四十九日法要

だった。
夫が仕事を早くに終えて、夕方4時から開始。丁度ミヒャの夕食とか散歩とかの時間とかぶるので、ミヒャも連れて行った。だって、ワンコのいるおうちでの法要だったりすると、お坊さんの読経の間だって、座敷をウロウロしてる筈だし、実際夫が仕事でお邪魔したお宅では、ワンコの方で夫の犬好きが分かって、読経してる夫に纏わりついて離れないワンコ(特にマルチーズに懐かれるらしい)がいるらしいから、別に問題ないかと。それに、こっちも退屈だし。。。ミヒャはしばらくは私の膝の上で大人しくしてたけど、ちょっと探検してみたくなったのか、膝から降りたので、すかさずガムをあげると、必死で噛んでた。で、飽きると又私のとこへ戻ってきたのだけど、近所の犬が吼える声が聞こえると、低い小さな声で「うるさいよ!」と吼えた。
四十九日のお経終了後、墓に納骨。生まれて初めてお墓の仕組みのようなものを見た。お墓の前の机みたいなものが動かせるようになっていて、それを動かすと、墓本体の下の方に空洞があって、そこへ骨壷を収める仕組みになっていた。ただ、石で出来た机のようなものを動かすのは結構な力仕事だったし、勝手を熟知してる夫は僧衣着用してるから、汚れちゃいけないってことで、夫の指示に従って私と次男で動かすんだけど、墓石が水を含んでいる上に、汚れてるから、手が汚れた。又こういうことがある時には軍手とか、マイナスドライバーみたいなものを持参で行かなきゃ、隙間の無いようにピッタリと石と石がくっついてるから難しい。
空洞の中の収納場所には舅の骨壷が倒れていた。多分地震かなにかで倒れてしまったのだろう。舅の骨壷の模様は鳳凰、姑のは蓮の花だった。墓の横には亡くなった人の名前を彫った石のツイタテみたいなものがあって、そこに舅&姑の名前や亡くなった日が刻まれているけど、余白が沢山あるし、ひょっとしたら裏表に刻めるのだとしたら、この先代々使えるなぁなどと思った。こういうのを永代使用っていうんだろう。空洞もまだまだ広いから、安心だなぁと思いながら夫の納骨の読経を聞いた。
ミヒャはなんとなく奈良を思い出したのか、やたらと元気に山道を走ってた。
帰宅後、なんとなく実家の父のことが気になったので、鹿児島にTELした。継母に「父さん元気?」ときくと、「まぁまぁよ!今日は父さんの誕生日だったから、T子(腹違いの妹)達と食事に行ったのよ。」と。父と替わってもらって、初めて姑のことを伝えた。元気そうな時じゃないと、知らせにくいもん。父は驚いていたけど、私自身が同年輩の知人の死を知らされた時のようにはショックを受けてはいなかったみたいだ。そりゃぁ、もう85歳なんだから、それまでに何人もの知人友人を見送ってるんだもんね。誕生日の祝いを言うと、「これが最後の誕生日だわ〜!」なんて言ってたけど、まだまだ元気でいるだろうっていう声音だったからよかった。