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2017-05-18

「証言UWF」より。前田がいう「佐山に真剣勝負で負ける気がしなかった」という話について。

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twitter再構成して

新刊「証言UWF」

読み進めているけど「佐山真剣勝負で負ける気がしなかった」という前田の証言、体格差はあれど大きく出たネ、と思っていたが「当時の自分達はスパーをガチガチにしてた。佐山さんはタイガーだからそんな練習ができず力が落ちてた」というのは一定説得力ありました(続く)


前田は、佐山の実力が当時落ちていた、という話として「スパーリングでも3日やらなかったら感覚がだいぶ落ちるんだけど、あの人は全然やってなかった」と語っている。

そうなのかもだけど怪我や経営の忙しさはあるにせよ「第二次UWF」や「リングス」に跳ね返る発言のような気も(笑)

 

また、佐山vsコステロ戦をどう評価するか、が前田と藤原発言がまったく違っていて面白い。前田は「藤原さんも当時こう言ってた」みたいな言い方しててそれは藤原インタビューと正反対だけど、数十年前だし、藤原とて直後と今から振り返った時の意見は違うだろう。その後、藤原も本格的にキックを学んだしね。

そういうわけで、「証言UWF」もなかなか面白いもので、今読み進めています、というご報告まで。

補足するなら「そもそもUWFを、藤原と並んで佐山がなぜ技術的に牽引できたのか」という問いに、藤原は「それは佐山天才だからだ」とシンプルに認めている。ちなみに「天才すぎて他人には教えられない」と語っているが、夢枕獏は、佐山指導は実に明瞭で具体的、と書いてた気もするな。印象は実にいろいろと変わってくる。

また天才だから強いのか?といえば、一方で技術と、ガチンコの場での度胸は別、という立論の立て方もあるだろう。

「ハイヒール禁止論」は政治思想、法哲学の例題(或いはパロディ)として面白かった。

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ともあれ、ハイヒールは滅ぼさねばならない。 http://anond.hatelabo.jp/20170516141639

というのが話題になってて、こりゃ面白かった。

で、なぜ面白いのかについてひとこと・・・・・・・まずその前に賛否をいうけど、「ハイヒールを滅ぼす」ことには反対ですね。

増田こと匿名ダイアリー氏はこう主張する。

ほんとに歯がゆくてムカつくのは、良識ぶったリベラルの奴らだわ。

  

女性ハイヒール強制するのがダメなのであって、ハイヒール自体に罪はない」

「本人が好きでハイヒールを履くのと、社会からそれを強制されるのは違う」

とかなんとか……。

  

お前ら、いい加減にしろよ!

そんな生ぬるいことを言っていたら、マナーなんて変わらんっつーの。

法律ハイヒールを厳しく規制して、公共の場所で全面禁止にするぐらいの対策をとるべきだ。

女の願望とは、「自分自身のために美しくなりたい」というものであるらしく、その主体性尊重するのがリベラルだったりフェミニズムだったりする。

だが、私はそれを尊重してはいけないと思う。それは政治的に正しくない願望だ。

化粧もハイヒールも、女性を縛り付ける旧態依然とした差別である。そのようなファッションをすることは、本人の意思がどうあれ、女性差別正当化するというメッセージを持つ。

よくあることだが、これは、被差別者がなぜか自分の受けている差別肯定してしまう、という現象である。

女性本人の自由意思にもとづくならば、彼女は女性差別を喜んで享受する自由があるのだろうか? これは難しい問題だが、我々はこういう類の「差別を受ける自由」を無邪気に擁護してはならない。


あ、長々と書く必要はなさそうだな。端的に反対論も語れそうだ。

【なぜ(増田の)ハイヒール禁止論に反対するか】

あなたは『ハイヒール女性差別正当化メッセージだ』という。そうではないと考える人もいる。どっちが正しいかは、公的に介入、判断することではないし、そもそもどちらが正しいかは究極的には決めようがない。

 

・あなたは『ハイヒール滅びよ』と言い続けていい。それで当の女性たちが「なるほど」と思って履かなくなればいいだけ。法で禁止すべきことではない。

この2点だ。

多くの「ポリコレ論議も、端的にいえばこの二つ(別にふたつに分けなくてもいいか?)の反論を免れない。

言い方を変えると「自由の敵にも自由を与える」というアメリカスタンスが、「闘う民主主義」を標榜するドイツスタンス(…とクリアに分かれるとも言えないが)より、思想的な優位性……とは言うまい、個人的には前者を好み、そういう社会であってほしい、と思う次第だ。

少しばかりズレはあるが重なる部分もあるので、そのズレは承知で、この画像も貼っておこう(面白いし)

f:id:gryphon:20141013080357j:image:w640


この議論の少し近くにはフランスの「ライシテ」発で、今や欧州に拡大していっているブルカヘジャブ規制していく流れがある。フランスはもとは十字架ダビデの星規制した「政教分離」の原則だったが、「ブルカヘジャブ女性抑圧の象徴だから」というかたちでの規制論もいつしか含有、変形していった感あり。(逆にフランスが「あくまでライシテだ」と踏みとどまる主張をするという逆説も)

寛容の国オランダブルカ禁止王手ニューズウィーク日本版 http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2012/01/post-2418.php

オランダ政府は逆に、ブルカニカブの着用は男女の平等に逆行する行為と見なしているらしい。「この法案を通じて、政府社会に参画している女性障害を取り払おうとしている」としている。』 


ベルギーブルカ禁止法案成立 http://bunzaemon.jugem.jp/?eid=10940

『今回の法案を推進したデュカルム議員は「ベルギーは多数の女性を隷属状態に置いているくびきを外す最初の国となる。フランススイスイタリアオランダ追随するよう望む」と…』


ブルカ禁止を支持する意外な判決ニューズウィーク日本版 http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2014/07/post-3325.php

『…欧州人権裁判所……は先週、ブルカで顔を覆い隠す行為治安維持や人々の共生を難しくする恐れがあるというフランス政府の主張を認め、着用禁止思想良心信教の自由を侵害していないとの判断を示した。 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは「国家は人々に何を着るべきか指示すべきでなく、個人選択の自由を認めるべきだ」と反発している。』


従業員スカーフ禁止容認判決で、イスラム欧州対立深まる|ニューズウィーク日本版 http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/03/post-7180.php

『……「政治的思想的、宗教的な意味を持つものを目に見える形で着用すること」を禁じる社内規定は、差別にはあたらないとされた…』


物理的、科学的、医学的、統計的に危険だから禁止」ならワンチャンあるで?

ということで反対ではあるが、ひとつの思考実験として別の側から論じよう。

元の記事につけた、当方のブクマ

http://b.hatena.ne.jp/entry/337832653/comment/gryphon

こら、思考実験としては面白いな/付け加えるなら健康事故、怪我の可能性を統計で示して「医学民主主義自由を越える」(疫病予防を見よ)というルートでも攻められる

・・・・・と、これを本当にやるなら「ハイヒールが原因でのけがが多い」ということを統計とらなきゃいかん。統計とってみたら「ハイヒール理由のけがなんて無いよ、ごく少数だよ」という話なら、雲散霧消しますよ?

その前提だが、なんとなく自分の印象論では、けっこう無視できないほどの数があるんじゃないか、と想像している。その鋭いかかとで踏んづけて、他者にけがをさせることも含め。


そうなってしまうと、もろもろの健康被害事故リスクをもたらす行為喫煙、牛や豚の生肉食、ノーヘル・ノーシートベルト運転などなど)と同じように規制への道が開ける。もちろん健康被害リスクも「好きでやってるんだほっとっけ」で外からの規制拒否する論理は構築できるが「健康保険はみんなで負担してるんだよ!」という論法他者や公の介入を正当化するロジックもあるしね。



そんなことを考えさせられるパロディ的な事例として、「ハイヒール禁止論」はおもしろうございました。

何かに似てると思ったら、壮年期の呉智英氏が次々持ち出したこういう例(思考実験であることも、新聞などで氏が見つけた実例であったりすることもある)

サルの正義 (双葉文庫)

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危険な思想家 (双葉文庫)

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犬儒派だもの (双葉文庫)

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また、こんな言葉を思い出したのでした。



みなさんのブクマは現在400越え。

http://b.hatena.ne.jp/entry/anond.hatelabo.jp/20170516141639

PoetPoet 2017/05/18 11:48 大分前(第一次UWF時代?)に読んだ佐山自身の証言として、マーク・コステロ戦後、ある先輩レスラーに「しょっぱい試合をしやがって」
と言われたが、藤原さん(と猪木さんだったかな?)は認めてくれた。とあったと思います。
この、いつも匿名で語られている「ある先輩レスラー」が、前田得意の脳内変換で「藤原さん」になっているのでは?

tennteketennteke 2017/05/18 15:28 >>ハイヒール禁止論

「ちなみに「オフィスカジュアル」で画像検索してヒール履いてない写真があったら教えてください。ないからw」
と言われて一生懸命探して
「ヒールがないのなんて、結構あるよ?」と書いたのに
私がシカトされまくったまとめはこちらです。
男「女はなんでヒールなんかはくんだ?」女「他に選択肢がないんだよ!」
https://togetter.com/li/846228

gryphongryphon 2017/05/19 09:47 ・前田の(例によっての)思い込みが確信に変わってしまう思い出話
の可能性もヒッジョーに高い気がしますが、
・「佐山は天才だ」「ガチでキックの試合に出たんだ、よくやったよ」「だけどもう少しできたんじゃねえかなあ…」「(天才だけど)度胸がないんだよなあ…」という心境はそれぞれ共存していて、どの思いも確かにあった可能性も。

PoetPoet 2017/05/19 10:45 証言UWFは、まだ読んでいないのですが・・・・
プロレスラーで、ほとんど誰もガチをやっていなかった時代だから、判断基準がなかっただろうけど、
佐山×マーク・コステロって実際に試合を見て、「ハートが弱い」と言われる試合展開じゃないですよね。
それを言ったら、猪木×アリのほうが言われかねない。
ただ、佐山が寝技のスパーリングで大したことなかったというのはありそうですね。
あと、スパーリングの強さが総合格闘技での強さと直結しないということ。おそらくは、本当にガチの総合を
やったら、藤原はフィジカルの強い相手には圧倒されるだろうし、前田は目と反射神経の悪さで打撃に対応でき
ないと思われること、そもそも選手としての佐山の強弱は、他の選手が支持するかには多少の関係はあっても、
総合格闘技の歴史の中での功績とは何の関係も無い。というのも押さえておきたいです。
ついでに言うと、ガチの試合で、心の弱さを露呈した高田に比べて、ミルコと真っ向打ち合った山本宜久は
心が強いのかもしれないけど・・・・・全然評価する気になれない。

gryphongryphon 2017/05/20 03:51 ああ、ヤマヨシは「ガチ化にびびらないハートの強さがあった」という言い方だけはできるのう。
……で、「びびらなきゃいいってもんじゃない」という典型例にもなる。( ゜д゜)