう超有名ですけどね。6日現在928ブクマ。
昨年「坂の上の雲」の放送中のtwitterで、だれかが紹介していたんだっけ…。
http://www.mod.go.jp/pco/okayama/comic/jieinop01.html

先人たちが「前をのみ見つめながら歩く。のぼってゆく坂の上の青い天にもし一朶の白い雲がかがやいているとすれば、それのみをみつめて坂をのぼって」いったら、後輩たちがこの頂上にたどり着いてしまったようなんですが(笑)
まあ、かつて「ゆうメンタルクリニック」が、宣伝漫画の常識をくつがえして「おもしろすぎる宣伝マンガ」として鮮烈にデビューしたこともある。あのときも衝撃だった。
書籍にもなって、売れた。
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つうか3カ月に1冊のペースで出すな。
実際漫画としてのテイスト、リズム、呼吸などは両者、非常に似ている。
だが同クリニックはなんだかんだいっても民間企業であり、院長もすでにマスコミでの売れっ子だった。
しかし、こちらは何度も言うが、自衛隊岡山地方協力本部の公式サイトである。
http://www.mod.go.jp/pco/okayama/
これに効果があるのかどうかは分からないが、そこはそれ、表題にあるように「人生意気に感じては…」で、ある。
一昔、いやふた昔前の漫画の「オシャレな会話」が今見ると…な話
https://twitter.com/#!/nemanoc/status/152685688444293120/photo/1
@nemanoc
朽葉ねまの なんの漫画か知らないけれど、セリフまわしシリアスにキチガイじみてて自分の日本語も発狂しそう。 http://pic.twitter.com/XFLotsZR
しかし・・・かつて、こんな会話がおしゃれだった時代ありき。
昭和は遠く…。





ちなみに「木枯らし紋次郎」「マジンガーZ」からも40周年・・・。
これは幕内ではなく十両では。幕内は月給130万。十両は月給100万。幕下だと本場所開催時のみ15万。
「たしかにこれは、将棋界も同じだ。」
将棋界に大相撲ほどの格差があるんでしょうか?
勝ち星はAに、その取り組みでの主役はBに、という具合に。
その内、強さよりそういう意味での上手さや華が求められるようになり、
そして相撲版長与千草が生まれ新たな相撲ブームを牽引。
なんてことはないと思いますw
「勝ち星はAだが、取り組みの主役がB」といった高度なケツ決め相撲というのも実に見てみたいですね(笑)。相撲で「回転体」が生まれ、座布団のかわりに「いい相撲だ〜〜!」と声が掛かるとか(笑)
将棋ファンとしての解答:もちろん、将棋界は全ガチだからっすよ。
ひねくれた将棋ファンとしての解答:実は、負けて失うものがあまりないシステムだから。
>相撲は「幕内十両になるとならぬで、全く待遇が違う。だからなんとしてもとどまりたい」「それで『互助組合』ができ、みんなで生き残ろうよ、となる」<
けども、将棋連盟のシステムでは、そうならない。
あくまでも無給なのは奨励会3段であり、4段以上に一度なってしまえば、月給は出るようになっている……はずです。
無論、悪い成績であれば強制引退となりますが、そのためには1:順位戦(本場所のようなもの)で下から20%の成績を3回とること(この時点で月給停止)
2:その後、10年(だったか?)以内に抜群の成績を上げられないこと。
という条件をみたす必要があります。
また、条件1を満たしていても、順位戦以外の試合には出場でき、対局料が支払われます。
というわけで、のぞみを高く持たないならば、生活は可能なはずです。
おそらくですが、連盟内の将棋教室などの仕事はそういう人に優先してまわしているのではないかと。
悲観的な将棋ファンとしての解答:貧乏だからです。
よく松原隆一郎が「あれだけの専業格闘家をまるまる食わせている時点で、大相撲協会が世界最大の格闘技団体なんです」といってますね
年収1千万以上と「ちゃんこが食える」(だけ)の生活を比較して前者を選ばない関取はいないと思います。なぜなら、ちゃんこが食えるだけで満足しているような力士は出世する必要もないから努力もしないので関取になれないから。
問題はやはり格差であって、幕下陥落寸前の力士にとって1勝が数十万円以上の価値をもつからこそ八百長の温床になるということ。将棋界にそこまでの格差がないなら、相撲界と同じとはいえないですね。
これが成立するなら、実は面白いことに横綱と幕下(あるいは名人やA級とC級)は、経済的な格差がほぼ無くても、その名誉と地位それ自身の魅力だけで、八百長があり得てしまいますよね。その仮定はたいへん逆説的な考察ができて面白いのですが。