まともな三脚。

 自分の症状を考えればあまり許されるものではないのだが結局いつもの様に近くのモスバーガーで遅い昼食を取り、その後帰路にあるカメラのキタムラに立ち寄った。
 中古品コーナーは来るたびに少しずつ品数が減ってきているが、EF17-40mm F4L USMのAB品が5万円台で展示されていた。気になっていたのは展示処分品となっていたSLIK製のカーボンマスター724FLで、前回来た時は3万円台前半だったのが今日は28,000円だ。
 今俺が持っている三脚はどれもコンデジやビデオカメラ向けの軽量三脚ばかりで、SD1Mや6Dで夜景撮影に使うとブレの原因になっていた。ある程度まともな三脚が一本あればと思っていたが、そのまともな三脚というのがどれも高額なので「そんなカネがあればレンズを」とどんどん後回しにしてきていた。
 この724FLを手に取ってみるとかなりしっかりした作りで、耐荷重も5kgまでと今の手持ち機材なら余裕で載せられる。以前見た時はエレベータ部に昇降ハンドルがない点が引っ掛かり購入に至らなかったが、三脚設置とカメラ固定までの手順を変えればどうにでもなるんだろう。エレベータを伸ばしていない状態では雲台を揺さぶってもびくともしない。IS11Tで製品名を検索するとメーカーではディスコン扱いだった。30分程三脚コーナーの前で散々迷い、結局購入することにした。
 少し値引きしてもらえないだろうか。どう攻めればいいか思い付かず、足の1本で伸縮時に引っ掛かりがあることを指摘してどういう返事が返ってくるか試してみた。話していた店員さんは店長さんを呼び、店長さんは俺の目の前で件の足の伸縮を試して「これくらいならメーカーも調整対象外で返してきますよ」と冷たい一言で切って捨てた。そりゃそうだな。