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2018-03-13

We are Extreme! 「ウルトラマンレオ」のノーバとブニョが、大暴走のシリーズを回想する対談(怪獣インタビューシリーズ)【完全版】

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お断り

恒例シリーズです。まず、何はともあれ

怪獣インタビューリンク集 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140302/p1

という世界観があることを前提にしてください


映画公開記念

ウルトラ怪獣シリーズ 90 ノーバ

ウルトラ怪獣シリーズ 90 ノーバ

ウルトラマンジード」映画公開を記念して、今回レジェンド怪獣対談をセッティングさせていただきました。登場していただくのは、ファンからの要望も特に高かった円盤怪獣のノーバさん、ブニョさんです。本日はよろしくお願いします

 

ノーバ いや本当にいいんかよ、俺達で(笑)

 

ブニョ 要望したと言うファン連中、ホントーにぼんくらだぞ(笑)

 

― いえいえそんなことは…

 

ノーバ まあ、見方を変えれば確かにレジェンドって言ってもいいかもしれないな。俺は勝てなかったけどさ、ブニョは実際、ウルトラマンレオに勝ってるじゃん1回。バードンとかヒッポリト星人とかキングザウルス3世とかさ、1回ウルトラに勝った連中は「殿堂入り」するんだろ?

 

ブニョ おい待て、俺にはそんな誘い、一回も来たことねーぞ!! 正しい処置と思うけどさ(笑)

 

ノーバ 品格面の問題か(笑)

 

ブニョ  まあでもさ、俺もノーバも含めて、自慢じゃないがやっぱりレジェンドだよ。だってさ、ウルトラ一族を一人二人倒したとかじゃねーよ。俺たち円盤生物は、一度はウルトラシリーズそのものを、完全に葬り去ったんだからな!!

 

ノーバ 自慢しちゃダメだって(爆笑)!!

 

― まあ、お聞きしたいのはその辺なんですが…今から見てもですね、ウルトラマンレオの円盤シリーズは何と言いますかハードコアと言うか、エクストリームと言うか…とにかく賛否両論ある中で、それまでのウルトラシリーズとは全然異なるテイストでしたよね。そして熱心な信者も未だにたくさんいます。

 

そんな奇跡的なウルトラマンレオの「ハードコア」路線について、バックステージから見た風景を語っていただければと思います…

 

元凶はウルトラセブン

ノーバ おお、こう…なんでも聞いてよ。

 

ブニョ ただ最初に結論言っちゃえば、悪いのはウルトラセブンのオヤジなんだけどね(笑)

 

ノーバ 諸悪の元凶。

 

― そこがちょっと分からなくてですね…ウルトラセブンさんといえば、とにかく”ザ・ウルトラシリーズ”ですし、レスリングシュートの技術を重んじ、自分もきっちり身につけていた重鎮であり、正統派の方ですよね。そもそも、その方が原因というのも…

 

ノーバ  もうね、タコだね君は(笑)

 

ブニョ キノコ頭だね君は(笑)

 

― ……

 

ノーバ 簡単に言うとな、それはセブンの親父を片方からしか見てねえんだよっ。あの人はね確かにレスリングもこっち(シュートサインを指でつくる。)も凄かったけどさ。もっとすごいのは、俺達ですら受け入れるビッグハートがあったってことだよ!!

 

ブニョ セブンのおやじに俺たちは直接言われたよ。「レスリングサブミッションも、戦うための手段にすぎず、目的ではない。お前たちのようなめちゃくちゃなストリートの喧嘩術だって、極めればシュートなんだ。ウルトラの若い連中も、そこに学ぶ必要がある」 ってな。すげえよな。

 

ノーバ それを俺たちが真に受けて、シリーズ壊すまで行っちゃったんだけどね(笑)

 

ブニョ そもそも団体の主役だったレオが、元カラテマンで、そんなにレスリングとかやり込んでたやつじゃないもんな。すごい熱心だったから後から一生懸命練習して、それなりのレベルにはなってたけど。

 

ノーバ セブンの親父がただのレスリング至上主義とか、プロレスの「上手さ」を絶対的に考えてる人なら、レオをメインイベンターに押さないもんな。かなり周囲のジェラシーとかもあったんじゃないか?

 

ブニョ レオ自身もかなり戸惑って「空手から来たばかりの私がいきなりエースというのはどうでしょう…まだまだ修行する必要があるのでは」みたいなこと言ったそうだよ。で、セブンの親父は「わかんなくなったら、とりあえず本気で殴るか蹴るかしとけ」みたいな雑なのアドバイスしたらしいよ(笑)

 

ノーバ それでレオシリーズの方向性が固まりました(笑)そういう試合を受ける連中は、なかなかプライドの高い、基礎のある怪獣ではね…それで物色してたら、よりレスリングや約束事がわからない、俺たちインディ、円盤生物プロモーションの連中ばっかりになっちゃったわけで(笑)

 

― ははは。

 

ノーバ だけどな、これは真面目な話、セブンの親父が理想としたスタイルキレイキレイレスリング関節技じゃなく、また綺麗に放送時間の2分30秒前に勝つようなスタイルではなかったんだよ。しっちゃかめっちゃかなものもどんと受けて、ある場面ではそれ以上にめちゃくちゃになって(笑)、それでもしっかりと受ける。そういうものだということを今の若いウルトラや、怪獣たちにも知ってほしいもんだな

 

ブニョ よっ、ノーバ兄さん!

 

ノーバ それやめろ(笑) 

※ https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%90#h4_8 参照

 

― ええと、少し話を戻して。

ウルトラマンレオシリーズの立ち上げの頃は、直接の接点はなかったんですか?

 

ノーバ 最初はなかったね。俺たちはさっき言ったように、弱小インディー団体「円盤生物」でやってて、そもそも最初は団体同士の業務提携だったから。

 

ブニョ 底辺も底辺だった俺達がね、業務提携ってのおかしいんだけどさ(笑)。だけど逆に言えば俺達個人個人でウルトラプロモーションと契約できるって事もないだろうからな。「一座」としてのバッドテイストが好まれたんじゃないか?

 

― ははは、底辺ってこともないでしょう?

 

ブニョ 何をおっしゃるうさぎさん、円盤生物プロモーションはどこへ出しても恥ずかしくないザ・底辺ですよ。三角形だったら高さをかけて、割る2で面積が出てくらあね(笑)

 

ノーバ ギャラとか待遇とか、その辺が徐々に悪化して、マグマ星人さんとかのグループと、徐々に入れ替わって行くところだったんだよね。マグマさんはまだ不器用だった最初期のウルトラマンレオを、うまく試合で導いてくれた職人だったからね。ああいう人たちともし一緒にやる期間が長かったら、俺たちももっと経験を積んで上手くなったかもしれないけど…だけどほぼ確実に、 俺たちが実際にやったようなことは、 怒られてできなかったと思う。

 

ブニョ 十中八九、間違いないな(笑)

 

― なんでそういう方向転換があったのでしょうか?

 

ノーバ そこはリング見てくれればわかると言うか、俺達も虚実を行き来してるようなもんでね…番組途中でセブンの親父が戦線離脱するだろ?あれは半分本気と言うか、現実世界のリアルを反映しててさ…親父が病気で倒れたんだよ、あの時。

 

ブニョ どこかの地方巡業の時だったよな。宿泊先で夜中、「どうもめまいがする、体が斜めになってるみたいだ」みたいなこと言い出して…当時、セブンの親父はレオを立てて、自分はリングに上がらないギミックのために杖をついてたけど、その杖がマジ必要になってさ…慌てて病院に行ったけど相当重くて、そのままプロモーションの運営や経営には関われなくなっちゃったんだ。今じゃそれが嘘みたいにピンピンしてて、俺たちより元気なのにな(笑)

 

ノーバ でもあの時はすごく心配したし、それで親父の離脱が決まってからは、「あーこれで終わりか。まだ全然活躍してないのにな」とか思ったね。でも親父が、最後の力を振り絞ってと言うか、なんとかうまくいくようにいろんなところと話して、新しい協力者ができて…それで円盤生物中心に団体を回して続けるようになったんだ。リング上では「円盤生物でMACが全滅、セブンも行方不明…」というストーリーラインを急遽組んでな。

 

ブニョ そして俺たちが、そういうもろもろの恩を全力で返したのさ、仇でね(爆笑) 

 

 

 

ブラック指令、意外なその正体

― 円盤生物といえば、ブラック指令のもと、宇宙からやってくると言う「団体抗争」のテイストもありましたよね。以前ヤプールさんにインタビューした時、ああいうのは俺の影響だ、と自慢してましたがいかがでしょう。

 

ノーバ その前から、マグマ星人さんが一応仕切りで、団体抗争のアングルは取り入れたからね。ただそんながっちりともしてなかったか。 でねー、うちのブラックはさ、一言で言うと、シロート(笑)

 

―…それは、 ノーバさんが思う、プロの水準にブラック指令は達していない、ということですか?

 

ノーバ 違う違う、純粋に素人なわけ。中古車販売と、パチンコ店と、メガネチェーンと、焼き鳥居酒屋喫茶店経営者(笑)

 

― ええっ?

 

ブニョ 選挙に出て議員の先生になるとか、そういう目立つようなあれはないけど、それだけ手広くビジネスで成功してんだからすごい人なんだよな。で、ウルトラシリーズには スポンサーと言うかタニマチとしていろいろ支援してくれたんだ。特にセブンさんとは仲が良くて 、だからセブンさんが病気になっちゃって、レオの団体がこれからどうなるかっていう時に、男気を発揮してくれて、「じゃあ自分が代表になって、運営をしますよ」と言ってくれたんだよね。

 

ノーバ 全くありがたい話ですよ、今になって思えば。その人にあんな役を割り振る、俺たちの、タチの悪さときたら(笑)

 

― でも、そうは見えませんでしたよ、まったく。

 

ブニョ  その後もいろいろ業界で見てるとさ、やっぱりああいう人はいるんだよね。応援してあげようとか、支援してあげようとか、あるいはこれで儲けられるかもしれないという大いなる勘違いをした人とか…そんな感じで協会に入ってきた人たちって、ほとんど例外なくやっぱりリングスポットライトの快感ちゅうのかな、その魅力に入っちゃうんだよね。

レオプロモーションの収益で、ブラック指令を儲けさせるってわけにいかないから、せめてリングの重要人物になってもらって、そして気持ちよくお金をドブに捨ててもらおうと(笑)。でもめっちゃノリノリだったでしょ。

本人、大いに楽しんでくれたと思うし、めちゃくちゃセンス良かったよ。

ただ、業界タブーとか、ここは遠慮すべきだとかそういう見えないルールみたいなものには疎かったの。

それを利用して、ひどいことをやっちゃったのがここにいる二人なわけ(爆笑)

 

 

 

エクストリーム路線に舵を切ったワケ 

ウーム…… でもそうゆう、いわゆるエクストリーム路線というのは皆さんの頭の中に以前からあったんですか?

 

ノーバ と言うか、普通のちゃんとした怪獣レスリングって、俺たち円盤生物の誰もできないっしょ。 そっちも知らないし、あとまぁね、 俺たちのやったことが「やっちゃいかんこと」だったということも、その当時はよくは分からなかった。

 

ブニョ タブー破りを一番できるのは、タブーそのものを全く知らない人だからさ。でもみんな、なんか好きなんじゃねえのかね。しかしノーバ兄さんは、本人は謙遜するけど、ぶっちゃけシューターだからね。栄光のたこ一族。

 

ノーバ だからノーバ兄さんはやめろや(笑) 。ただまあね、本当にコンテスト真剣勝負)の試合やるんだったら、たこレスリングでやればいいんでしょ、とは普通に思ってましたね。ただ本当にたこレスリングとかやっても、そんなに見栄えするもんじゃないからね。

 

ブニョ あなた現役の時、「本当にたこレスリングやったら、俺勝っちゃうじゃん」って言ってなかったか(笑)?でも実際、そういう本気の彼を見たかったって気がするねえ 。

 

ノーバ ブニョやんも、柔術流を身に着けてるじゃん。武道の偉い人がさ、「あれだけ脱力出来てる人はそういない」、つってたよ。あと、ギミック自体があれだけクレイジーだったら、リングシュートしかけるやつもいないでしょ。ノコギリ持ち出されたら怖いじゃん、どんなシューターでも(笑)

 

ブニョ  俺は脱力できるけど、脱じゃない力があんまりあるわけじゃないから(笑)。と言うかね、レオシリーズは司会の人にはたぶん物足りなくて悪いけど、お互いに感情的になってどうこうのとか、 誰かが誰かに仕掛けて潰したとが返り討ちにあったとか、そういうのほとんどないから。セブンの親父がいなくなったあとも、 ブラック指令はいい人だったしさ。ぶっちゃけ和気あいあいとしてたほうだよね。

 

― そうだったんですか。

 

 

ウルトラマンレオがすごかった。

ブニョ だからみんな「これぐらいはやっていいよな、やられてもしゃあないな」「うらみっこなし」でやっているから、果てしなくエスカレートしたわけですよ(笑)。俺たちのあれ、レオちゃんも、ぜーんぶ全部オッケーだったもんな。やっぱりウルトラとしては異端児ですよ。

 

ノーバ レオちゃんはバカまじめなタイプなんだよね。 さっきも言ったけど、空手から転向して、自分はまだまだ初心者だと実感してたから、周りの意見を素直に吸収して耳を傾けてったんだよね。昔ながらのウルトラ怪獣や先輩と付き合ってたら、それを吸収して、、いそろ超正統派になってたかもしんない。ただ俺たちのスタイル吸収しちゃったから 、お気の毒と言うしかないです。

 

ブニョ 初めはバカ真面目だったけど、俺たちがマジメを取って、ただのバカにしちゃった(爆笑)

 

ノーバ しかし本当にさ、ファンが一番分かってるけど俺たちの「エクストリーム」な路線を、誰かが愛してくれたとするなら、それはレオちゃんが頑張ったからだよ。だいたい俺たちが悪の限りを尽くす前も、レオちゃん自分で工夫して「ヌンチャク・シ・マッチ」とかそういう過激な路線を自分で模索して、やってたもんな。団体の主役が、体張ってヌンチャクマッチで体痛めつけてるんだから、こっちはそりゃ、毒ガスかノコギリでも持ち出そうかって気になるじゃん。

 

ブニョ 一致団結、一丸となって突進していたなぁ、あのころは…(遠い目)。ただ、突進する方向を確認はしてなかったんだけどね(笑)。 大体あの時はさ、客が熱狂して声援するより、客が「ひいてる」ときに勝った!!と思ってたもんね。一部のハードコアマニアは最高です!と言ってくれたけど、まあ、客入りと視聴率がね……正直だったね。といいつつ、今も全然ホンネでは後悔はしてないから、まあ最強ですよ。

 

― にしても、赤い毒ガスに、冷凍してのノコギリでのバラバラ惨殺というのは、やっぱり今でもトラウマになる迫力があります。

  

ブニョ 「円盤だけに、毎回ぶっ飛んでないと!!」と思ってたね。

 

ノーバ  そういえば、弟のアストラってセンスあったけど、俺たち円盤生物がほとんど絡んでなかったよな。 あれってさ、レオが「俺はいいけど、弟にまでああいうのをやらせるのはちょっと…」と言って、俺たち円盤生物たちとは絡ませなかったんだよな。ある意味正しい評価なんだけど(笑)

 

ブニョ まあアストラはね、本職が高校教師で、夏休み冬休みだけ短期間 リングに上がったってだけだからね。あいつセンスはお兄さん以上だったから、本気でやってればもっと活躍したかもしれないよね。まあ、つっても直後に俺たちがシリーズ潰したんだから、本格的にやりなよ、といっても説得力ないか(笑)

 

 

 

毒ガス、ノコギリ…やっぱり、やり過ぎでしたか?

― レオさんがアストラさんを、円盤生物との戦いには絡ませたくなかった…というのは初耳ですが、まあ、さもありなんと思います(笑)。そして、そうそう思わせるような、極端に言えば「狂気」をノーバさんの毒ガス、ブニョさんの冷凍室とノコギリには感じるのですが…

 

ブニョ 正直あの頃は、とにかくより過激に、よりエクストリームに!ってことだけ考えてたからね。赤い毒ガスで市民を無差別攻撃!!と、前の試合でノーバ兄さんがハードルあげちゃったからさ、こっちもさ、それを上回るインパクト考えるんで必死でしたよ。ただ、アイデア考える参考資料に「恐怖の戦後犯罪ファイル」という実録本を使ったのがまずかったんだよな(笑)

 

― あー…。

 

ノーバ さっき言ったように、その頃は会場の雰囲気が引けば引くほど「客に勝った!」と思ったもんね。そりゃあ、会社もアウトになるさね。

 

― ところで、ブニョさんの時に、まずレオさんが凍らされて、そしてバラバラになって…そこでやや唐突に、キングさんがレオさんを復活させますね。あの辺のストーリーラインは、一体どういう風に決まったんですが

 

ブニョ それがさ、決まってなかったんだよ(笑)。とにかく過激路線が行き着くところまでいっちゃったからさあ、またプロモーションが、どうもこの先なさそうだっていうのは俺達怪獣の側はいやでもわかるじゃん。じゃあ、めちゃくちゃやっちゃおう、というだけで、もうその後のシナリオは無くってさ。あのままだったら、レオがバラバラで終わりという、さらにインパクトのあるブックになってたよ(笑)

 

ノーバ だが、ほんとに偶然なんだけどね…キングのおじいちゃんって、ウルトラシリーズが本格的に始まる前に海外で一匹狼として活躍してた、セブンの親父とかから見てもひとつ前の世代だから、接点がないんだよ本当は。だけどなんかの縁で、ブラック指令とキングさんは知り合いでね。ブラック指令はそういうレジェンドとかが来てくれるのが嬉しいタイプで、立会人とかスーパーバイザーとかそんな名目で会場に来てもらっては、それなりのご祝儀を渡してたわけよ。その時もキングさんはそういうあれできてたんだけど…

 

ブニョ 俺達のブックで収拾がつかないって、やっぱベテランだから見抜いたんだな。「どうする?」と思ってた俺たちの表情読み取ってか、バッーっとリングに上がってきて、この伝説キングの力で、レオを復活させます!とやってくれたんで、そっから一気にあのフィニッシュですよ。

いや後で散々怒られたけどね。

「結末がむちゃくちゃなのはいいが、そん時は観客が暴動を起こすことも覚悟するんだな!儂は5回ほど経験したけど、リングで戦うよりよっぽど恐ろしいんだぞ」とね。

 

― そうか、 豊富な海外経験を生かしたアドリブでの収拾だったんですね。しかし、そこから急転直下シリーズは終了を迎えました。

 

ノーバ もう会社は完全アウトだったからね。最後のブラックエンドには、貧乏くじを引かせちゃったかな。あいつは常識人だったから、 俺たちのむちゃくちゃにもかかわらず、正統派軌道修正をしてくれて、最後は有終の美を飾ってくれた。あいつともまた飲みたいけど、連絡つかないなー。どこかの温泉旅館の婿さんになって 結構順調にやってるって話も、風のうわさに聞いたけど…

 

ブニョ ブラックエンドも偉かったけど、ブラック指令も、最後はか、っこよかったよな。知ってるかな? 結局レオシリーズが終わったら、すっごい負債がプロモーションに残ったんだけどさ。ブラック指令は「いい夢見せてもらいました」と言って、その際全部、自分の体してる他の会社を整理して支払ってくれたんだぜ。その後、 ウルトラプロモーションが「80」をトラブルなくスタートできたのは、そこで負債が長引かなかったからなんだよ。

 

― すごいですね。なかなかできることじゃないですね…ブラック指令のその後は?

 

ノーバ それがさらにすごいのはさ、わずかに残った資産で、また一から喫茶店と、夜は焼き鳥屋始めたのよ。そしたら本来の経営の才能がフル回転してさ、そこからまた順調に経営して、利益あげてんのよ。困ったことに「また、ああいうことやりたいですね」って怪獣団体の旗揚げに色気がありそうでさ…「絶対にやめましょう、せいぜい他の団体にプレイヤーマネージャーとして出演するぐらいにしましょうよ」って忠告して、そうしてくれてるんだけどね…また誰かに食い物にされないか心配だよ。

 

ブニョ …って、俺たちが言っても説得力がないよな(笑)。アッ、それとさあ、すげー不公平だと思うのは、ノーバ兄さんは、今でもすごいひっぱりだこなのに、俺にはオファーがほとんど無いことだよ!ウルトラ上層部は、俺に恨みでもあんのかな?

 

ノーバ そりゃあるだろ(笑)。てか俺は、お前とちがってプリティで愛嬌があるからね。俺のTシャツは作られても、

お前のTシャツは 無理だろ。

 

ブニョ いや、ハードコアチョコレートならワンチャンあると思う(笑)

 

ノーバ まあ、Tシャツとかオファーは別としてもさ、俺たちは確かにさめちゃくちゃやったけど、でもそれをやったから、ウルトラは…怪獣団体は、一つの殻を破ったんじゃないか、それは俺たちのプライドとしてありますよ、ウン。

 

ブニョ 海外のファンの方が評価してくれるところもある。レオが終わったあとさ、 食わなきゃいけないから、俺とノーバ兄さんはタッグを組んで、外国のインディを回ってたんだよ…そしたら…

 

― ちょ、ちょっと待ってください。残念ながらシリーズでまだ実現していない、ファンの中では夢となっている「ノーバ&ブニョ」タッグって、海外では結成されてたんですか?うわー、見たいな−。どうしてその情報が伝わらなかったんですかね。

 

ブニョ 日本に宣伝するような力なら大きな団体じゃなかったからね。ファンはすごいマニアが多いけど、あれは絶対にお宝映像は秘蔵するタイプだから(笑)。そいつらがな…ブニョ&ノーバタッグがリングに上がったら、「L・E・O!!」「L・E・O!!」のチャントだよ。あれには涙が出たね…俺たちのやったことは無駄じゃないってね。

 

― いい話ですね…

 

ノーバ 今度は日本でも、ウルトラでもノーバ&ブニョのはぐれ円盤コンビで大暴れしたいね! 「円盤血盟軍」の方がいいかな?

 

ブニョ 「Gas & handsaw」ってのはどうかな

 

― 絶対だめですよ(笑)

 

(了)