【美の巨人たち 感想】 安藤緑山「竹の子と梅」


2013年5月25日 放送



TV TOKYO 公式サイトへ


今週の芸術家


・作者 安藤緑山(1885-1955)
・国籍 日本
・職種 彫刻家


1885 東京に生まれる
1921 下谷御徒町*1在住の記録あり
1955 70歳前後で死去


今週の作品


・作品 竹の子と梅(昭和初期)
・場所 ボルゲーゼ美術館
・縦横 実物大
・材質 象牙


根元から生えた根の生き生きとした艶や、ピンク色の新しい根には生命力さえ感じさせます。隙間まで再現した極めて薄い皮の作りは圧巻です。傍らには青梅が添えられており、その薄い葉の精妙な細工や、枝一本の質感の作り込み、丸々とした果実の肌触りと色合い・・・。

雑記

牙彫
象牙を用いた彫刻。江戸末期,根付(ねつけ)に施すのが流行し,明治前半の彫刻界で盛行した。細密な彫刻が可能なため小品が多く,その精密な技巧は海外にも有名になったが,細技を弄(ろう)するあまり卑俗な感じとなり,次第にすたれた。



ワシントン条約
絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」の通称。1973年にワシントンで採択され、付属書で規制対象の種を詳細に指定。

*1:現在の台東区西部