2010-06-10 入試説明会のお知らせ
直前で申し訳ないのですが、
東京大学大学院学際情報学府修士課程入試説明会が、
日時:2010年 6月12日 (土) 13:00 〜 17:00
会場:東京大学大学院情報学環・福武ホール(赤門横) 福武ラーニングシアター(B2F)
にて行われます。
http://blog.iii.u-tokyo.ac.jp/iii/news/201123.html
16:00からの学環・学府めぐりには北田研も出展しますので、興味のある方はご来場ください。
なお北田研希望で説明会に来られない方は、メール等で北田までご連絡いただけると幸いです。来年度の研究室運営の予定についてお知らせいたします。gyodai(アットマーク)iii.u-tokyo.ac.jpです。
2010-04-21 訂正のお知らせ
- 拙稿における訳語の訂正について
本年二月に出版されました拙編『自由への問い4 コミュニケーション』所収の拙論「制度としての自由」のなかでF・KittlerのOptische Medien(2002)のタイトルを、『視覚メディア』と記しておりますが、『光学メディア』と訂正させていただきたく思います。
optisch(英optical)は「視覚の」「光学の」という重なり合う二つの意味を持ちますが、「視覚/聴覚」についての記述に引きずられる形で、また、日本語の「光学メディア」という語がかなり「現代的」なものに限定された響きを持つと捉え、「視覚メディア」と記しておりました。
キットラーが「映像メディアBildmedium」という言葉を使っていることもあり、「映像メディアvisual media/視覚メディアoptical media」という区別をもとに考えていたわけですが、しかし、人間の身体感覚に定位するマクルーハンのモデルを批判する彼の記述に照らしても、そして私自身の「彼(キットラー)が着目するのは、人間からみると「視覚的」「聴覚的」「音声的」…というように分別されるであろう諸々のメッセージを、このモデル[シャノンの情報理論]が一括して抽象的な観点から比較する可能性を与えている、という点である」(拙論110頁)---つまり、視覚/聴覚/音声的という区分自体が「人間」的な観点からのデータの分別である---という解釈を貫徹するうえでも、visualityを想起させる「視覚」という表記はミスリーディングであったと考えております。
また、英語版イントロダクションを読んであらためて痛感したことですが、キットラーの仮想敵の一つは英語圏におけるvisual culture論であるといえるかもしれません。visual culture(人間の視覚にかかわる文化)ではなく、optische Medien(光学媒体)に定位する---人間ではなく光学=工学、文化ではなく媒体---というキットラーの企図をくみ取るためには、やはり「光学メディア」とすべきでした(私自身が、英語圏におけるvisual culture論の制度的な頑強性を小さく見積もっていたといえるかもしれません)。
この場をお借りして訂正させていただきたく思います。
上記の「視覚メディア/光学メディア」という区別のみならず、「視覚メディア/聴覚メディア」「視覚文化/光学メディア」「声の文化/文字の文化」…といった諸々の区別が、各々の論者のなかでどのように使われているか、それは時期・論者によりどのように異なっているのか、という点を系統的に整理し分節化することを今後の大きな課題の一つとして受けとめております。遠からずその成果を披露できるよう努力いたします。
2010-03-24 お知らせ
- 『思想地図』vol.5「社会の批評」が27日に発売になります。
お手にとっていただけると幸いです。
思想地図〈vol.5〉特集・社会の批評(NHKブックス別巻)
- 作者: 東浩紀,北田暁大
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2010/03/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 35人 クリック: 835回
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【討議】闘いとしての政治/信念としての政治(野中広務+姜尚中+森達也 司会:北田暁大)
【Introduction】社会の批評(北田暁大)
【論考】思想の言葉と社会学の知(橋爪大三郎)
【論考】「社会学」という不自由(長谷正人)
【論考】馬鹿げたことは理にかなっている〜社会問題を超える/の根底にある哲学的な問い(永井均)
【対談】東京の政治学/社会学〜格差・都市・団地コミューン(橋本健二+原武史 司会:北田暁大)
【論考】サブカルチャー/社会学の非対称性と批評のゆくえ〜世界を開く魔法・社会学編(佐藤俊樹)
【論考】キャラクターをめぐる「批評」「社会学」「社会科学」〜小田切博『キャラクターとは何か』によせて(稲葉振一郎)
【論考】妄想の共同体〜「やおい」コミュニティにおける恋愛コードの機能(東園子)
【論考】俺たちの空〜本宮ひろ志と〈マンガ〉の領界(瓜生吉則)
【論考】文学/批評と社会学〜境界の変遷を追う(遠藤知巳)
【論考】推論の限界〜経済危機を相互推論モデルで読み解く(小島寛之)
【論考】統計学で社会を捉える〜数理構造と可能性(星野伸明)
【論考】「アメリカ化」する日本の政治学〜政権交代後の研究業界と若手研究者問題(菅原琢)
【編集後記】北田暁大
2010-02-24 お知らせ
- 岩波書店から編著がでました。
お手にとっていただけると幸いです。
『自由への問い4 コミュニケーション 自由な情報空間とは何か』
1「対論」
・ 自由な情報空間とは何か 北田 暁大・坂口 正二郎
2「考察」コミュニケーションと自由
・ 憎悪表現と自由 ― ポルノグラフィをめぐって 江口 聡(京都女子大学)
・ メディアの存在論と自由 和田 伸一郎(中部大学)
・ 功利主義と「自由」 ― 統治と監視の幸福な関係 安藤 馨(東京大学)
3「問題状況」マスメディアと自由
・ 制度としての自由 北田 暁大(東京大学)
・ 論壇 ― 「自由な討議空間」の歴史社会学 毛里 裕一(東京大学大学院博士課程)
・ 広報・広告の公共性 難波 功士(関西学院大学)
4「構想」情報化時代におけるコミュニケーションと自由
・ 公共放送の公共性 ― 公共放送としてのNHKの位置価 ― 林 香里(東京大学)
・ サイバーシティは「人を自由にするか」 若林 幹夫(早稲田大学)
・ コミュニケーションにおける匿名性と自由 辻 大介(大阪大学)
2009-05-23 お知らせ
- 研究室訪問について
幾つかお問い合わせ頂いておりますが、本年度は個別には研究室説明会は行いません。
6月に情報学環入試説明会が行われます。
http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/index.html
この日に「学環・学府めぐり」という企画で研究室ブースを出展する予定ですので、興味のある方はこちらにご来場ください。
- 『思想地図』第三号が出版されました。
http://www.nhk-book.co.jp/books/nhk_books/shisou/
で、目次、序文がご覧いただけます。
- 最近出た『戦後日本スタディーズ第二巻60・70年代』
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4314010517.html
に「問題としての女性革命兵士―永田洋子と総括空間」という
文章を寄せています。