宮沢賢治の本3選
以前、こんな投稿をしている。
そこで紹介した本のなかから、今回はこの3冊の紹介をします。
個人的、宮沢賢治セレクション。
一冊め。
切り口は“食べ物”な、フィクションのマンガだけども、おもしろい。
実際にあったエピソードも多く、宮沢賢治の“人となり”がつかめる。
有名な、お蕎麦屋さん”やぶや”での話とか、スイカ泥棒の話とか。
ホント、少年のような心の持ち主として描かれており、あたたかい気持ちになります。
2冊め。
Eテレの番組、“100分de名著”のテキスト。
宮沢賢治の作品全体と人生を、ざっくりとつかむのに最適。
賢治の独特な五感や共感覚の話、作品に込められた死生観、”わからなさ”のよさなど、
この本を読んでから賢治の物語を読むと、発見がたくさんあって楽しい。
3冊め。
宮沢賢治の作品の多くを、手元に置いておきたい。
そして、ちょっとしたときに持ち出して、読んで、気づきを書き込んで…とするために、買った一冊。
まだまだ自分の理解が追いつかない作品も多いけど、長く付き合っていこうと思う一冊。
ごんぎつねと一年生
ふと、テレビをつけたら、Eテレで「ごんぎつね」がやっていた。
ほんの5分くらいの、イラストと読み聞かせだけのシンプルな番組。
だけど、それに妙に見入っている息子(小学一年生)。
(ごんぎつねは4年生で勉強するお話だから、まだわかんないよねぇ…)
と思いながらも、番組が終わってさっそく、ちょっと聞いてみた。
僕「どんなお話だった?」
子「いたずらしてたごんぎつねが、くりとかを届ける話。」
(えっ!「ごんぎつね」って、ちゃんと言ってる!!)
僕「その後はどうなったんだっけ?」
子「見つかって、鉄砲でうたれちゃった。」
(おぉ、話の筋がきちんと理解できてるじゃん!)
僕「そこまで見て、どんな気持ちになった?」
子「悲しかった。少し涙が出ちゃった。」
(なんてかわいいんだ!息子よっ!!)
…と、こんな会話をしたのでした。
一年生ながら、わりかししっかりと話の筋が分かるもんだなぁという感心と、素直に悲しいと感じられる気持ちが、親としてはとてもうれしい。
それと同時に、ふと思った。
いま、教室で4年生に教科書を使ってごんぎつねを教えたとして、この子のように話の筋をある程度しっかり理解して、こんな風に素直に感想をもてる子は、クラスの何割くらいなんだろう。
今回の番組は、物語の最初と最後は全文読まれたけれど、中盤はだいぶはしょってあった。でも、初めて読む分には話の筋はしっかり分かる。
何より、あらためて読むと、作品自体に心を揺さぶる力があるのを感じた。
だからこそ、一年生でも理解できたんだろう。
でも、机に教科書を広げさせ、教師が全文を読み上げる授業を行ったとしたら…
きっと、途中で限界がきて、頭がシャットダウンする子が出るだろう。
・文章の内容や長さに、理解力がついていけないパターン。
・国語の授業自体にやる気がもてず、漫然と授業を受けているパターン。
他にも、あるかもしれない。
とりたてて優秀でもない我が子でも、上記のようなことを言える名作”ごんぎつね”。
日本全国の子供達が、この作品にふれて感情を揺さぶられ、さらに教室で先生や友達とより深く物語を理解する体験ができたら、どんなにステキだろう。
そんなことを、思った夜でした。
2021年上半期現在のベスト本棚
ふと思い立って、お気に入りの本をまとめて写真に収めてみた。
ざっくりと傾向を紹介すると…
梅棹忠夫…「知的生産の技術」は最高の一冊
宮沢賢治…作品集、100分de名著の賢治特集、賢治の人柄のわかる漫画
宇宙兄弟…作中の名言集2冊組み
白川静…白川文字学による漢字の成り立ちがおもしろすぎる
倉下忠憲…氏のブログは以前から愛読
ちきりん…本はもちろんブログもVoicyもおもしろい
池上彰…説明が超絶わかりやすくて好きだけどこの本の視点がとくに好き
齋藤孝…3色ボールペン術の本
岡本太郎…とりあえずアツい
仕事論の本…ビジネス書の中でも心構え的なやつ
日本の歴史…逆説の日本史・百人一首
教育論…教育業界の有名人の対談本
読み物…スーパー公務員さんの本、星新一
雑学的なもの…睡眠の本、養蚕の歴史、記憶術、アイヌ文化
などなど
どれも本当に好きな本ばかりなので、詳しく紹介できたらいいなぁ。
あ、あと。ちょっと時間が経って、またコレをやったとして。
そのときどんな本がここから抜けたり、新たに入ったりするんだろう。
ちょっと、たのしみかも。
またやろう、きっとやろう。
新たなふせんシステムへ移行
以前の記事に書いたように、読書には小さなふせんを使うことにした。
でも、それ以前に読んでいた本は、こんな感じになっている。
ラインを引いたページに、とりあえずふせんが貼ってある。
でも、
・同じ位置に貼ってあるので、その部分だけ本に厚みがでてカッコ悪い。
・見直す時のため、ラインの色(重要度)とリンクさせたい。せっかくだし。
なので、こんな感じに読み返しながらふせんを張り替えてみた。
赤でラインを引いた重要箇所は、赤いふせんを。
これで、注目すべきページが一目瞭然。
閉じてみると、こんな感じ。
ちょっとふせんが多過ぎる(それだけ、この本は学びが多いのです)けど、
イメージ通りにできている感じ。
図書館ってすごいイイ
このところ、2週間に一度は図書館に行くリズムになっている。
まぁ、借りた本の返却期限が2週間後だからってだけなのだけれど。
最近は、興味のある分野の本を多めに借りて一気に読むようにしている。
(ここ一ヶ月くらいは、百人一首についての本を集中して読んでいる)
なので、行きつけの棚の一部を写真に撮ってみると、こんな感じ。
直接的に百人一首についての本があるのはもちろん、
百人一首の選者である藤原定家はもちろん、その他の歌い手の本もずらり。
・そうそう書店に無いような重厚な本も多い
・絶版になっている書籍もある
・時の試練に耐えた本なので、当たりの本が多い印象。
そういった点から、本を選ぶのにワクワク感がある。
書店だと最終的に「購入できる本」にはお財布的にもスペース的にも限界があるけど、
図書館であれば「ちょっとお試し」で借りることもできるので、豪快にいける。
そんなワケで、こんなふうに百人一首三昧ができる。
そのなかから、
・この先、使えそうな本
・学びが多かった本
・深く読み込みたい本 ※たとえ、今はまだ理解が追いつかなくても…
は、購入候補としておく。
本屋さんに行った際に購入するか、絶版になっているものはamazonのマーケットプレイスで買う。
そうして、本棚をよりよく育てていくのです。
読書用のふせんを検討してみる③
検討の結果、ポスト・イットの見出しふせんを使うことに決定。
なので、最近はこのふせんをペタペタしながら本を読んでおります。
3色ボールペンんでラインを引いて、ふせんも貼って…とやると忙し過ぎて本が読めなくなるので、ひとまずふせんを貼りながらどんどん読む。
そして、読み終わったら改めてふせんを貼ったところを見直し、イイと思えばしっかりラインを引いておく。見返してみたら意外とたいしたコトのない内容だったと気づくこともしばしば。でも、その場合には、ふせんを剥がしてしまえばオッケー。
こんな感じにふせんとラインが共存する形になっております。
本を上から見ると、こんな感じ。
けっこうたくさんふせんを貼っても、ふせんの存在感が控えめなので、そんなにうるさくないあたりも、ちょっとお気に入り。
読書用のふせんを検討してみる②
前回の記事で挙げたように、読書に使う“ふせん”を検討中。
そこで、色々と調べた結果、この3種類を試してみることに。
ボクが求める条件は2つ。
①本に貼ったときに文章にかからないこと。
②3色ボールペンの色に対応するカラーバリエーションがあること。
まず、①点目についてはどのふせんも文句なし。
本を閉じたときの出っ張り具合もいい感じです。
②点目のカーバリエーションについても、赤系・青系・緑系の色があるので、
それぞれラインを引いた場所に合った色のふせんを使うことができそうだ。
結果的に、どれも及第点といったところ。
でも、本格的に活用していくのに向けて、より詳細に考えてみたい。
No.1 ダイソーのフィルムふせん
【文字の見やすさ:◎】細い&半透明のフィルムのため視認性は良好。
【カラーバリエーション:◯】7種類。用途(3色の区分)を考えると、ちと多い。
【コスパ:◎】110円÷350枚=0.31円/枚
【その他:△】ふせんの表面に糊が残る物があり本が開きにくくなるケースあり
No.2 ポスト・イット スリム見出し(ミニ)
【文字の見やすさ:◯】サイズが小さいのでまず文字にかからない
【カラーバリエーション:◎】4色だが、赤・青・緑&黄、と3色で活用しやすい。
【コスパ:◎】173円÷1000枚=0.17円/枚
【その他:◯】糊の性能は安心の3M製
No.3 ポスト・イット フィルムふせん
【文字の見やすさ:◎】半透明のフィルムのため視認性は良好。
【カラーバリエーション:◯】6種類と多め。赤&橙・青&紫・緑&黄、で使うか…。
【コスパ:△】273円÷120枚=2.28円/枚
【その他:◎】糊の性能は安心の3M製、ケースがポップアップ式で使いやすい
それぞれの評価は、こんな感じになりました。
性能面でいえばNo.3のフィルムふせんが一番なのだけども、
色のバリエーションがあり過ぎるのと、なんといっても単価が高い。
気軽にバシバシ貼ることを考えると、No.2のスリム見出しふせんに軍配が上がるかな。
色のバリエーションも、ボクの用途にジャストフィットだし。