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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

シン・ゴジラ「巨災対」関連パロ見て「(日常を描く)二次創作」にされやすい作品とは?を考えた/「ヘルシングは、実は映画。俳優の素顔は…」というパロがある

尾頭ヒロミがガッツポーズ!「君が落ち着け」は当日決まった! #女性限定鑑賞会議 でシン・ゴジラ裏話披露 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/1016084

とまあ、不思議な感じで、シン・ゴジラは脇役への人気が盛り上がっていることは以前からお伝えしたとおり。

ぼくが巣くっているtogetterは

http://togetter.com/t/%E5%B0%BE%E9%A0%AD%E3%83%92%E3%83%AD%E3%83%9F

http://togetter.com/t/%E6%B3%89%E4%BF%AE%E4%B8%80


こんなありさまなわけ。(ちょっと当方もかかわったのはおいとけ)

こんな話にまで波及していった。

シン・ゴジラ」二次創作がキャラを歪めた性役割の押し付けと批判。手作り弁当を差し入れる尾頭さん - Togetterまとめ http://togetter.com/li/1014624

ポリコレだいすっきこ(主に見物)のぼくとしては、いろいろ興味あるところもあるのですが、
もう、ここで火はつけたので、あとは火の拡大は遠方から見ていようと。

シン・ゴジラで女性性を強調しない登場人物(尾頭課長補佐)が人気に見えるのは、ポリコレ的に大変いいこと…なのかしら? - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160810/p2

それは
ともかく
本題に

こういうパロディにしやすい、なりやすいものと、そうでないものの違いは??

それぞれの個性ある人がたむろする組織、チームものってたくさんあるじゃん。
シン・ゴジラがその中で目立つのは…まずは「ヒットしたからパロも手掛ける母集団が多い」と「お前(gryphon)がシン・ゴジラに興味があったりまとめ作りをしたから目についただけで、ほかのアニメや漫画や映画だってこういう想像やパロは無数にある。それを見てないだけだ」
と言われたら、両方とも正論なので、ここで終わる(笑)。
だが、仮にシン・ゴジラや「巨災対」という枠組みがパロ、それも日常を補完するようなものを作りやすいとしたら、なんだろうねえ……

http://togetter.com/t/%E5%B7%A8%E7%81%BD%E5%AF%BE


だいたい、自分はいまだに「ある創作作品をもとに、ファンなどの作者以外が別の物語をつくる」というとシャーロック・ホームズの「パロディ、パスティッシュ(二次創作ちう言葉はなかった)」を基点にして考えてしまう、古いというか完全に時代区分が違うような発想になってしまう。

このへんの二次創作で…とくに、うえでの性分業うんぬんに関するまとめは、読んでみるとポリコレの話以上に「オリジナルの作品中に出てきた人物のキャラクターを正反対に二次創作で描くのはどうか」「いや、むしろあえて外して、正反対のことをやらせるのがいいんだよ!」みたいな議論が盛り上がっている。
読んでみると、それもなんか、どこかに膨大な議論の蓄積、所与の前提があるっぽくてな……。


いま書いているけど、そういう「巨大な何か」(知と議論の集積)が、どこかにあるらしい、ということを観測したところで、探検隊はむりせず引き返してもいいくらいだ。


ただ、思いつくのは「大真面目に描く作品のほうがパロディはしやすいのだろうな。自己言及するような作風、自分で自分を率先してパロディにするような作品は、むしろパロディがやりにくいのでは」

・・・・と、これは観測範囲にあるゆうきまさみ椎名高志の観察をした結果の仮説。
まあ、仮説とかいわないでも、厳格な校長センセや教頭センセをいじるほうが、話の通じるノリのいい若手教師をいじるより面白い、というのは常識に近い話だけど。

以前驚き、膝を打った「この物語は映画で登場人物は俳優。撮影後はリラックスして仲良くしてる」という形での二次創作。

偶然、なにかで見たんだっけな・・・なんで知ったのかは忘れたが、すごく個人的には驚天動地な二次創作、パロディのtogetterまとめを読んだのだった。

【映画パロ】HELLSINGが映画の中だったら - Togetterまとめ http://togetter.com/li/797081


siro(アローラのすがた) @shiroshiro9 2015-03-16 00:18:43
セラスちゃんはほぼアイドル枠での登用だったけど、覚醒の演技が評価されて新人女優賞を獲るとか


siro(アローラのすがた) @shiroshiro9 2015-03-16 00:21:53
撮影がそれこそ年単位で長期に渡ったから、ウォルター役の俳優さんがアクションできなくなっちゃって若返る脚本に変更になった、とか


siro(アローラのすがた) @shiroshiro9 2015-03-16 00:25:32
シュレディンガー役の子役が撮影期間中に声変わりして大変なことに


siro(アローラのすがた) @shiroshiro9 2015-03-16 00:26:42
ベルナドットさん役の俳優さんは実は普段は静かな人で、楽屋でもほぼ喋らないとか


siro(アローラのすがた) @shiroshiro9 2015-03-16 10:43:38
マクスウェル役の俳優さん、性格はわかんないけどとりあえず数少ないカツラ装備のうちの一人だと思う。地毛はほぼ茶色の金髪とかで


siro(アローラのすがた) @shiroshiro9 2015-03-16 10:51:30
アンデルセンの俳優さんは超大御所アクション俳優で、アクションシーンも極限までスタントマンを使わないことに定評がある人。もう結構なおじいちゃんだけど、めっちゃ体鍛えてる系の 恐らく作中で一番ギャラが高い。





なん
なんだ(笑)
というか、天才的才能としか言いようがない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
この前abemaTVでアニメーションが一挙放送されたそうで、その前に紹介していればよかったかねえ。

HELLSING OVA 一挙放送
平野耕太原作漫画「HELLSING」(ヘルシング)、OVA版をネット初解禁! 『OVA HELLSING』一挙放送。オリジナル映像も。
8月21日(日)19:00 〜 8月22日(月)03:18
番組概要

英国国教を脅かすフリークスどもを倒すために設立された特務機関、通称ヘルシング部隊。その最強の化け物ハンターはアーカードと呼ばれる本物の吸血鬼だった。
https://abema.tv/channels/anime24/slots/PDAVAcuWkRT


「この作品は実は映画なんです。撮影の合い間の、登場するスターの素顔」
というパロディが秀逸なのは、どんな二次創作でも、よほど設定を考えないと、憎みあっている仇敵同志が仲良くしたり、不幸な登場人物がニコニコ幸せそうだったり、時代や場所的に会えない登場人物同士を合わせるなんてのは難しい(そうでもないのかなあ?)

そういう問題を、すべて解決しちゃうからね。
さらに、上のほうで議論を紹介した「キャラクターの性格と正反対なことを、二次創作でもやらせるのは変だ!」「いや、あえて正反対のことやるから面白いんやろ!!」な議論も、すべて最初からフリーパス(笑)

俳優なんだから、クールな女性学者「役」の女優さんが実は家庭的に料理を差し入れたり、なんてことがあっても、そりゃおかしくないだろう。
ただ、惜しむべきはシン・ゴジラはもともとが映画なので、このやり方でパロはできないということだ(笑)


さらに、ことほどさように使い勝手のよさそうな「あの作品、実は映画だよー。俳優の素顔は…」という二次創作は、非常に隆盛を極めていて、どこでもそういうのが作られているのか…?と思ったら、そうでもないらしい。少なくとも、どの作品でもこういうのができてる、ってことではないようだ。


仮にヘルシングだけなら、なぜHELLSINGだけ、こんな秀逸なパロディを、複数の人間の共同作業で作ることができたのだろう?とも思うが、大きな理由は「まことに偶然に、これに興味を持った、個別の、しかも数人の天才がいた」のようだ。

と同時に、ヘルシングが外国が舞台で、あまりにもハリウッドの大作映画的なイメージがあり、登場人物も「ハリウッドの役者さん」をイメージしやすかったからだろうね。

無責任に他の作品で考えるなら「ヴィンランド・サガ」や「ヒストリエ」や「パンプキン・シザース」のような、やはり日本離れした作品のほうが想像しやすい…いや、「よつばと!」もかえって想像しやすいか?
実はよつば役の女の子は早熟で頭のいい天才子役で「いかに無になれるか、そこが演技のポイントかなと思いました」とかインタビューで答えたりするの(笑)
※追記。その後、ホントに書いた!
m-dojo.hatenadiary.com



さらにいえば、平野耕太氏の友人で交流がある広江礼威氏が、どこかでまさに「ブラックラグーンは映画シリーズで、登場人物は俳優なんです。その素顔」という設定のパロを自分で書いているそうな(以前、このブログのコメント欄で教えてもらった)。ファンが大きくかぶるから、そういう遊びをしっていたのだろうね。というかまとめ冒頭に「広江先生のような」と書いてあるっけ

なんにせよ、感服しごく。注文をつけるとすれば、この余勢を駆って「ドリフターズ」もやってください、ぐらいである(笑)

「この物語は、実は映画です。俳優が演技しています」という設定は

ゆうきまさみ氏が「鉄腕バーディ」のおまけ漫画でトライし
 
またものの本によれば、
冨樫義博氏が、「幽遊白書」の本編でそれをやろうして、編集部に止められた、ということである・・・・・・・・・。

そういう情報を一覧にしました。続報記事をかきました。

m-dojo.hatenadiary.com

「共感的羞恥」が、ついにメジャーデビューしたらしい(「怒り新党」で特集)

その番組を見られたわけじゃなく、あとで反響を知った。
twitter上に、トレンドになっていたのだよ。
twitterの検索結果はすぐに見えなくなるけど、一応おいておく。

https://twitter.com/search?q=%E5%85%B1%E6%84%9F%E7%9A%84%E7%BE%9E%E6%81%A5&src=tyah

怒り新党」で取り上げるとはね。

この番組への反応まとめもできた

怒り新党】『共感性羞恥』というあの現象→分かる分からないで盛り上がる人々「ツイッターだと多い気がするのはなぜだ」 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/1016242 @togetter_jpさんから

このブログをさかのぼると、昨年10月ぐらいに「こういうことあるよね?」「あるある!」が、大いにtwitterの話題になったのが昨年の10月ごろ。


"恥をかくシーン"が苦手な人たち - Togetterまとめ http://togetter.com/li/889708


で、僕はこういうふうに感想を広げていった。

物語で「恥をかく」場面で自分もいたたまれない…という事象例がこんなにある驚き。 -http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20151023/p2


まず自分の興味としては、これだけワッとブクマやコメントがつく「現象」が存在していたのに、概念としていままではほとんど論じられたり注目されたりということがなかった、ここに興味を引かれた。
概念というのは、案外と未知の大陸がいまだに手付かずで残っているものだなあ、と。新種の動物や昆虫、遺跡を発見したという報道に接したときの驚きや興奮に近いといったらわかってくれるだろうか。

さがせば「昔からこれを指摘する人はいたよ」という例もあるだろうけど、やはり大まかにいえば「新概念」というべきであり、今回の番組は、この新概念の「メジャーデビュー」だった……と、言い切っていいと思う。


自分は、「あとで論文にも直接触れて、ウィキペディアに項目を作りたい」とも言っていたけど、それはどうもかなわなかった。
(いまからでも、まずは作っちゃえ!とポンコツな項目建てをすることはできる。そうするかもしれん)


ただ、この言葉でいまグーグル検索すると、非常に重要な研究がトップで出てくる。
本日はこのブログへのアクセス、千客万来だろうな…
そのとき紹介していたけど、再度。

恥をかくシーンが苦手という感情は、どのように語られてきたか - 趣味は検索 http://b8270.hateblo.jp/entry/20151123/1448287200
 
あの恥ずかしい気持ちには名前があった - 趣味は検索 http://b8270.hateblo.jp/entry/20150121/1421845583

この「趣味は検索」ブログは、さまざまなものの初出や歴史を探しているので、放送作家的にはネタの宝庫。
今回の共感的羞恥も、ネットで、togetterでネタをひろったんだろうと思うけど(笑)、ぜひほかの人も、この「趣味は検索」ブログには注目すべきだと思う。
こんなふうに、わかりやすい”入口”もあるし

初出探しリンク集 - 趣味は検索 http://b8270.hateblo.jp/entry/20151119/1447938000


まあ、自分はNHKの番組か何かで最初に取り上げるかな?と思っていたのだが、人気番組「怒り新党」での紹介という嬉しい誤算が生じた。
これで、この新概念はメジャーデビューとなり、おそらくは定着するだろう。

最初のファンではあったが、あとはスターになっていく姿を見守るよ(笑)。


そしてこの世には、まだまだ、「そういうことってあるよね」「あるある!」という心理、現象、法則…などが、新概念として拾い上げられるのを待っているのでしょう。
(了)

追記推薦 概念を含めて、「あれには、名前と定義があるんだよ」という情報のtwitter

身の回りの現象にはちゃんと名前がある件  https://twitter.com/phenomenoooooon



追記予告 カトゆーブログで、この研究がCOMING SOON!!!



カトゆーブログといえば
死亡フラグの歴史」
「日本でのハロウィン定着を、アニメの描写から探る」
などの金字塔的研究を行ったブログだ。
この両方のテーマとも、自分は時期的には負けないぐらい早く追求し、しかし質的には遠く及ばない(というか自分はわからん!で投げ出した(笑))という経験をしたので、すごさは逆に誰よりも実感している、のでアル。

期待すべし

ベンヘンやローリーなど、なかなかの一軍をUFCから引き抜いたベラトール。27日にabemaで放送