昨日のSIGHCIのメモです。
まず、自己紹介を兼ねて概論
「実のところ、プログラミングに詳しいと言える自信はないし、デザインのことも深くはわからないが、一人で一通りこなせる(完成品を作れる)という点は自分の強み。
よいUIを作るための作業は横断的。割り当てられた仕事をするだけの人ではダメ。」
作品紹介
- Google Autopager
- ページの最下部までスクロールしたら、自動的に次のページを継ぎ足す
- 設計思想
- ページの最下部までたどり着いたユーザーは、次のページを見たいはずだ
- ……本当に?
- 今のページを消して次のページに移動してしまうと、その予想が万が一間違っていた場合のコストが大きい。今のページを残して「継ぎ足す」方式なら、そのコストは限りなく小さい
- ほとんどのユーザは、「次へ」をクリックするコストに気づいてすらいない。 そのコストに気づけるかどうかが重要
(注: 当時、Google ReaderはLensと呼ばれるUIを採用していましたが、現在は廃止されています)
ここまでニートだった。Greasemonkeyのおかげで、ニートでもUIの開発ができる。サーバ等を運営する資金力は要らない。
- なぜ、そこまでこだわるのか?
- 大量に読むことで、コミュニケーションのヒントになる。「きのうこんな記事を読んだ」「こんなコメントを書かれた」等、共通の話題になる。
- もし、それがないと… 「いい天気ですね」「お元気ですか」 凡庸な会話に終始する。
- 現在のコミュニケーションのベースは、2chや有名サイトなどの、誰かがセッティングした「場」
- ROMが多い。
- 2chは一つの板あたり500-1000スレッド。これは、ぜんぜん足りてない。漏れている話題がある。みんなが流行に走る。
- 流行に走るのはつまらないという中二病的動機
- ブログを取り巻く技術が進化すれば、自分のブログをベースにコミュニケーションができる。
- ブロク検索エンジン、ソーシャルブックマーク等。
- 「大量に読めるツール」を使うことで、誰が何を書いているかちゃんと把握できる。「自分の場所」同士がつながる。「場」=「有名サイト」依存からの脱却。
- コミュニケーションを増やす方法
- 1. 効率の良い出会いを提供する
- 2. 大量の情報をインプットしてマッチする確率を増やす
- LDRは 2. のアプローチ。「情報を大量に集めてふるいをかける」賢いネット世代を作りたい。
- サーバでフィルタするんじゃなくて、あくまで人間が手元で振り分ける。
LDRの技術面
- 概要
- キーボード
- 先読み,キャッシュ
- 思考を妨げないUI
- 先読み
- Bloglinesを使っていた頃は、遅延を気にしながら操作していた。現在のページを読み終わる前に、手動で先読みする癖が付いた。
- LDRでは、先読みを機械でやる。「次へ進む」動作の高速化。一瞬の「間」も許さない。
- 思考を妨げないUI、左ペイン(マイフィード)の特徴
- 単純なフォルダ分けだと、今並んでいる順番以外で読むのが面倒。
- LDRではソート/分類の方法を切り替えられる。読む順番を好みで決めて,ソートを機械にやらせる。
- 次に読みたいフィードを探す手間を省く。
- ところで、みんな設計通りに使っているのか?
- キーボードを使ってないユーザー 55%
- 平均を見ると、キーボードを使っているユーザーは、使っていないユーザーの倍購読している
- 自分は、現在3742件
- ちゃんと使えている。
- 人間の能力の限界には達していない。ソフトがよければ何千件でも読める。
余談
- Bloglinesの次期版について
- やっぱり先読みしていない。
- 入力に対してなんか変化がすぐ返ってくるけど、全て完了するまでは遅い。
- 体感速度重要。「ロード中」のアイコンが一瞬で返ってきても嬉しくない。
- ユーザーは待ち時間をあきらめている。開発者が気づかなきゃいけない。
- ユーザーのリズムを大事にする
- 速すぎず、遅すぎず。リズムにマッチする工夫。livedoor Readerの「ウェイト調整機能」はその実験。

- 目的に特化する
- 誰でも使える は正解だろうか?
- 10%の人に100%マッチする製品がたくさんでてくると、100%の人に50%マッチする製品は生き延びる余地がなくなる。
- 特化しなくては生き延びれない。
- ソフトウェアの世界は、特化戦略をやりやすい。現実世界(ハード)は、コストの問題もあってバリエーションに限りがあるが、ソフトウェアならその制限はない。
- APIを公開せよ
- はてなグラフの例
- デザインをかわいくする? 有名人に使わせる? →常套手段だが、失敗
- APIを公開したことで、手で入力する手間が省け、可能性が広がった。
- プロトコルが確立されると選択肢が広がる。
- RSSってなんでうれしいの? → LDRで読める!
- 「食材を独占し、料理がまずいレストラン」 料理がまずいことではなく、食材を独占していることを批判せよ。「俺が作ってやる」
フィードの部分は左手でキーボードショートカットを使っていますが、
次のアイテムを読み込むためにキーボードだとスペースを打つ回数が非常に多く疲れるので、カーソルバーを右手でマウスクリックして使っています。
キーボードだけで一画面ごとサクッとかわりませんかね?
1フィードの表示エントリ数もスペースバーによるスクロール量もLDRの設定ページで変更できると思いますけど
というかそのあたりをユーザーが自分に合わせて調整できます的なところも催促UIのコツだ的なことを言ってた気がしますた<発表で