CouchConf TOKYO 2012に参加してきました

http://gyazo.com/69cde9634060cf94f04b3cbe0a829e9e.png

CouchBase社が開催しているWorld Tour CouchConf TOKYOに参加しました

http://www.couchbase.com/couchconf-tokyo

会場までの道のり

寒い冬の平日にベルーサ三田にて開催されました。

泉岳寺駅からしばらく歩き左手に大きな建物があったので迷わずいけました!会場は1Fの2つの部屋を利用して一つがセッションを行う部屋でもう一つがラウンジという形で進行。

受付は9時からで9時15分くらいに到着すると既にたくさんの人が着席されていて、スライドが見やすい前の辺りに座りました。周りを見渡すと外国人の方も多く、CouchBase社の方が準備されていました。

いよいよ開始です。高まるCouch熱!!ここからは内容と感想を箇条書きで。

内容とメモ

  • 副社長のスティーブンさんが流暢な日本語でご挨拶
    • ナイスガイ
  • 同時通訳があってとても便利*1
  • Community Editionもたくさんのプロダクションで使われている
    • 大きい所で2000ノードくらい
  • GAまだ〜?「まだパフォーマンスチューニングと考慮しないといけないことがある」
    • 1.8と同じくらい高速にするよ
  • 管理画面がすごい便利
    • 毎秒情報を更新(毎秒更新しても負荷は低い)
    • RAMとディスクのディレクションも監視
    • キーの使用頻度も確認できる
  • 速いという事にこだわっている
    • セットアップもレスポンスも
  • メモリ有効に使っているぜ
    • ノード間でデータを共有する事も考えてメモリは使用空間と実利用可能量のトレードオフは工夫している
  • ビルトインされているという事は重要だと感じた
  • 速度よりも安定性と運用コストの方がインパクトがあった
    • 速度はミリSecやマイクロSec単位の話題が多かった
  • Couchで重要なのは予測性が評価されているで数ミリ単位で予測できること
      • オンメモリ(MemBase)を意識する事は重要
      • 書き込みは非同期でRAMを利用する
    • ディスクにデータが乗ったら監視でnode追加しバンランシングする
    • パフォーマンスはドキュメントの作り方とデータの取り方が重要
      • ドキュメントベースというデータ構造を意識し思い切った割り切りやトレードオフも大事
  • スケールの効率化
    • サーバは大きいNodeを少量より小さいNode(コモディティサーバ)を大量に配置した方が効率がよい
    • CPUよりもネットワーク領域を心配した方がよい
    • レプリケーションによるネットワーク帯域が利用される事を考慮が必要
    • Productionでは4Core程度で充分性能をだせる
  • フェイルオーバー
    • 自動フェイルオーバーは対応しているけど30秒おきの監視だからね!
    • 手動でもできるよ
  • トランザクションログにも対応している
  • モバイル対応
    • mobile sync便利
      • 2.0に超期待


頭の片隅に残っている事とメモの書き端をざっくりと書きましたが、詳しくはtogetterを見ると良いと思います。

#CouchConf Tokyo まとめ - Togetterまとめ
http://togetter.com/li/248729

続いて、今回特に感じた事を短くまとめてみたいと思います

まとめ
  • CouchBaseは運用コストとパフォーマンスの両面で優れている
  • 大規模解析よりも如何に速く大規模アプリが作れるというところにフォーカス
    • 大規模解析はHadoopアダプタでやると良い
  • 実プロダクトで投入したいと思えるようなワクワク感を感じた
  • なぜMongoじゃなくてCouch?
    • Mongoはデータの移行が発生する時に永続化したデータの形式上辛い
      • ↑ というのはあるらしいのだれけど、大規模データだとどれでも何かしらあると思う。
      • ぶっちゃけどっち使っても良いと思う完成度だと思った
      • 2.0はすごく期待できるプロダクト

その他 Q&Aパネルなど

セッション中もそうだったのですが、色んな質問がとびかっていました。おさまらないCouch熱!!

私が質問した内容

少し気になっていたこと。

質問

様々な言語やミドルウェアが使えるクラウドプラットホーム「dotCloud」のサービスでCouchDBがalpha版ですが利用でき、CouchBaseとMemBaseがRequestedという状態になっています。CouchBase社が今後利用できるように手助けしたり、同様のプラットホームサービスのCloud foundaryなど他でPass提供する予定はありますか?

一つ前に質問した方が「OpenStack」について質問したので内容がかぶってしまいましたが、隣にいた人が「良い質問だ!」と言ってくれさらに私の質問にのっかって質問されていました。

回答

今は製品開発に集中したいのでサービス的な方はまだ考えていない。ただ今後Heroku対応やAWSのEC2イメージとしては検討していくかもしれない。

というような回答だったと思います。

アフターパーティーでの質問

同僚も来ていて話をしていた時に話題になったので個人的に二人でCouchBaseの方に質問をしに行った時の内容。

質問

CouchBaseはリニアにスケールするんですか?ノードの数でレプリケーション等その他の理由で性能効率がさがりますか?どれくらいで変化がある?

回答

Yes. 特に上限なしにリニアにスケールするよ。そこはあまり心配しなくても大丈夫!

AOLの実例では10台〜20台くらいって言っていたのでそれくらいでは大丈夫なんでしょう。別の機会でkumofsの話を聞いた時もそうだったんですけど、成功している分散KVSはきっちりと考えられていますね。

Zynga社の数千台の例もありますし数に関しては心配なさそう。むしろ、機器調達時にデータセンターのラックキャパの問題や大きいストレージやハードを少量にしたい!という要望がでた場合に打ち勝つ力が必要だなぁと。

最後に

カルフォルニアから遠い日本まで来て頂いたCouchBaseの方々、開催を支えてくださったスタッフ、Couch界隈のコミュニティの皆さん、どうもありがとうございました。

CouchBase.jpという新しいコミュニティもできたようなので、日本でもより盛り上がっていくといいですね。

来年も開催されるといいなぁ。

*1:3人ぐらいが交代でされていましたが女性の方の通訳が特に聞きやすかったです