SQuBOK社内活用について考えてみたこと

アドベントカレンダー15日目

恐らく私の身の回りの人の大多数は、そもそもSQuBOK自体の存在を知らないことだろう。。
だから読破会に参加して色々と得た事も、個人活用に閉じず、社内にも何らかアウトプットしたいと思う。
しかし社内へのアウトプット方法は、闇雲やたらにやっても効果が無いというのが最近の悩みだ。

今週、「テストプロセス改善」をテーマとして、発表を企画した。

発表後に関心を持った質問が多く、終了後の飲み会でも好評だったので、"発表" としては成功したのだろう。
ただ参加者からはもっと色々と聞きたかった、発表を踏まえてディスカッションや現場の改善策を考えたいという声もあったのだが、
定時後の勉強会・発表会という枠では知識や成果の伝達以外は中々難しいのだろうと思う。

で結局のところ、参加者には何が成果として残ったとか、何かの技術知識の習得に繋がったとかの明確なものは無い。
だからアウトプットの結果として、明確な成果・効果が見えないものは、意味があるのか? という悩みに繋がる。
JaSST形式の流れるような発表と短い質疑応答のスタイルは、
参加者に強い学ぶ意思や課題解決という目的が無いと、効果はほとんど得られないはず。
参加者にとってのアウトプット、内容の腹落ち を最優先に考えないと、全ては失敗に繋がるため、
普通の "発表会"はもう終わりにしようと考えている。

で、SQuBOKを読んで改めて感じたことは、そもそもの "ソフトウェア品質" に関する知識・理解・実践の全てが不足しているということ。
だから、SQuBOK第2版 第1章 ソフトウェア品質の基本概念 をスコープとして、その内容の紹介、自組織における状況を説明、ディスカッション、具体的なすぐに始められる小さな対策案の検討 までを社内イベントとして一連の流れで実施したい。
自身も含めて、"ソフトウェア品質の基本概念" をあまり理解していない場合、SQuBOKの第1章はかなり体系的にまとまっていて活用の価値が高いのではないかと思う。

追伸
 SQuBOK第2版 の目次ページに "索引" が340ページ目とあるが、実際は400ページ目の誤記であった。