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2016-03-03

骨法・堀辺正史氏逝去。「梶原系ハッタリ」が許された時代は遠くなりにけり……

| 骨法・堀辺正史氏逝去。「梶原系ハッタリ」が許された時代は遠くなりにけり……を含むブックマーク 骨法・堀辺正史氏逝去。「梶原系ハッタリ」が許された時代は遠くなりにけり……のブックマークコメント

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骨法堀辺正史氏が昨年12月に亡くなっていたらしい。最近多くなった、あまり一般にその死を発表しないというご遺族の意向だったらしく、確認を取れるメディアも少ないのだろうか。

現在は専門的なニュースメディアで報じるところは週プロぐらいで少ないが、これから確認を取れればもっと多くの人やメディアが取り上げるだろう。

というのは、自分が「骨法」をこのブログで話題にすると、世界最高峰総合格闘技UFCより、PRIDEやRIZINよりブクマアクセスが伸びていたからな(笑)



というか、取り立てて格闘技クラスタでもないはてな村のお前ら、なんで「骨法」を知ってるんだ(笑)

……その声なき声の答えを妄想すれば、昭和末期から平成にかけての、あの時代に、意識はタイムスリップする。

週刊プロレス

 

格闘技通信

 

新日本プロレスで、アントニオ猪木船木誠勝獣神サンダーライガーが使いまくる「骨法直伝の浴びせ蹴り・掌底」。

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少年サンデーの「闘翔ボーイ」。いま電子書籍で読めるな。

闘翔ボーイ 1巻

闘翔ボーイ 1巻

出るのは4巻からだっけ?

闘翔ボーイ 4巻

闘翔ボーイ 4巻

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バイオレンス・ジャック(リアルタイムでは見てなかったけど…なんの雑誌だっけ?)。

ここに詳しい記事がある。

http://sititenbattousai.blog.fc2.com/blog-entry-409.html

f:id:gryphon:20160303070145j:image

上の画像はこちらから。

http://fullusedbook.blog119.fc2.com/blog-entry-1290.html

  

ビートたけしスーパージョッキー」のガンバルマン

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追記。自分は馴染みなく失念していたが、餓狼伝説というゲームにも確かに出ていたね。

これだけのメディアを制覇していたのだ。そしてそれはすべて、部数や視聴率、その結果としての世間への伝播力は、今の数倍…ものによっては数十倍あった。

それは普通の人も、ある世代には、本来は「こつ」という意味で広く使われていた古語骨法」が浸透していて当たり前だろう。

矢野卓見という、リアルなMMAの世界でもなかなかに知られた存在だが、やはり「知る人ぞ知る」な元骨法の人が、堀辺氏に関してロングインタビューをうけたところ…

ヤノタク まあ、そこまで骨法に興味がある人間がいるのかって話ですけど(笑)

 

――ところがこないだ無料公開した前半部分は5万人が読んでるんですよ!(笑)

 

ヤノタク へー! やっぱり真実人間の心を打つんですねぇ……

とね。5万はなかなか行かないぜ。



でまあ、自伝とかは基本、事実じゃないことが多いわけだけど。

父親は東條英機ボディガード

一子相伝暗殺技術

弥生時代から伝わる技

左翼右翼の団体に若き日は所属し、内ゲバなどにも遭遇。鉄パイプでの襲撃を素手で撃退

謎の大金持ちが主催する、世界最強を決める闇の格闘技トーナメントに出場し優勝

電話帳を重ねても衝撃が伝わる「徹し」

ホネをなおせば万病なおる……


などなどがあり、しかしまーなんですねー、だ。

一部は本人が「伝説は、虚構だった。」と認めたりしている。

ウィキペディアには、このへんのことがずらっと並んでいたなあ…と思いきや、なんかかなりすっきりしちゃってる…

だが、名残りを見つけた。ノートでの削除議論と、記事の変更履歴(笑)

https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88:%E5%A0%80%E8%BE%BA%E6%AD%A3%E5%8F%B2&oldid=3447951

https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%A0%80%E8%BE%BA%E6%AD%A3%E5%8F%B2&action=history



そして、多くの武道ぶっちゃけ今でもそうであるように(笑)伝統や創始起源の話がハッタリでもホラでも、実際に実績をあげたら、それは「神話継承」となりえた。

歴史上の事実とどこまで整合しているのか、疑念も多い「キャッチレスリング」も、それを自称する”プロレスラー”が、組技大会メタモリスで柔術王者からタップを次々奪えば説得力が出てくる。


骨法がそうならなかったのは、一にも二にも、VTの現場骨法が完敗したからです。

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いろいろ堀辺氏は弁明もしたけど、「格闘技通信」の朝岡秀樹氏らは、谷川時代負の遺産を清算しようと、意を決して「これまで、骨法にページを割きすぎました…」という反省記事を掲載。今思えば、このときの格闘技通信ドラマは、総会屋との関係を清算する銀行マンを描いた「金融腐蝕列島 呪縛」に匹敵するものだったかもしれない。実際に、切り捨てられる側の反発も「呪縛」チックだった。

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しかし最初期、UFC(VT)を肯定した功績は大

だけれども、実戦のニアイコールと言っていい、総合格闘技(MMA)…。いや、そもそも「あれは野蛮な喧嘩大会」「実戦とはまるで違う」「我々はもっとテクニックや礼節を重んじたい」と、いろんな逃げ道があり、ゴング格闘技ですらUFC登場当初は、そっちの方向性で行く気満々だったのに、ターザン谷川とタッグを組んで「MMA(そういえば、当時こんな言葉はなかった…ノーホールズバード、NHBでありヴァーリトゥード、VTだよ!)こそ、最高の実力測定の場です」「グレイシーは本物(骨法に言われるのもなんだけど…)」「世の格闘家よ、逃げて通るのか!!」とさんざんに煽って、自分たちもふくめて逃げ場を無くした、というのは、UFCのダナ・ホワイトやロレンゾ兄弟がカステラもって挨拶に来てもいいくらいの功績やで。

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あのとき、格通も足並みをそろえ「あんなのは野蛮なショー」と言って無視していたら、どうなったことか…

あのUFCの豪壮なオフィスビルの2階ぶんぐらいは、骨法のおかげといってもいい(そうか?)。

この本は、はっきり言ってなかなかの名著です。




世界が「チョッピリ今より楽しかった」時代

だが…ここからが本題だが、そんな今にして思えば「なんて荒唐無稽なんだ!」的なハッタリや大ボラは、憎む対象になるかというと、なぜか懐かしいのだ。


以前書いた一節だが

80〜90年代 落合信彦堀辺正史柘植久慶あすかあきお……らがいた時代世界チョッピリいまより面白かった、ような気がしないか。

そんな「3丁目の夕日」的ノスタルジーを感じつつ。

骨法・堀辺氏をいま追悼するに、自分としてはこの言葉に尽きる。


そして、落合信彦氏も柘植久慶氏もそうだったが…彼らには、ときどきは印刷物雑誌ジャーナリズムによっての追及もあったけど、最終的にそのうさんくささが浮上、定着するのには、「インターネットによる情報爆発」「プロメディア関係者、ジャーナリストじゃなくても、誰でも海外資料や旧資料にアクセスできる。実体験の手記をかける。それを不特定多数の人に見せることができる」という、時代の変化があった。

これは実感として、分かる人がかなり多くいるはずだ。

思えば大山倍達梶原一騎……などは、もちろん後から研究検証されることは多々あるのだけど、実際の世俗の身としては、まだまだ若いうちに亡くなったことで結果的に「逃げ切った」感もある。


骨法落合信彦は、「かつてはあれでも通用した。だが、今では通用しないんだよ」……と、そういう時代の象徴としても、自分は感じている。

しかし、それでも、

とにかくその、「ハッタリがバレる」過程を含めて楽しかったし、子供心に素直に信じたりしたものだった。


また……いまにして思えば、VTに「出撃」した骨法は、最終的には徹しとか弥生時代から伝わる、とかの起源はともかく、自分たちの技、強さがそういう場でも通用すると言う確信を、堀辺師範をはじめとして持っていたわけだ。

そういう「酔い」を持っていたところも、最後は自分もそれを信じて自爆したところも、なんかひとつの愛嬌として感じられたりもする。まあ、例えば投資詐欺でも、やってる人間が「これウソなんだよね。だけどみんなだまされるなー。さて、いつ持ち逃げしよかね。」と思って集めてるのと、「これこそ革命経済論だ!これで儲けて儲けて儲けて、俺もみんなもリッチになるよ!」と当人も信じて集めてるのとで、後者を情状酌量する余地があるかどうかは知らないけど…





もちろん、佐村河内氏や、「久保田武蔵」など、それ系が完全に消えることはないだろうし、骨法共犯者だった谷川貞治氏は、いまや「巌流島」を運営し、逆にそういう「神秘」「伝説」を、そういう実力測定の舞台に出して、「ありゃー、伝説は虚構でしたね。達人は保護されていましたね。チャンチャン♪」、そういうプロセスを商売にしようとしているわけだ(笑)ある意味骨法から学んでいる、といってもいい。


だからこそ、昭和の末期から平成初頭にかけて、「ハッタリと大ホラで天下を取る」ということを目指し、それであそこまで成果を上げ、そしておそらくはインターネットなどに敗れていく、そんな存在はなかなか今後は出ない。


そういう点で、もろもろをひっくるめて、やっぱり「ありがとう」である。

魂安らかなれ。





とまあ、いい話をしてるときに微妙にぶちこわしなツイートがあるわけだが。

誰のツイートだよ、まったく。

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吉田豪の語る堀辺正史

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文字起こし

http://miyearnzzlabo.com/archives/18349



過去の「骨法」「堀辺正史」に関する、当ブログの関連記事(一部)

矢野卓見骨法と堀辺師範を語る!「佐村河内氏と堀辺氏は共通点があるのではないか(Dropkickサイトhttp://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140319/p2

空気読め」の同調圧力が高まると「試合で出来ない技が道場で決まりまくる」という話(骨法でも柔道柔術でも) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140504/p1

公武堂TVより。格闘家梅村寛船木誠勝ハイブリッド肉体改造法」に抱いた疑問 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110809/p2

ムジナムジナ 2016/03/03 10:27 まずはポジショニングのみの組技、中級者には関節技を加えて上級者にはパウンドを取りいれるだったかの『武者相撲』理論はなかなか今見ても納得できたりして面白いです。
 ホントに僅かでも大会実績があれば骨法は一大勢力になれていたと思いますね。

PoetPoet 2016/03/03 11:50 バイオレンス・ジャック、元々は少年マガジンだけど、骨法編などは漫画ゴラクですね。
原作・雁屋哲、作画・池上遼一「男大空」(1980〜1982)の最終局面で、万葉の時代から伝わる
日本独自の格闘技「神骨拳法」が出てくるのですが、今にして思うと堀辺氏が骨法の前にやっ
ていた「換骨拳」が元ネタでしょうね。
今でも覚えている「神骨拳法」の奥義は、「三角で受け止めて、丸く攻めて、四角く固める」

gryphongryphon 2016/03/03 12:07 コメント欄にも、往年のトップ格闘技ネッターが。(笑)

ムジナムジナ 2016/03/03 13:38 いつも通り起床して散歩して指導して眠るように逝く。正に『生涯現役』だったんじゃないかと。
 自分はノゲイラ対サップ。吉田対シウバ(一回目)の解説というか堀辺先生の試合への熱い思いが印象深いです。

セニョールセニョール 2016/03/03 16:54 堀辺氏、ノビー、柘植さん、勉強ができるわけでもスポーツが得意なわけでもなくヤンキーでもオタクでもない
そんな中学生が一度は触れる人たちだったと思いますw

HasterHaster 2016/03/05 04:37 骨法というと蹴りと通しが印象に残っているのですが、いつの間にか総合になった時点で印象がうすくなったような。

漫画でいうと、地上最強の男、竜の風忍先生による「悪霊の化身であるゴジラに骨法で戦う男」が出てくる漫画がすごかった記憶がw
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20050501

gryphongryphon 2016/03/05 06:59 >セニョールさん
いやー、俺の観測地点では、スポーツとくいな子も勉強できる子も夢中になってました(笑)
>Hasterさん
それなー。実家をさがせば出てくるかも(笑)。その時代は「ゴジラ復活」の時代でもありもした。

陣内十市陣内十市 2016/03/06 18:27 私は怪しげな武勇伝を吹聴しているのを見て「こいつは第2の大山倍達になりたいだけなんだな」とわかりました。しかし時はすでに空手バカ一代の時代でもなく、梶原一騎のようなブレーンもいない堀辺が成功するわけがありませんでした。

>漫画でいうと、地上最強の男、竜の風忍先生による「悪霊の化身であるゴジラに骨法で戦う男」が出てくる漫画がすごかった記憶がw

ゴジラコミックアンソロジーですねwでも正確に言うとゴジラを骨法の師範が骨法の奥義で倒すも相打ちとなり、ゴジラがその男の息子に転生するというトンデモない内容ですww風忍氏は堀辺の本の劇画もやっていたので骨法にハマっていたようですが、同時に霊能者とかオカルトにもハマっていたようでそんなトンデモ漫画ができあがったようです。