雅楽道友会の第十回「たけの音」に行ってきました。

 ここ数年間色々と予定が合わず、雅楽道友会のイベントの鑑賞が出来ないでいました。
 本日の第十回「たけの音」(http://www.gagaku.com/info/10_takenone)では、久々に雅楽の音色に酔いしれてきました。
 会場内は大混雑でした。七年前の同じイベントで初めてきゅりあん小ホールを訪れた際には、もっと空席があったと記憶しています。しかも本日は昼に無料の第一部があったらしいのに、この大盛況です。雅楽道友会の活動が着実に認知されてきているのを感じました。
 舞楽の「散手」では兜が脱げてしまうというハプニングが起きましたが、最終的には何とかなっていました。
 「蘇志摩利」は今日までその存在すら知りませんでした。『日本書紀』における、新羅で放浪していた頃の素戔嗚を描いた作品らしいです。衣装は非常にみすぼらしい部分と非常に豪奢な部分とが混在しており、その対比が当時の素戔嗚の境遇の哀れさを強く物語っていました。

日本書紀〈1〉 (岩波文庫)

日本書紀〈1〉 (岩波文庫)