http://piro.sakura.ne.jp/latest/blosxom/topics/2005-10-01_erovideo.htm

 先輩が「俺は最近エロゲーのエロシーンをスッ飛ばしてやるようになった!」と自慢げに言い出したので、「それは色々と悪化してんじゃないですか?」と聞いたら、「そうだね…。」と軽く凹んでた。

 エロゲーの日常シーンやエロビデオの導入部なんてものは、童貞レベルの高い人たちが妄想ででっち上げたもので、「恋愛シミュレーション」なんては言うが、特定の仮定の上でも全然シミューレートできていない。かつ、その仮定が「自分の両親が死んで、幼馴染の家に居候」だの、「12人の妹」だの常軌を逸したものが多い。

 ので、飛ばす飛ばさないの基準は「モテ、避モテ」であるか「非モテ」であるかの違いではなく、エロゲーの日常シーンやエロビデオの導入部を「異性との恋愛体験」ととらえるか、「ゲラゲラ又は気持ち悪い」と感じるかの違いなんじゃねぇーかと思う。

 僕は「12人の妹」って話を聞いて呼吸困難になるぐらいゲラゲラだった人なので、ギャルゲー、エロゲーは基本やんないし、エロビデオの導入部はスッ飛ばします。

誰か風呂に入ってるので僕が入れません

 GOTH(乙一)
 シンプルな話しから複雑な話しまであるが、基本的に読みやすく活字は苦手だと言う人でもサラリと読めると思う。相変わらず一人称を使った叙述トリックが上手い。


 黒猫の三角(森博嗣)
 S&Mシリーズは最初の「全てがFになる」の真賀田四季に度肝を抜かれたが、Vシリーズの最初となる「黒猫の三角」は、トリックも登場人物の魅力もイマイチ。


 阿修羅ガール
 途中話しが反れまくりで、意味不明になって、あーあ、また子供が遊んだ後みたく散らかしてポイな、投げやりな終わり方をすんのかなと思っていたら、最後にそのバラバラに散らかっている断片に見えたものが、綺麗に一つのストーリーになっていた事に気付かされ勃起した。あと、多重人格なんじゃないかと疑うぐらい、違う人物の脳直文章が巧い。
 最近読んだ本の中で一番面白かった。

漫画あれこれ

銃夢 Last Order 8巻
どうも終始に渡り説明臭い。そのため作業として読むと言った感じが強い気がする。説明が無く、全くわからないのもどうかと思うが、BLAME!の様に説明しない勇気も必要なんじゃないかなぁ。銃夢全盛期の頃は適度な説明と勢いで上手く読ませる漫画だったと思ったが、今は微妙。


殻都市の夢
鬼頭莫宏の作品なので、また激鬱なんだろうなぁと思いつつ読んでみたが、珍しくライトな感じに鬱。作者のロリコン趣味と、近未来SFな感じが意外に上手い具合になっていて良い感じに気持ちの悪さが出ている気がする。狙ってやったのかどうかはわからないが、さすがは鬼頭莫宏だと思う。鬼頭莫宏の作品はどれも人に勧めると変態扱いされる事間違いなしって感じだが、僕は好き。


おおきく振りかぶって 5巻
珍しく普通の人に進めれる漫画。但し、結構ヤオイ臭い。挙動不審で気弱な軟弱者がエースと言う型破りの野球漫画。最近の野球漫画では1・2番に面白い。初公式戦の前篇の部分で普通にかなり面白い。


ヒストリエ 3巻
神レベルに面白い。寄生獣以外マイナー扱いされる事が多いが、これは寄生獣を超えるかも知らん。

枚数指定について

学校やその辺でレポートやら何やら書くときに、よく10枚以上などの枚数指定をされる頭の悪い先生が居たりする。
昔、友人が10枚以上と指定されたレポートを6枚にまとめ提出し、拒否されたのを見た事がある。友人は「何か不足している部分があるか」と問い、教師は「不足しているのは枚数だ」と答えた。つまり、内容的には何ら不足した部分は無かったのである。何故6枚ではいけないのかわからない。同じ情報を短くまとめれるのはある種の才能であり、冗長的にだらだらと無駄な文章を書くのが良いとされるのは全く持って不当だ。教師の側からすれば、枚数指定をしないと手を抜く奴が居るとか言うかもしれないが、そもそも枚数で判別するのではなく内容で判別するべきだ。それが教師の仕事だと思う。何十ページ書いても糞なものだってあるし、数ページで見事にまとまったものもある。
宿題などでも同様のことを思う。一部の中学校の教師などは普通の宿題とは別に、自由学習ノートなどと馬鹿げたものを作り、数ページにつき1点などとキチガイの様な提案をしたりする。それでもって努力をする馬鹿、努力しても馬鹿が、テストで30点、自由学習ノートで40点、合計70点などと、これまた阿呆のような計算で点数をはじきだす事になる。てじなーにゃ。さらに、テストで勉強をせずに90点を取れるものが全く自由学習ノートをしない事に激怒し、結局一日に1ページなどという強制が始り、自由は何処かへと消え去ったりしてしまう。引田天功も驚きのイリュージョンだ。
話しは逸れたが、僕が言いたかった事は物量で評価するのはいがかなものかという話しでした。まあ、しばしば物量で評価を頂く僕が言うことではないかもしれない。

小説家は現実を虚構する

大塚英志は自身の「前世からの転生」がどうのこうのというおたく向けのライトノベルのあとがきで、自身のことを「物語の途中で現実を突きつける類の小説家」であると言っている。つまり、「虚構した現実の中で本当の現実を語る」、そんな感じだ。読んでて良くわからないと思うが、書いてる本人が良くわかってないのだから仕様がない。
大塚英志はその文庫の中で、「おたくが現実と虚構の区別が付いていない」と言われている事に対して、テレビのモニター上で戦争や殺人を見て判った気になっている、所謂、一般人に果たしてどれだけの現実感があるのかと、寧ろ、それこそ現実と虚構の区別が付かないということ以上に深刻な問題ではないのかと痛烈に批判している部分がある。
それが、彼の本意か、彼の言う現実なのか、ただの物語上のリアルな虚構なのかは定かではないが、僕は大塚英志のこういう視点が彼の書く物語のなかで、その物語よりも好きなような気がする。


追記
ぶっ飛んでるよなぁ

418 :吾輩は名無しである :2005/10/22(土) 20:07:26
シンポジウム行って、さっき帰ってきた。
正直、すごいものを見ちゃったよ。
場外乱入するわ、観客とののしり合うわ、舞台裏ぶちまけだし。
そもそも、開会のときに、大塚氏は出演しないとアナウンスがあったのに
なぜか大塚が客席にいて野次で司会を罵倒するし。
結局大塚がシンポジムをジャックして話を始めて、一時は会場大混乱
だったけど、おかげでタテマエ論抜きのぶっちゃけ話になったので、
イベントとしては面白かったよ。
たぶん、主催者の誰かの首が飛ぶんじゃないかなあ。


422 :吾輩は名無しである :2005/10/22(土) 22:12:16
じゃあご要望にこたえて。

もともと大塚-ササキバラ-大澤-佐藤で話す予定が
急遽大塚-ササキバラが降板。代役司会が壇上で話すのに
しょっぱなからけちをつけまくる。
その理由を大塚が「経産省がバックにいるシンポなので
発言内容に圧力がかかったことによる」と主張。
事前に交渉していた代役司会者に詰め寄る。
ついでに、「俺が政策批判をすることでことで代役司会者
(名前忘れた)の映像大学院の設置認可に不都合になるかも
しれないから降りた」とのたまう。
でもって、役人出てこいと挑発。

場内騒然。
で、一方的にジャックしていいたいことしゃべって勝手に帰る。

あまりのワガママぶりに正直ぶん殴りたいと思ったけど
まあ思っただけ。話は面白かったけどね、そのやり方が…
たかがシンポジウムで一評論家が私見を言ったところで認可が
ひっくり返るとでも思っているのだろうか。
あ、そういや変なコブつきだったけど彼女は誰だ?


435 :418:2005/10/22(土) 23:53:56
>>422にもうレポあるみたいだけど、一応俺の方からも。
まず、開会がかなり遅れた。後から考えると、直前まで大塚と主催者がモメていた
んだろうな。
で、開会前に、大塚とササキバラは出席しないことがアナウンスされた。大塚めあてで
来た俺としては、ここで帰ろうかと思った。周囲の人間もアテが外れた様子だった。
予定では、大塚と佐藤大がパネリストで、ササキバラゴウが司会だったんだけど、実際に
登壇したのは佐藤大島田裕巳大澤信亮、高橋なんとか(司会者。映画専門大学院
大学を設立しようとしている人)の4人。
最初に司会者が、参加者変更の理由をボソボソと弁明していたら、「馬鹿野郎!そうじゃ
ねえだろ!」と最前列の誰かが野次ってる。見たら大塚本人だった。
このへんで会場内には緊張感が走って、重苦しい固い雰囲気になった。帰ろうかと思って
た俺としては、キタ――ッ!という感じで、一気に期待のボルテージが上がる。
ようするに、経済産業省とか国について厳しいことは言わないでくれと主催者が要請して、
昨日のうちにササキバラが降りて、直前になってモメて大塚も降ろされた(降りた?)
ということらしい。
気まずい雰囲気のまま、しどろもどろの司会者の話の後、佐藤大がアニメ現場でどう
物語を作っているかなんて話をしたけど、やりにくそうな雰囲気で、ガチガチだった。
次に、歌舞伎に詳しいからというネタ振りを司会者から受けて、島田裕巳の話が始まった
んだけど、このおじさんの話は面白かった。歌舞伎の話なんか全然しないで、物語と
イニシエーションの関係について、映画の実例を上げながら、延々と30分くらい話し
てた。宮崎アニメの物語がどうしてダメなのかとか、場内のウケもいい感じで、ようやく
空気が和んできて、みんなホッとしたみたいだった。


436 :吾輩は名無しである :2005/10/22(土) 23:54:32
予定では、討論1時間、質問30分ということだったけど、2人がしゃべり終わった時点
で、もう50分近くたってた。司会者がさらに話を進めようとしたところで、大塚が
また野次をとばして「もういいだろ!こんな話!」とか何とか。
外面を取りつくろったような話は、もうやめろ!というようなことを口汚く罵り始めた。
ここから空気が荒れはじめて、大塚は司会者に喧嘩ふっかけ状態。そこに観客の中の
1人が、大塚に向かって「お前迷惑だから出て行け!」とか何とか叫びはじめて、もはや
収拾のつかない状態になっちまった。もう、シンポジウムなんてブチ壊し状態。主催者や
関係者のオサーンどもは、どうしようもなくて、手をこまねいて見ているだけだし。
俺の方は内心大喜びだったわけだが。
で、憤慨した観客が「そんなこと言うなら、ちゃんと話せばいいのに、そんなところで
勝手なこと言ってるな!」と罵ったら、大塚が「俺に話させないんだから、こうなって
るんだろ! なら、ちゃんと話してやるよ!」と激憤して壇上に上がり、司会者の席を
ぶんどって、猛烈な勢いで話しはじめた。
こうして、大塚によるシンポジウムのジャックが始まったわけだ。


449 :418:2005/10/23(日) 00:40:19
野次ってる時の大塚は、あまりにも口汚くて、ヤクザが因縁付けてるみたいで、正直
引いたけど、壇上で話しはじめたら、だんだんまともな語り方に落ち着きはじめた。
大塚の話の要点をまとめると、このシンポジウムを仕切っている高橋という司会者は、
映画専門大学院大学の設立を申請して、国の認可を待っているところで、その審議員も
この会場に来ているから、事を荒立てたくない。そこで、大塚にそっち方面を批判しない
ように圧力をかけてきたので、大塚は直前になって欠席することにした。欠席を飲んだ
のは、高橋に対する友情であるらしい。(これだけブチ壊しておいて友情も何もないと
思うが)
一方では、現在の映画界とか、マンガの世界の状況のひどさをしゃべりまくって、その
状況をよくするためにも、高橋の進めている学校の設立も必要なんだということも言って
た。だから、もし学校に認可が降りなかったら、役人のご機嫌取りの内幕を暴露したこの
騒ぎが原因ということになるから、会場の参加者はみんな証人になってくれと言って、
会場からはかなりの拍手が出た。このへんで、会場の空気はかなり大塚支持の方へ傾いて
いったので、大塚もだんだん落ち着いた話ぶりになった。


450 :418:2005/10/23(日) 00:43:29
その後もほとんど1人でしゃべりまくって、会場の質問にも受け答えしながら、司会者
のいないシンポジウムは暴走に暴走を重ね、経済産業省批判や国策批判の話題へと展開
して、結構中身の濃い話が延々と垂れ流される状況。経済産業省の主催イベントのはず
なんだが、そんな配慮なんかすっかり無くなって、観客も面白がって、話の切れ目では
結構拍手が出る。大塚はずっと、しゃべるマシンガンみたいな状況でした。
その後、やや批判的な質問者の声を受けたのをきっかけに、大塚は話を切り上げて退席。
奥さんらしき人間と廊下に出て行った。
その後は、残された島田、佐藤が少し話をしたが、会場内は大塚のせいで、何でもアリ
の空気に変わってしまっていたから、2人の話も結構流れに乗って盛り上がる。島田の
おじさんは、風格があってよかったです。
その間も、廊下からは関係者と大塚の喧嘩をする声が会場内にも聞こえてきて、あちこち
から苦笑が漏れる。
ここまで何も発言する機会がなかった大澤もようやく話をし、資料を紹介しながら北斗の
拳ファンドのいい加減さにツッコミを入れて、他の2人とも話が盛り上がり、予定時間を
大幅にオーバーしてシンポジウム(だったはずの乱闘討論会)は終了した。

苛立たせるものの言い方

数人人を集めれば、何だか物凄く人を苛立たせる物言いをする人が居る。我が家のママンなどがそれに当たる。
例えば掃除を頼むとき「あなたは何もやってないんだから、掃除ぐらいやりなさい」と言う。確かに事実には近いが「何もやってない」という事は無いだろう。また、全くの事実であっても、僕はそのことを知っていて気に病んでいるので、普通に「掃除をやりなさい」と言ってくれれば「はい、わかりました」と二つ返事で了承するのだ。それなのに「何もやってない」とか言われると、苛立ちやる気を無くす。全く持って言い訳なのはわかっているのだが、人を使う立場にある人にはその辺を気をつけて貰いたい。言葉一つでぐーたら野郎の使い勝手も良くなったりするもんなんだ。以上、下っ端の愚痴で御座いました。