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2017-04-23

アニメ版『リングにかけろ1』の影道編と世界大会編は、無印・日米決戦編の続編として視聴すると落第点しかあげられない。

| 00:46 |

 原作『リングにかけろ』は、登場するボクサーの強さがが徐々にインフレ化し、人智を越えた強さになっていった作品であった。

 一方アニメ版は最初から人智を越えた強さであった。必殺技の演出は過剰な程であり、その威力も凄まじいものであった。

 全十二話という長い尺を満たすために原作より延ばされた戦いでは、原作より強化されたパンチを互いに受け合いながら、主要キャラ達は死ぬ事もなく戦い続けていた。

 しかもやがて世界大会で登場する強敵達の様子も先行して登場し、既に人智を越えていた主要キャラをさらに凌ぐ実力を見せびらかしていた。

 例えば後にフランス代表チームの大将になるボクサーは、負傷中の腕をさっと振っただけで目の前の森の木が真空の刃で全部切り倒されていた。「こんな奴に、勝てるわけがない!」と思わされる光景であった。

 第二シーズンである日米決戦編が始まってもその方針は変わらず、中学生同士のボクシングでありながら、聖闘士星矢を視聴しているかの様な気分にさせられたものである。

 ただし敵チームの副将だけは原作と同じ程度の弱さであった。後にして思えば既にこの時点で原作尊重の風潮の萌芽があったのであろう。

 第三シーズンは影道編である。敵の数は日米決戦編より多い筈なのに、話数は一気に半分になった。途端に話の速度が原作と同じ程度になり、主人公達の強さも原作程度までデフレ化してしまった。そしてそれ以上に敵もデフレ化した。

 強敵の後に弱い敵が出てきても、それは別におかしな事ではない。ただしアニメの影道は日米決戦を偵察していたので、アメリカチーム以下の実力で主人公達に挑んだ姿勢が、実に身の程知らずに感じられた。

 そして世界大会編である。これも僅か六話である。ほぼ原作通り、敵チームはサクサクと壊滅していく。原作至上主義者には嬉しかったかもしれないし、もし私がこのシーズンだけを視聴したならば名作だと思ったかもしれない。

 しかし、第一シーズンから延々と主人公達を偵察・研究していた設定のドイツチームがあっけなく原作通りに滅んだのは実に残念であったし、腕が完治した筈のフランスの大将の技の威力が却って弱まっていたのは見ていて痛々しかった。

 そういうわけでアニメ版の影道編と世界大会編は、無印と日米決戦編を完全に無視した別世界になってしまっていたので、実に残念に思えたのである。

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2017-04-16

辛淑玉の筒井評は法螺と決めつける訳にはいかない。

| 03:52 |

 検索で飛んできて題名だけ読んで、「あ〜、また一つ新たに無理な辛淑玉擁護記事を踏んでしまった!」と思って帰ろうとしている人もいるかもしれないが、それは誤解である。一応最後まで読んでいって欲しい。

 

 最近、筒井康隆が韓国の日本大使館前に設置された像に関連して品の良くない発言をした。それに関連して辛淑玉が「筒井康隆、長い間ファンだった。ほぼ全部読んだと思う。指が震える。あまりにもヒドイ発言に涙が出てくる。人間としてダメだろう。」と評した。

 筒井康隆は大昔から差別的で品の良くない文章を多く書いてきた。そうした次第で、筒井ファンからもアンチ筒井からも、辛淑玉の「長い間ファンだった。」という自称は法螺に違いないと決めつけられ、大いに叩かれている。

 だが私は、確かにこの発言はいつもの法螺である可能性が高いとは思うが、法螺だと決めつける訳にはいかないと思っている。

 理由としては、辛淑玉という人物は病的に法螺吹きであるだけではなく、病的に身勝手であるという事が挙げられる。その証明については、弊ブログの「記事一覧」から「書評」をクリックして頂き、辛淑玉の幾つかの著作の書評をお読み頂きたい。

 即ち、自分が感情移入出来る狭い対象以外の誰かが筒井にからかわれている時には、その尻馬に乗って散々他人を嘲笑っていた辛淑玉が、いざ自分の大切な存在に矛先が向いた途端に涙を流したと考えれば、今回の辛淑玉発言が真実であったとしても辻褄が合う。

 今回の辛淑玉発言を100%法螺だと頭から決めつける態度こそ、実は「辛淑玉さんは法螺吹きではあるけれども、差別問題には敏感な根は優しい人だから、筒井のファンの筈が無いよ。」という、「無理な辛淑玉擁護」であるように私には思える。

 

 因みに、これは人から聞いた話なのだが、「無人警察」をめぐる議論でも「筒井先生の著作の内で「無人警察」だけ嫌い」とかいう発言が当時あったのだそうである。

 小説家であれ芸人であれ、他者を揶揄う芸風の人物に共鳴する場合、自分やその身近な人物・団体もまた嘲笑われる事を覚悟しておくべきであろう。

 そしてその覚悟が欠けていたが故にある日突然涙を流す破目に陥ったならば、それまで勝手に片思いをしていた相手が転向したのだと言い張るのではなく、自分の身勝手な感情を責めるべきであろう。

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2017-04-10

韓国の大統領罷免問題について、「まるで日本だ!」という意見だけ何故か見かけなかったが、私はそう感じた。

| 00:34 |

 韓国で、スキャンダルのあった大統領が国民的運動の力を背景に罷免され、その後は後継者選びでも小さなスキャンダルの嵐が巻き起こり続けているようである。

 管見の限りでは、韓国のそうした状況を日本と比較する言論の大半は、「韓国の民主主義は日本よりすばらしい。国民運動で元首を倒した!」というものか、「韓国の衆愚主義は日本より酷い。些細なスキャンダルで大騒ぎをした挙句、その果実を回収出来ていない。」というものかの、どちらか一方の極論ばかりであった。

 勿論その両説ともにそれぞれ真理の一部が反映されているとは思うので、無ければ無いで困るのだが、こうした韓国を完全な異世界であるかの様に描く論ばかりでは、学ぶ範囲も狭まってしまう。

 私には寧ろ、「まるで日本だ!」という感想の方が強く生じた。

 最近の日本政治では、東京都知事の地位をめぐる争いが韓国大統領の地位をめぐる争いと、多くの共通点を持っている(勿論相違点もあるが)。

 まず、猪瀬都知事の些細なスキャンダルをあげつらって強い民意の力で彼を辞職に追い込んだ。その直後の選挙では左派は候補者の一本化の是非をめぐって激しい抗争を行い、右派の次強はやがて強い選挙違反疑惑で引退をする事になった。そしてようやく選んだ舛添都知事を、これまたすぐに些細なスキャンダルをあげつらって強い民意の力で辞職に追い込んだ。その後の選挙では、左右共に候補者の一本化の是非をめぐって激しい抗争を行った。こうした混乱のそもそものきっかけである石原都知事の突然の辞任については、それがきっかけであった事すらほぼ忘れ去られ、石原が辞めればバラ色の未来があるかのように喧伝していた連中もどこかへ消えてしまった。

 単純に、日本国総理大臣の地位をめぐる抗争だけを韓国大統領の地位をめぐる抗争と比較した場合、確かに相違点の方が目立ち易い。しかし東京都知事の地位をめぐる抗争と比較した場合、共通点の方が目立つ程ではあるまいか?

 都民は国民の一部でしかないが、全国から少しずつ集まった人々であり、ある意味では国民の縮図である。

 よって日本国も、三権分立の仕組みを少し変えて、一度選ばれた行政府の長を立法府がそう簡単には罷免出来ないような韓国や東京都のような制度にしてしまえば、行政府の長の地位をめぐる争いに関しても、良くも悪くもこうした傾向が強まるのではないかと私は考えている。

 実際に森喜朗政権末期にはその萌芽が既に見られた。

2017-04-01

『絶狼<ZERO>-DRAGON BLOOD-』全話視聴計画(第8〜13話)

| 21:39 |

第8話「写真」

 カゴメの葬儀の後、零は現場の判断で竜の卵の破壊する事も考えるが、烈花は一応元老院の指示を聞きに行く。

 直ぐに破壊した方がいいかもしれない危険物であるならば、仮に指示を仰ぐにせよ、一応卵は元老院まで持参すべきであろうに、この時点ではそうしなかったようである。このミスは痛そうであるが、『闇を照らす者』で燕邦を一度だけ殺さなかったのと同じく、いつか却って吉と出るかもしれない。

 もう用はないのだからと町を出ていくように零はアリスに通告するが、アリスは竜の卵が気になってそれを中々承諾しない。

 そしてアリスは、出ていくための交換条件的な形で零の写真を撮りまくる。撮影の動機を聞かれると、自分でもわからないからこそ撮るという、いかにも芸術家風の回答をする。

 その後、人を幸せにしたり不幸にしたりして味を変えてから食べるというパズズ以来の美食家ホラー「ライラ」が現れ、建前としては人類全体の幸福を祈っている零の中に実はアリスを贔屓する心が芽生えている事を暴露する。

 このライラを退治して二人は別れるが、実はアリスは密かに卵を盗み出していた事が最後に判明する。

第9話「母性」

 卵から孵った竜「ループ」に母性を感じて守ろうとするアリスと、「子供達」と呼ぶ約千匹の虫を操るホラーの感性が対比される。

 一度は逃亡中のアリスとループに追いついた零たちであったが、ループの力でまた逃げられてしまう。このときループは大量の虫も焼き払っており、その力の強さが強調されていた。

 なお、零が一度変身を解除してからかなり経過してもう一度変身をする場面があるのだが、制限時間はほとんど回復していなかった。これは設定マニアには垂涎の場面であった。

第10話「伝説」

 バクラは、アリスが残していった十六枚の写真を並べると、全体として竜の姿になるという事実に気付く。実は深層心理で竜に心を奪われていたのだという考えを零達に伝える。

 これはアリスが秘密の倉庫の裏口であった古井戸へ落下したり、魔導具である籠の仕組みを知っていたかの様に躊躇せず鍵役になったり、突然の裏切ったりといった超展開を、上手に説明出来る設定であると思う。

 しかしこの十六枚の写真の内、事前に紹介されていたのは僅か一枚である。バラバラに全部紹介しておいてここで一気にばらした方が視聴者を驚かす事が出来たのではないかと惜しまれる。

 ループは空腹で弱ってしまうが、アリスには適切な餌が判らない。そこへ復活したエデルが登場するが、アリスを殺すと幼い竜も死ぬ状態であるため殺せない。

 ここで二人の利害は一時的に一致し、竜の栄養である魔界由来の邪気を吸収できる泉へと向かう事になる。

 意外に竜は色々と制約の多い存在の様である。人工の竜であるグラウ竜に比べて何か一つ位は優位な点が無ければ、オキナはただの馬鹿だった事になってしまうので、早くそういう所を見せて欲しい。

 零達も花罪からの情報でその泉に駆け付け、戦いが始まった所で次回に続く。

 エデルの感情の中に人の心を見出すアリスと、そういうものをまったく見出さない零との対比が描かれた回であった。

第11話「神殿」

 邪気をループに吸収させたエデルは、サナギ状態のループを連れて本拠地に逃亡する。

 ここで設定が語られる。太古の昔、エデルとその妻の竜「ノヴァ」は、ホラーを狩って人々を救っていたものの、ある日その力を奪おうとした人類に殺されかけ、ノヴァはエデルと卵を封印して未来世界に残したらしい。

 零と烈花はエデルを追うが、アリスを追い返すのに苦労する。情が湧いたせいで、記憶を消す事に躊躇してしまったのである。

 救う対象が抽象的な「人類」から、具体性のある個人になり始めた時、それが一時的に単なる後退に見えてしまうのは、無印『牙狼』の冴島鋼牙と同じである。そしてそのままどんどん後退してしまった黒曜騎士ダリオなんてのもいた。勿論零の場合これは、更に二歩進んでより立派な人格になるための一歩の後退である。

 そういう意味で零もまた、今回はループと同じく「サナギ」になったのである。

 ここで手間取った事もあって、結局ループは成体になってしまう。しかしエデルのいいなりにはならず、むしろアリスのいいなりになる。

 自分が折角育てたループに半殺しの目に遭わされるエデルの姿は、オキナに対する行為の因果応報みたいで滑稽であった。

第12話「微笑」

 エデルはループのせいで失った腕を再生するが、烈花に再生した部位が脆いと見抜かれ、かつてカゴメが破壊した心臓をもう一度狙われて死亡する。カゴメの死が決して犬死でなかった形となる展開といい、強敵の特技がアダとなる展開といい、これは実に素晴らしい。

 アリスが竜にこだわっていたのは、竜が焼き尽くした後に再生する美しい世界を見たいからだと判明する。

 そして今までの展開は全部アリスの計画通りであった事も判明する。御月カオルの再来みたいな雰囲気を出していたが、実は龍崎駈音の再来だったという訳だ。

 そう判明しても、零はアリスを斬れない。金城滔星が切り開いた「魔戒騎士にとってメシアを超えるラスボス」という立場である。

 零との戦いで弱ったループに対し、アリスはループが「翼」を欲していると見抜き、ループの額から内部に取り込まれる。

 今までの牙狼シリーズでメシアが暗黒騎士呀を食べたりギャノンが布道シグマを食べたりする展開を見てきたので、アリスの体をエサにしてループが強化される展開を零も視聴者の大半も予測したと思われる。しかしその直後、外見はアリスをベースにしているが性格はループみたいな戦士が登場して、烈花に重傷を負わせる。

 「翼」とは、無傷の新しい肉体という移動手段を比喩的に表現したものだったようである。牙狼シリーズを長く見てきた人こそ騙され易かったであろうこの展開は、個人的には絶賛評価である。

第13話「世界」

 折角絶賛評価した展開であったが、更にどんでん返しが待っていた。実は新登場のアリス型戦士は時間稼ぎの偽者であり、本物のアリスはやはりループの中にいて、ループは翼を得ていた。直球と見せかけた変化球と見せかけた直球であった。

 零は心滅獣身を使い、さらにループの体を食らう事で鎧を竜の様に変化させ、ようやくループを大人しくさせる。

 太古の人間達がループの母ノヴァを殺そうとした理由も、竜の力を得るためであったので、竜という生き物は他者にその能力をコピーされやすいのかもしれない。

 心滅獣身は解除されるが、それは烈花が強かったからだけではなく、零自身の心も成長していたからだと感じさせる内容であった。

 死亡寸前のループからは、倒したはずのエデルが再々登場する。これも冒頭の偽アリスと同じ様なループ特製の偽者なのか、それとも一旦粉々になったエデルがループと融合して分離したのかはよく判らない。

 このエデルはやたら弱い。牙狼シリーズ恒例の、最強ボスの直後の弱い裏ボスといった感じであった。

 最後は全体的に良い雰囲気で終わった。

 そして「クレヒ」が重要人物であるという私の予想は外れた。次のシーズンでの活躍に期待である。

2017-03-29

『絶狼<ZERO>-DRAGON BLOOD-』全話視聴計画(第1〜7話)

| 10:37 |

第1話「銀狼」

 初回だけあって、主人公である涼邑零の魔戒騎士「絶狼」としての活躍をかなり詳細に描いている。戦闘シーンを長引かせ、様々な技や小道具を使わせるために、雑魚のホラーも大量に登場する。

 竜の卵を探すヒロインの尋海アリスは、古風なフィルムカメラをこよなく愛する女性である。「写真」という芸術は、初代『牙狼』における「絵画」のような役割を劇中で果たす可能性が高そうである。

 零はアリスに魔戒騎士活動関連の写真を撮影されてしまうが、この作品より未来を描いた『闇を照らす者』で、魔戒騎士活動の写真が悪用された時にザルバが「前代未聞」と言っていたので、この写真は大事にならなそうである。

 そして今後の物語で重要視されそうな謎の計画を実行するため馬車を走らす男の姿が描かれる。

第2話「舞姫」

 前回の写真問題は予想通り即座に解決。

 売れない踊り子が売れる踊り子に嫉妬してホラーと化し最後は絶狼に倒されるといいう、牙狼シリーズの王道パターンの回であった。

 売れる踊り子と売れない踊り子に対する客の反応の落差が戯画的な程に激しかった。

 今では古臭いフィルムカメラが登場した事から、時代設定は実は結構古いのではとも思っていたが、西暦2013年末に流通が始まったデザインの100ドル札が登場していたので、それ以降の物語であると判明した。

 今回から、前作でも登場したバクラが義手を付けて登場する。ゴンザとは一味違うが、やはり若い主人公には老練な相談役がいたほうが物語が引き締まる。

 バクラが経営するバー「ルーポ」には、「クレヒ」という謎の女性がいつもいる。わざわざ公式サイトの人物紹介に零達と対等の枠で紹介されているので、今後重要になっていく可能性が高い。ユキヒメと違って店員というわけではないが、単なる常連客でもないらしい。

 謎の物品を馬車で運ぶ男の物語もある程度進行する。かつての仲間であった女性に阻まれるが、突破していた。

第3話 拳銃

 今回も王道パターンの回。

 謎の物品の正体も判明する。馬車の男「オキナ」の正体は、ホラーを倒すため、大昔にホラー狩りで活躍した竜と竜騎士を再利用しようとするプランの持ち主であった。しかし自分が運んできた卵から復活した竜騎士「エデル」に倒されてしまい、オキナの元相棒である「カゴメ」もエデルに敗北する。

第4話 竜人

 前回のエデル復活を受けて、元老院は「要らない物置き場」みたいな洞窟に放置していた竜の卵を、より安全な場所に移す事を考える。

 その計画への援軍の要請が零にも届くが、指令書は自由参加を示す「赤」の封筒であった。

 まだ事態が深刻と見做されていないからなのか、それとも少し前の布道シグマの活動の余韻のせいで、確実に手を空けられる騎士がほとんどいないせいなのか。

 指令書が黒ではなく赤だったため、門番の魔戒法師達には「誰某がほぼ必ず援軍に来る」という通達も事前になされていなかったようで、ここで悶着が起きる。しかし零の顔を知る烈花が駆け付けた事で、無事に収まる。

 この物置き場は普段はあまり重要視されていないようで、古井戸を装った裏口も存在しており、ここには警備員の姿も無い。そしてアリスは卵に導かれる様に、偶然この井戸に落ちて零達と合流を果たす。

 更にそこに、正面から門番を撃破したエデルも現れ、卵の奪い合いが始まる。

 烈花は、自分の手形で鍵をかけた者にしか解放出来ない籠に卵を入れる事には成功する。しかし漁夫の利を得る様な形でアリスがその籠に鍵をかけてしまう。ここでも籠の使い方をまるで知っていたかの様に身動きをしており、何かに導かれている事が示唆される。

 エデルはその籠だけを持って撤退する。だがアリスの確保をしなければ籠の中の卵は入手出来ない仕組である。

 今まで邪魔者扱いされていたアリスだが、こうして保護対象者としての地位を手に入れる。

第5話 永遠

 今回の敵は、ホラーではなく、エデルがアリス確保のために放ったマシン。

 アリスは、バーに隠れていれば安全だというのに、20年に一度しか鑑賞出来ない芸術的光景を見るため、外出してしまう。

 命を懸けてでも美しいものを見たがるアリスの性格が上手に描かれた回であった。

 アリスは幼い頃に竜の卵の世話をしており、ある日それを魔戒法師達に没収された、という過去も明らかになる。

 終盤、カゴメが零とアリスの前に現れる。

第6話 籠目

 題名の「籠目」から、「籠」という字が「竹」と「龍」から出来上がっている事を思い起こさせてくれる。この題名は「カゴメ」の漢字表記であるとともに、竜の卵を要れたカゴを意味しているのであろう。

 カゴメは卵が絶対に孵化しない状態を目指して、籠の鍵であるアリスを殺そうとする。しかし零に敗けて降参し、前後の事情を自白する。

 零や烈花がエデル退治の協力をしてくれると知ってカゴメはアリス殺しを諦めたものの、アリスに結界を張った上でエデルにさらわせ、エデルの居所を突き止めるという策を、勝手に行う。

第7話 双剣

 冒頭が軽い総集編になっていたので、ここで一応の一区切りの様である。

 エデルにさらわれたアリスは、芸術的感性を煽られてあっさり籠の鍵を開けてしまう。

 その後はひたすらエデルやその部下の雑魚との戦いが続く

 今まで強力な結界ぐらいしか能が無かったカゴメだが、零や烈花と手を組んだ事でサポート役として非常に役立つ存在となる。

 最後はカゴメが自分の命を犠牲にしてエデルの心臓を破壊して勝利する。

 レギュラーがあっさり死んでしまったが、カゴメの相棒であり、演じている俳優が同じである、妖精の様な存在「花罪」は残る。