デブサミ2008レポート第1弾。
Joel on Softwareで有名なJoel Spolsky氏のセッションをみてきました。きいてきました。自分的には本イベントのメインである。海外の人のセッションは初めてだったんですが、結構分かりやすく通訳してくれるもんなんですね。
さて。本セッションのメインテーマはMisattribute(誤帰属)というものらしい。以下は本セッションに対する私の解釈です。
3つのポイント
- Blue ChipとOff Brand
- Blue Chipには良いMisattributeがある
- 良いMisattributeのための3つのポイント
- 人を幸せにする
- 感情を考慮する
- 美学にこだわる
Blue ChipとOff Brand
Blue Chipには良いMisattributeがある
- Misattribute(誤帰属)とは?
- 映画を見る前にでっかいサイズのコーラを飲んだ
- 映画の途中でトイレに行きたくなったが行けなかった → 早く終われと願う → 後日、映画の評価を聞かれると・・・
- コーラのカフェインで興奮状態で映画を観る → 後日、映画の評価を聞かれると・・・
- つり橋効果みたいなものと理解
- つり橋の怖さから来るドキドキを恋心と勘違い、みたいな
- 映画を見る前にでっかいサイズのコーラを飲んだ
- Blue Chipには「良いMisattribute」がある
良いMisattributeのための3つのポイント
良いMisattributeを作り出すにはどうすればいいか。
人を幸せにする
- 学習性無力感(LEARNED HELPLESSNESS)
学習性無力感(がくしゅうせいむりょくかん、learned helplessness)は、長期にわたって、ストレス回避の困難な環境に置かれた人は、その状況から逃れようとする努力すら行わなくなるという見解。
(Wikipediaより)
-
- 人は学習性無力感から鬱を感じる
- ここから抜け出すために、簡単でシンプルな作業を完遂させ、繰り返し達成感を与える
- コントロール権のないソフトウェア
- 例えば、デジカメに取った写真をBlogにアップロードしたいと思って、会社のPCに繋いだところ・・・
- ドライバやWindowsのCD-ROM、再起動を要求されたり・・・
- 写真をアップロードしたいだけなんだけど
- 思い通りに動かない
- 学習性無力感と共通性がある
- 例えば、デジカメに取った写真をBlogにアップロードしたいと思って、会社のPCに繋いだところ・・・
- コントロールを与えることについて、我々にはできることがちょっとある
- ユーザーに主導権を渡すことができるUIデザイン
- ショッピングサイトの例
- 商品を選択 → 配送先を指定 → 支払い方法を指定 → 確認 → 完了
- 一定の流れを強いられる
- しかしAmazonの場合、最後の確認ページで指定した内容を変更することができる
- 瞬間的なフィードバック
- 反応の悪いTVリモコンは、押しても中々チャンネルが変わらない → コントロール権がない状態
- ショッピングサイトでパンツを買おうとして、色を選んだ瞬間に、写真がその色の商品に切り替わる
- その際、いちいちサーバーとやりとりせずに、JavaScriptを使って瞬間的に切り替えてみせる
- 1sもかからずに反応が得られることで、コントロール権をユーザーに
- ユーザーに主導権を渡すことができるUIデザイン
感情を考慮する
- 車高の高いSUV車は、通常の乗用車より安全性は低いのだが・・・
- 車高が高い事で周囲を見下ろせ、その事で人は深層心理で安全性を感じる
本
- 作者: Joel Spolsky,青木靖
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2008/02/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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会場でこの本の先行販売をやってて、先着100名にJoel氏のサインがついてきたらしい。すっげー欲しかったけど、金がなかたwwうぇっwww