紫禁城 内廷その二

うだうだとしている内に、PCが壊れたっぽいです。
一応データなどは外に逃がしてありましたが、MyPCがありませんので、相変わらずゆっくり更新します。

しかし、とりあえず紫禁城から出ましょう。
前回の記事は珍妃が住んでいた景仁宮まででした。
今回も後宮からですが、その前に内廷の中心となる場所を先にご紹介します。


乾清宮

ここに一番来たかった。
中に掲げられている扁額は順治帝が書いたものです。
この扁額の文字から浅田氏が読み取ったことが、『蒼穹の昴』と『中原の虹』に書いてあります。
小説家ってすごいなあ・・・。
しかし相変わらずのラッシュで、また数秒で見学終わり・・・。



さて、後宮に戻ります。
次は鐘粋宮です。

西太后(慈禧太后)が住んだ儲秀宮は西にありましたので、西太后と呼ばれました。
慈安太后が住んだこの建物は東にありますので、東太后と呼ばれました。


やはり、後宮の建物の中は綺麗ですね。
前々回の記事に載せた写真の植木は、この先にあります。
『中原の虹』では、光緒帝が中南海に幽閉されて、天子のいないこの紫禁城の中で、徐世昌と西太后がまみえる場所です。




この道の先に、浅田氏が冷宮だろうと予測した場所があるのですが、通路は立ち入り禁止になってました。
珍妃が幽閉されていた場所が冷宮です。



ぐるぐるしている内に、入った門の中に突然現れた水晶宮
ここも見たいと思ってたのに、忘れてました。

故宮初の西洋式鉄筋コンクリート建築だそうです。
それでもむき出しになっていて、さびているので、少し怖かったです。



これが紅牆の道(こうしょうのみち)の風景。
もっと美しい撮影ポイントがあったみたいですが撮り損ねました。
遠くに人影が見えますが、とても高い塀です。
牆とは、「垣根」という意味。(goo辞書より引用)

この塀の向こう側に、有名な九龍壁や寧寿宮があります。



九龍壁は、皇極門の正面にあります。

「るりいろのなぞ」で書いた、瑠璃瓦と同じ、瑠璃装飾がここにも使われています。
あの植木の装飾も、後宮の壁も、あちこちに瑠璃装飾が見られます。



乾隆花園


ここも小説の舞台となった場所です。
西太后乾隆帝の霊が会話する場面に登場します。
奇石の築山、夜はまた雰囲気が違うのでしょうね。




楽寿堂の中には翡翠を中心とした彫刻が展示されていました。
そもそも故宮の宝物は、ほとんど台湾に持ち出されていて、北京にはほとんどないですよ!
と中国人の友人が言っていましたが、それでも紫禁城にも結構ありました。
お宝を見に行ったわけではないので、かなりの数をスルーしました、勿体無い。





これ・・・どこだろう・・・。
紫禁城も終わりに近づき、記憶が定かではありません。
このあたりの一角、珍宝館区域は紫禁城の中でまたお金を払って見学するので、あまり人が多くありませんでした。
その分静かでゆっくりできたけど、ここ、どこだろう。
恐らく楽寿堂を抜けた先の景祺閣だと思うのですが。





珍妃の井戸。
珍妃の遺骸が後になって引き上げられたというのは事実らしいですが、話に聞いたとおり、本当に小さな穴です。
二年間の幽閉でろくに食べ物を与えられていなかったとはいえ、こんなところ人が入れるのかなあ・・・。
どちらにせよ、ぞっとする話です。




これも・・・。
どこだろうなあ・・・。
くぐり戸みたいなところの形が可愛かったので撮影した写真。
やはり景祺閣かな?




春児が京劇を披露した暢音閣
三階建ての造りで、それぞれの階で演じるとか。
ほんとに人が少ない。
ここで初めて中国に来て夫とのツーショットを撮影。
気のよさそうな地方からの観光客っぽい中国人のおばさんに撮ってもらいました。



珍宝館区域を出て、奉先殿へ。
ここもさらにチケットが必要です。



もともとは祭殿だったらしいですが、いまでは清朝が収集したあらゆる時計が展示されています。
ちょうどからくり時計が鳴らされる時間に当たって、動いている時計を見ることができました。
端っこの方にいたら、係りのおじさんが正面に行ったほうが見られると教えてくれて、その場所を離れたら、隣にいたおじいさんが奥さんに「いまのはリーベン(日本人)だ」と言ってたっぽい。
なんでわかったんだろう・・・。


御花園紫禁城の北にある庭園。たっくさんの人、人、人。


地面に埋め込まれてる石のモザイクも意味のある絵だったりすると、出発前に本で読んだのですが、一個ずつ見る暇もなく、紫禁城を後にします。



神武門

さあ、紫禁城をでます。
すぐ景山が見える!

出口には人力車がものすごく多くて、客引きが激しい。
おそらくぼったくられます。
中国入りして一番初めに白タク(メーターのないタクシー)にぼったくられたので、もう乗り物にアレルギーが。
すぐ前にある景山に行くと言ってるのに、OKOKオレ案内するから!と引きの強いおじさんたち。
いらないと言っても引きが強いので、一旦断ったら無視するが吉。