夢の実現(大切な友人に捧ぐ)

夢の実現


11月17日に大切な友人であり師でもある女性が亡くなりました。
私が城郭復元プロジェクト「城ラマ」をいくつもの困難を乗り越えて製品化、そして発売することができたのも、その人のおかげだといってもよいでしょう。



彼女は私に、自分の人生というのは自分自身が責任をもって進むこと、たとえ何が起きても他人や周りの状況のせいではないということや、そのために大きな要因となる自分の感情を自分のものとして所有することの大切さ、そしてヴィジョンは必ず叶うものだということを教えてもらいました。
今書いたことは、おそらくこの文章を読んだ人のうちのほとんどは、「当たり前だ」と思うことでしょう。
でも、そのことを知識や思考としてではなく、本当にそれをベースに人生を生き切っている人、知行合一の状態の人はほとんどいないと思います。
彼女はそれを本気で生きていました



彼女は生前、「遊び」について語っていました。特に大人は本気で遊ぶことを忘れていると。「遊び」の中から創造性が生まれるということを繰り返し伝えてくれました。
「遊び」というと、「ちゃらんぽらん」とか「いいかげん」なイメージもありますが、そうではなく真剣に生きる中でいかに遊べるかということが、人生において大事だということを伝えてくれました。



そこで誕生したのが「城ラマ」です。
開発に二年以上かかりましたが、その開発途中で彼女が病に侵されました。
途中幾度も挫折しそうになりましたが、彼女から教えていただいた「自分の愛を貫くこと」ということをただ実践し続けました。
彼女は病床からもずっと応援してくれていました。
そして、東京おもちゃショーでデビューした「城ラマ」は予想以上の反響で、ついにはあのタモリ倶楽部でも取り上げられましたが、なにを隠そうタモリ倶楽部」に城ラマが取り上げられるというのは私の一つのヴィジョンだったのです。



タモリ倶楽部放送の翌日。私は発売間もない「城ラマ」第一弾三河長篠城をもって3か月ぶりにお見舞いに行きました。彼女から学んだことがやっと形になった!そのうれしさと感謝を伝えるつもりでしたが、彼女は意識はかろうじてあるものの、もう喋れなくなっていました。でも手を握ると精一杯喜びを伝えてくれようとしていることが伝わってきました。
私はほんとうに感謝していることと自分自身にもっと素直になって生きることを伝え帰りましたが、彼女はその12時間後息を引き取りました。



彼女は常に全てを受け取りつづけ、与え続けました。そして、常に自由でありチャレンジし続けました。
その崇高な生き方は本当にヴィジョンでした。
彼女は亡くなりましたが、その精神や教えは私の心の中にも生き続けており、「城ラマ」の中にも生き続けています。
「城ラマ」で伝えたかったことの一つに、「大人よ!遊べ!」ということがあります。大人が心底遊べなければ、子供は絶対に心から遊ぶことができない、という彼女からの教えに共感したからです。地形込のお城のジオラマは私の子供のころの「わくわく」でした。そのわくわくを大人がヴィジョンをもって真剣に形にするというところに「城ラマ」のエネルギーがあるのです



城ラマの開発を通して私は人生が画期的に変わりました。いや、人生が変わったから城ラマを開発したのかもしれません。「人生とは奇跡の連続であり歓びである」というのが私の座右の銘ですが、人生の歓びとは何かということを教えてくれた彼女に心から感謝を伝えたいとおもう。



本当にありがとう。
そして、こらからも真剣に遊んで、次々とヴィジョンを現実にしていくぞ!

以上です。


タイのTAPACOで働く仲間、募集しております。

ヴィジョンを現実にして、人生を真剣に遊ぶぞ!という方、お待ちしております。

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