今日の出来事

久しぶりとなりましたが、ブログを更新します。タイトルも改めて「ロンドン日記」に。

最近はツイッターがメインになりつつあります。アカウントを知らない方は、mixi経由で見ていただくか、個別に連絡をいただければ幸いです。

ロンドンに来て約1週間が経ちました。今はLSEのサマースクールに通っていますが、毎日が非常に充実しています。特に今日は色々なことがあったので、後々の思い出とするためにも、記事に書いて、自己満足することとします。長くなってしまいますが、あしからず。

朝起きてすぐにツイッターチェックし、江沢民死亡説が流れていることを知る(昨日から流れていたようですが)。午前の授業はサボることにし、しばらくネットを見続ける。昔、信太謙三「北京特派員」で読んだ、訒小平死去をめぐる報道合戦の模様を思い出す。

10時半くらいに家を出て大学に向かいながらもiPhoneでネットをチェックし続ける。

途中でカフェを見つけて、遅めの朝ゴハンを食べる。初めてのイギリス式朝食。量多すぎ(これで£8)、次はもっと安くて少ないセットにします。味はまあまあ。ブラックプリンというのがあって、何かと思ったら血を固めて作ったソーセージのようなモノ。さんざん中国で豚の血やら鴨の血やら食べてきたので問題なし。すごくアットホームなカフェで、店員もお客さんも色々話しかけてきてくれて楽しかった。明日から通おうかなと考え中。

大学に着いて図書館に行くも、江さんが気になりネット。中国版ツイッター(新浪微博)では「江」も既に検索不能になっていること、「姜」(江と同じ発音)を隠語に使った書き込み、等を見つける。

午後は授業の演習に出る。大学院生のチューターが練習問題の面倒を見てくれる時間なのだが、そもそも高校一年レベルの「数と式」もわからないレベルの学生に微分(初歩的だけど)を使わなければ解けない問題をさせるので、混乱者続出。インド人とウクライナ人のクラスメイトは数学が出来るのだけど、インド人学生は噛み砕かずにそのまま「ここを微分して、ここで場合分けして・・・」と説明するから意味なし。ウクライナ人と僕が説明しようとするも、共に英語力が無く撃沈。その後ウクライナ人と黙々と数式を筆談しあう。授業後に、僕が昔ロシア語を勉強したと言ったら仲良くなってもらえた。英語が苦手な人のほうが、ペースが合って付き合い易いかも。

授業が終わってからは、図書館で予習復習。今とっているコースはIntroductory Macroeconomicsというコースで、経済学を学んだことが無い人を対象として、MankiwのMacroeconomics(有名なマクロ経済学の中級レベル教科書)を二週間で読み終えるというちょっと無理気味なコース。僕は以前みっちり中級マクロを勉強したことがあったし、しかも危険なぐらいMankiwの本にソックリな中◯マクロも読んだことがあったので内容的には問題なくて、「英語の勉強」兼「復習」という感じ。ペースも丁度良い。ただ、本当の初学者はかなり苦戦している。もっとも、それでも二週間でざっくりとマクロ経済学の論点をさらえるのだから、価値あるのだと思う。

明日の授業は労働市場の章。今回のコースのレクチャラーはイタリア人の女性の先生で、労働経済が専門。そのせいか、レジュメにはMankiwの教科書を超えて色々書かれている。Mankiw本には出てこないUV曲線を導入し、それを応用して、実際の労働市場を色々と分析してる。すごい面白くて眠気が覚めた。

予習を終えたところで、最近仲良くなった中国人留学生と図書館内で遭遇。江沢民死亡説や、言論の自由の問題とかをあれこれ中国語で話し合う。ついでに、ほんの少しだけど、経済学と数学を教えてあげる。特に目新しい話が出るわけではないけど、中国人の考え方や感じ方を知れるのは良いし、中国語を話すのはやっぱり楽しい。ちなみに、「海外に留学した中国人たちが、自由なネット、報道を通して中国の現状や問題を知って「何だこれは?」と仰天する」なんてことはまず無い(というかそういう人にあったことが無い)。いまどきの若者で大学まで進学するような中国人は、留学するしないに関わらず、天安門事件や様々な社会問題、共産党のメディアコントロール等についてある程度は知っているし、ある意味で慣れてしまっているので、どんな事件が起こってもそうそうは驚かない。

夜8時過ぎ、歩いて寮に帰る。大学からだいたい30分くらい。今のロンドンは夜の10時くらいまで明るく、まるで新彊ウイグル自治区みたい。途中、寮のそばのパブでクラシックを演奏する二人組を見つける。嬉しくなって、予定変更、パブで一杯飲むことにする。サイダー(リンゴビール的飲み物)を注文すると、身分証の提示を求められる。

「持ってない」
「じゃあ売れない」
「この全員の客に身分証を確認しているわけ?」
「私が21歳以下と思う人全員に確認してる」
「いやもう2◯歳なんですけど!」
「だめ」

という残念極まりないやりとりを経て、パスポートの画像を携帯に入れていたことを思い出し、無事にお酒をゲット。あれ、絶対オレより若かったぞ。まあ悪いのはオレの顔ですよどうせ。でも、腹までよく見ろよな。

で、外のテラス席で飲みながら念願の演奏を聞く。誰でも知ってるような曲ばかりだけど、色々とアレンジが加えてあって、即興で口でもメロディを入れたりして、いい感じ。お金を入れる際ちょっと話しかけてみたら、二人とも音楽を専攻する大学生で、右側の女性は日本人とのハーフとのこと。日本語も「少しだけね」と流暢な発音。写真撮影も快諾してもらう。久しぶりにカメラ持って出掛けて本当よかった。

二人は今回が初めての演奏だけど、近くの寮に住んでいるので、これからちょくちょく演奏するつもりとのこと。

ロンドンはそこらじゅうにパフォーマーがいて、博物館もたくさんあって、音楽も盛んで、そういうところは本当に素晴らしいと思う。別に芸術大好きというわけではないけど、アートしようとする気持ちというか、自由に創意工夫するっていうそういう空気は凄く嬉しい。

でもやっぱり江さんが気になって、音楽聞きながらツイッターチェック。最近ふと感じたのだけど、欧州的街並みが色濃く残るロンドンで、毎日中国語のニュースを確認し、中国語を勉強し、ひたすら中国のことを考えるって、相当変な感じです。まだ来て一週間だからかもしれないけど。

で、寮に帰ってくると、フラットシェアの学生が共同キッチンでゴハンを食べているので少し話す。聡明なLSEの経済系院生二人は、なんと江沢民を知らない。若いからか?でも、さすがにブッシュ父、クリントンやゴルバチョフ、エリツィンは知ってるとは思うのだけど・・・。ともあれフラットメイトとの関係もうまく回りだして嬉しい。

と、今日は特に充実した一日となりました。イギリスに来てからも結局毎日80%くらい中国のこと考えてたけど、今日一日の出来事を経て、もっと英語を勉強して、もっとイギリスに深入りして、この一年で色々と得て帰りたいなという気持ちが強くなりました。まあ、端的に言えば、音大の二人組が可愛いっていうのもあるんですけどね。結局語学を学ぶモチベーションって、そういうものなのかなとも思ったり。

ところで江さんの件はこれからどうなるのだろうか・・・。これから寝て朝起きたら、中国はもう午後。朝一番にネットをチェックすることにします。

ではでは、またいつになるかわかりませんが、次の更新にて。

新年、空姐は・・・

空姐、またの名を蒼老師、春節はこんな写真を新浪微博(中国版ツイッター)に載せ、ばっちりチャイナキッズの心を鷲掴みにしていたのでした。

そのRT数、なんと16667、フォロワーは1178126人(私も含む)!さすがです☆

http://t.sina.com.cn/1739928273/24F1GdbIF#a_comment


蒼井そら新浪微博の魅力の1つは、本人が英語と中国語で頑張ってコミュニケーションを取ろうとする姿勢にあるのだと思います。

例えば、「Actually, Almost Japanese don't know the Chinese New Year festival. So do anything today and tomorrow. and I have to work same as always.」など、語学上の間違えも多いですが、そこが却ってコミュニケーションへの意欲を示す形となり、中国語が一歩一歩上達していくところもファンの好感を集めているのだと思います。

今後、蒼井そらが中国でどのように展開していくのか、ビジネス、対日イメージ、双方の観点から注目しています。

(追記)
この記事、途中までしか読めませんが、中国における蒼井そら現象がわかりやすく書かれています。
古畑康雄「人民の芸術家蒼井そら老師をフォローせよ」
http://www.chuokoron.jp/2010/08/post_29.html

以下の記事は長いですが、中国におけるツイッター事情も併せて紹介しています。でも、少し古くて、今では、新浪微博のように中国版ツイッター風サイトもあるので、状況は少し異なってきていると思います。
ふるまいよしこ「ツイッター in China」
http://www.jmm.co.jp/dynamic/report/report4_2008.html

小洲村旅行

先日、広州市内にある小洲村というところに遊びに行ってきました!

ブログにアップしたいなあと思っていつつも、なかなか手が動かずにいたら、一緒に行った友達が詳細なブログ記事を書いてくれたので、便乗して写真だけでもアップしたいと思います。

というわけで、以下のブログも併せて御参照ください。

http://ameblo.jp/so-hot-china/entry-10787196457.html

友達も書いていましたが、今回の小旅行のハイライトは写真好き中国人との出会いでした。この出会いも大事にして、つなげていきたいところです。

今回の旅行で、広州市内でも面白いところ、知らないところがまだまだあると、改めて実感させられました。残り少ない中国での時間、少しずつでも外に出て、色々なところを見聞きし続けていきたいと思います。














記事紹介「 『七人の侍』と現代(城繁幸氏のブログ)」

以前も紹介したことのある城繁幸氏のブログですが、今日の記事が面白かったので再度紹介します。

http://blog.goo.ne.jp/jyoshige/e/5d7a7ce31afcbdf98118d537f4338f01?fm=rss


特に最後の、

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要するに、農村という文字通りのムラ社会が外部専門職を有期雇用契約してムラ社会を守るという話なのだが、彼ら農民は、けして自らは変わっていない。悪く言えば、侍を使い倒しているわけだ。
(侍の側は、村を守るという選択をした時点で、農民側に大きく歩み寄っている)

現在、日本企業というムラ社会は、グローバル化に対応した人材の採用に血道をあげている。ターゲットとなるのは、自立型人材とか即戦力とか留学生とか色々と言ってはいるが、要するにムラ社会からすれば“侍”である。彼ら日本企業は、今度は侍に歩み寄れるのだろうか。
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という部分が面白いと思うのですが、どう面白いかと言われると、残念ながらうまく整理できません。

例えば、中途採用や任期付き採用、及び外国人に対するウチとソトの意識、能力主義と年功序列終身雇用型社会の整合性とか、あれこれ類推をして妄想に走ってみると、いろいろと考えさせられて面白い話題だと思います。

と、ここまで書いておいてあれですが、農民と侍の構図が現代の日本企業にそのまま当てはまるかと言えば、それは、ケースバイケースですが、当てはまらない部分も多いのではないかと思います。

大雑把な話ですが、例え話やアナロジーいうのは面白いし、良い発想が得られることもありますが、話の本筋(この場合には日本企業の雇用慣行等)とは別物として分けておいた方が良いと思います。私のこれまでの経験では、例え話を使った議論は、往々にして話の筋が分かりにくくなって、有意義な議論が出来ない場合が多かったです。

と、とりとめもありませんがあしからず。

ラテアート

こんばんは。

私は良くスタバとかコーヒー屋で勉強するのですが、どうも広州ではラテアートが流行っているようです。スタバでも、その他の喫茶店でも、店員さんにラテアートの出来る人が多いこと多いこと!

中には、そんなことを覚える暇があったら、サービスの基本のキを・・・(以下略)

私は6年間もスタバでバイトしてましたが、ラテアートは練習しませんでした。今思えば、挑戦しておくべきだったなーと後悔です。




 記事紹介「一般教書演説(溜池通信)」

双日総研の吉崎達彦さんが運営する、溜池通信というHPがあります。吉崎氏はサンデープロジェクトでコメンテーターもされていた方です。

http://tameike.net

溜池通信は、二週間に一度のPDF形式でのレポートと、ほぼ毎日更新される「不規則発言」からなっていて、政治と経済を上手く絡めた解説が非常に面白いです。ただ、RSS配信をしていないので、毎回HPを訪れてチェックしなければならないのですが。

今日の一一般教書演説に関する解説が面白かったので、併せて紹介しておきます。

http://tameike.net/comments.htm#new