トレーサビリティ・マトリクス

アドベントカレンダー23日目

最近社内イベントにて、トレーサビリティ・マトリクスについてのテストプロセス改善事例を発表。
上位ドキュメントの管理内容が下位ドキュメントに確実にトレースされているか、それを可視化する仕組みで、多くの作業ミスを検出し後工程への悪影響を防止したというお話。

まぁ作業ミスは多くの環境で発生するし、トレーサビリティ・マトリクスはそれを検出する有効な手段の1つであるから、確実な作業を推進したいのなら現場で積極的に使って欲しいところ。


そうした事からふとSQuBOK を確認してみると、「トレーサビリティ・マトリクス 」は思ったよりも内容として取り上げられておらず、なぜだろう? と感じた。

101ページ 2.2.3.7 派生開発(XDDP) のトレーサビリティマトリクス(TM)
→これはマトリクスには違いないが、XDDPの1要素として触れているのでちょっと違うもの。

147ページ 2.11.4 トレーサビリティ管理
→トレーサビリティをざっくり説明しているが、トレーサビリティ・マトリクスまでは触れていない。


かなり大事な技術だと思うのだけど、論文が無かったのか載っていないのは残念。


なおトレーサビリティ・マトリクスは、JaSSTの下記資料がわかりやすいと思う。
http://jasst.jp/archives/jasst10e/pdf/C6.pdf