ブラタモリ熱田

名古屋は以前配属されていたところでわりと土地勘のある町です。なまじっか知っている街だとやはりテンションが上がります。だもんで、予備知識として舌状の台地の北辺に名古屋城を南端に熱田神宮があることを解説したあと、伝馬町の駅の近くの熱田神宮の南側でタモリさんが微妙な高低差をみつけそれを「台地の際」と紹介していたのですが、全く知らない場所ではないにもかかわらず今まで意識して歩いてなかったので全然気がつかなかったので思わず「あー」などと声を上げて視聴していました、っててめえの話はともかく。
木曽三川のところに断層があることは知っていたのですが、あつた蓬莱軒の本店からそう遠くには離れていない場所に桑名への「七里の渡し」跡があり(っていや逆か、七里の渡し跡のそばにあつた蓬莱軒があり)、古くからの良港であったことや熱田に古墳があることなどは今回はじめて知りました。
個人的に衝撃だったのが堀川についてです。熱田から名古屋城のそば(ナゴノと読む那古野のあたり)まで運河としての機能のある堀である、というのは推測していたのですが(堀の東側が木挽町通りといい西側の名駅南に水夫が居たことを示すかこまちと読む水主町というところがある)、いちばん低いところではなくなだらかな斜面にわざわざ掘ってあり、西側の低湿地が浸水の被害にあったとしても堀には影響がないように作ってある、ということまではやはり知りませんでした。でもって2000年に名古屋市東海豪雨というのがありましておれそのとき居たのですけど、名古屋駅前の名鉄レジャックの前あたりやいまのミッドランドスクエアのあるあたりは浸水したのですが堀川にかかる錦橋とか桜橋のあたりは影響がほとんどなく無問題だった記憶がよみがえって(もちろん大須とか矢場町のあたりは台地の上なので当然問題がない)、実際家康の目論見そのとおりだったわけで。尾張名古屋は家康で持つ、基礎を作った徳川家康の仕掛けってやはり伊達ではないな、と文字通り唸っちまったのですが。
45分間興味深く視聴しました。よく知っている街のつもりだったのですが、そうでもないことが今回よくわかったのですけど、番組初期で流れていた「あなたの知らない日本がある」というのはほんとだよなあ、と。