双子の獣たち/中原一也

双子の獣たち (キャラ文庫)

双子の獣たち (キャラ文庫)

★★★★☆

3連休なにしてたかって聞かれたら「BL読みまくってました!(キリッ」としか言えないですね。BL小説の何がいいって2時間もあればペロッと読めちゃうわけで、なんてすてきな娯楽なのだろうと常々思うわけです。…ってわたしはまた何の話をしてるのか。

中原さんの小説はスーツの極道のやつ?しか知らないですが、これはなかなかよかったです。終盤ご都合主義な展開は否めなかったけども許容範囲。
モデルとエリート会社員の双子の弟(25歳)×男でひとつでふたりを育てた美人兄(29歳)、というCPでありがちだけど、幼いころに両親が亡くなって支え合って生きているうちに…という設定。攻めの双子は誰もが間違う一卵性双生児なのに、なにをしても唯一完璧に見分けられる兄、っていうのがいろいろたまらなかった。監禁、陵辱、とかいろいろ物騒なワード連発なわりに程度がぬるかったり中途半端な気もするけど、根底に愛が最初から存在しているので言うほど気にならないかな〜という印象でした。意外とさらっと読めるので、「3P」「血のつながってる兄弟もの」が地雷の方以外にはおすすめ。あと笠井あゆみさんの挿絵、特筆するべきなくらい素晴らしかったです…表紙も口絵も…エロいしキレイだし…。挿絵がこんなにしっくりくる&あってほしいところに入っているっていう作品にひさびさに出会っておなかいっぱいです。