京都周辺気まぐれ風景

京都在住。地の利をいかして神社仏閣によく撮影に出かけます。

酒蔵と おぼろ月夜の 菜の花と

今年も撮ってきました。
松本酒造横の堤防沿いに咲く菜の花です。
4月上旬から仕事帰りに時々立ち寄って、菜の花の咲き具合を見ていたのですが、
何故か今年は例年のようなモリモリとしたボリューミーな咲き具合にならず。特に堤防の上の方は、ずっと寂しい状態でした。
で、昨年同様、新堀川通沿いのパチンコ屋さんの灯りで長時間露光するつもりで行ったのですが、なにしろ光が届く堤防上のあたりは
ほどんど花が咲いておらず、光が届かない下の方はちょっと多目に咲いている、そんな状況です。
よって、パチンコ屋さんの照明のみだとこの有り様。

下の方の花には光が届いていないので真っ暗。露出補正しても真っ暗なものは真っ暗。w
それじゃしょうがいないってことで、今度はストロボを焚くことに。
もともとストロボ無しの長時間露光で撮るつもりでしたから、クリップオンストロボは持参しておりません。
よって、内蔵ストロボを試してみましたが、長さのあるキットレンズだったので左下が蹴られてしまいました。
こんな感じ。

蹴られた影の問題意外にも。パチンコ照明とストロボ光の色温度の違いから、酒蔵の暖色に対して菜の花は少し寒色系になり、
不自然な感じ。
困りました。足りない脳みそでどうしたものかと考えたところ、ポケットにはスマホが。。。。。!
光源がありました。
露光中に手前の花はスマホのLEDで照らせばなんとかなるかも。
物撮りの際にはときどき使う手ですが、絞り込んでシャープな描写を狙いつつ長時間露光にすることで、露光中に光源を手で振って
光を周す手法です。被写体が動かないことが前提の手法ではありますが、菜の花が少々動いたところで、自然の風による動きなら
それもまた「味」かと。
15秒間、スマホのLEDをフリフリした結果がコレです。

ぼんやりとしたお月さんもイイ味付けをしてくれました。
15秒間、光をフリフリしているところを誰かに見られていたとしたら、「あいつ何やってんだ?」と思われたかどうかは
知りません。w