【 HTC J ISW13HT 】タッチ&トライ
4月21日、KDDIデザイニングスタジオへ行って【ISW13HT】に触れてきました。
HTC初、おサイフ・ワンセグ・赤外線といった日本仕様3種全部入り端末。防水は無し。
この端末のベースとなっているのはHTC One S。
スペック
●外形寸法:約66(W)×132(H)×10(D)mm (最厚部:11.2mm)
●質量:約142g
●ディスプレイ:約4.3インチ、有機EL(qHD)
●CPU:Qualcomm Snapdragon MSM8660A(1.5GHzデュアルコア)
●OS:Android 4.0
●独自UI HTC Sense4.0
●メモリ:内蔵(ROM)16GB、外部 microSD/microSDHC(最大32GB)
●バッテリー容量:1810mAh
●充電時間:AC時 約200分
●連続通話時間:約560分
●連続待受時間:約310時間
●microSIMではなく、通常SIM
●接続端子:microUSB
●インターネット機能:
WiMAX
CDMA
Wi-Fi 802.11 a/b/g/n (2.4GHz/5GHz)
●カメラ(F値2.0)
メイン:約800万画素 CMOS、裏面照射型
サブ:約130万画素 CMOS
●Bluetooth® ver.4.0 (HSP, HFP, AVRCP, OPP, SPP, PBAP, HID, FTP, PAN)
●テザリング:Wi-Fiテザリング (最大接続8台)
●主なサービス・機能
+WiMAX、テザリング、Eメール(〜@ezweb.ne.jp)、SMS(Cメール)、緊急速報メール、グローバルパスポート(CDMA/GSM/UMTS/GPRS)、GPS、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、auウィジェット、国内通信事業者間で共通化した新しい「絵文字」に対応、ほか。
●発売日:5月下旬以降
●5月8日から発売日までにキャンペーンサイト(http://cp-entry.kddi.com/j/)にて購入を宣言し、発売日から7月31日までににHTC J を購入すると、もれなく「電池パック」と「HTC J 専用ジャケット」をプレゼント。さらに、抽選で500名様にヘッドフォン「Beats Solo」をプレゼント。(ISネットとISフラットに申し込んでいることがキャンペーンの応募条件だそうです。)
●Dropboxと連携、端末を購入してから2年間は25Gバイトのストレージを無料で利用可能
カラバリは黒・白・赤の3色。
黒はマットブラック。高級感を感じず。
イヤホンジャックやUSBポートにキャップがあるのが日本仕様らしいところ。
赤はメタリックレッド。
まあまあ、といったところでしょうか。
個人的にはもっと深い赤だと良かったなあ、と。
↑このように、パネル面は端(四辺)が丸みを帯びており、凸型になっています。
不覚にもベースバンドとカーネルバージョンを撮り損ないました、すいません。
「その他」に入っていることを失念しておりました。
アプリたち。
既に誰かが入れたようなアプリも見受けられますが。
Chrome Betaは入っておらず。
ベンチマークスコアは、Quadrantで4885、AnTuTuBenchmarkで6936という報告がありました。
HTC One Sは4828(Quadrant)、HTC One Xは4712(Quadrant)、と聞いていますので、やはりOne Sとほぼ同じ、ですね。クアッドコアのTegra3であるOne XよりもデュアルコアSnapdragon S4のOne S・ISW13HTがベンチマークは上。
ホーム画面やランチャーなどをいじっている分にはサクサクヌルヌルを感じます。
だがしかし、ここでだまされてはいけません。
ブラウザがレスポンス微妙、マップではストレスを感じるほど。
これはおかしい、と思い、マルチタッチのテストをしてみました。
マルチタッチ
他のアプリでも試してみましたが、どうあがいても2点認識にしかならず。これには衝撃を受けました。いまどき国内メーカー端末でも2点認識などなかなか出会いません。
そこで、設定→ディスプレイとジェスチャーから
↑ここ、HTCジェスチャーにチェックが入っています。ジェスチャー有効。このチェックを外すと、
あらあら、本来は5点認識!
ジェスチャーのチェックを外したあとでは、ブラウザもマップもそれなりに良い動きをしました。明らかに差があります。デフォルトではチェックが入った状態。ただのネタのような機能のために快適さを自ら潰す結果。理解しがたいですね。
これは、元となっている海外版のHTC One Sでも同じと思われます。また、フラグシップ機種となるハイエンドモデルHTC One Xでも同様で、ジェスチャー有効で2点認識、無効で10点認識、とのこと。ここまで違うと別物レベルの差が出そうですね。
●音楽
Beats by Dr.Dre Audioのオーディオ技術を採用、Beats by Dr.Dre urBeats In-Ear Headphonesを付属。
正直、スマホの中では音がいいほうかな、程度の音質。1万円はするイヤホンだ、とスタッフさんが来客者みんなに試聴をすすめていましたが、大したものではありません。
サウンドエンハンサーによるエフェクト、若干の効果あり、くらいですね。
入っていたいろんな曲で試聴してみましたが、驚くような音はこの端末からは出て来ませんでした。少なくとも音質を求めて買う端末ではないな、という印象。
採算合わないしニーズも少ない、ということでBeatsのイヤホン付属を断念することになったHTC。日本で付属する端末が出るのは今回が最初で最後となるでしょう。高価なものでも効果なし。
●カメラ
滑らかで色むらのない写真を目指し、HTC独自のチップセット「imageChip」を搭載。
ホームから約0.7秒でカメラ起動、ピント合わせは約0.2秒。
HDR(ハイダイナミックレンジ)撮影機能も備える。
綺麗に撮れるほうではないかと思います。簡単に連写できるし、ビデオを録りながら写真も撮れるのはありがたいところ。まずまず。
●ワンセグ
本体からアンテナを伸ばすタイプではありませんでした。
イヤホンをつけていないと視聴不可、という不便な仕様。
おまけ
ブラウザ
↑左上にある「読む」をタップすると
このように読みやすい表示に切り替わります。左上の「フル」をタップすると元の表示に戻ります。
価格は未定、とのこと。
Tegra3ではなくS4搭載なので若干期待したのですが、それでも欲しくなる端末ではありませんでした。感動無し、際立った特徴なし、それなり。良くてもそれなり、そこそこに売れるのみだと思います。
定価で買うには忍びず。買うなら一括0円でしょう。初日からそうなったりするのがauさんのすごいところ(笑)。
日本は重要、日本人の目は厳しい、だから日本で勉強したいのだ、というようなことをHTCは言っていました。ガラパゴス化するだけに終わらず、良いポイントをしっかりと掴んでグローバルに活かしてくれることをただただ祈るばかりです。それができない限り、落ちるのみ。