基礎研究の終焉(正確には、基礎研究への国からの支援の終焉)

守る価値ある社会を作る ( その他文学 ) - 生と死 - Yahoo!ブログ
> シカゴにあるフェルミ国立加速器研究所フェルミラボの建設責任者だった物理学者、ロバート・ウイルソンは1969年、この研究所を何百万ドルもかけて建設する動機を米議会の議員に説明するため原子力合同委員会に呼ばれた。
> 「この計画は、われわれが互いを、人間の尊厳を、文化に対する愛をどう見るかということに関係しているのです。 〜 つまりこの国で本当に尊敬され、それがあるために愛国心を感じることのできる、すべてのことに関係しています。わが国の防衛とは直接関係ありませんが、我が国を防衛に値する国にすることと関係しています」

既に時代は変わり、国家間の競争でなく、企業間、個人間の競争へと問題が移ってきている。(例えば、国際紛争も戦争からテロへと問題が移った。)今となっては“防衛に値する国にすること”など大した意味を持っていないのだ。今では「その基礎研究というものは“私が私の価値を高めること”と関係があるのか?」と問われているのだ。

それに対して、世界のトップ大学は、富裕層の子弟を集めることで、(彼らに基礎科学の教育を施すのではなく)、彼らを基礎科学のパトロンとすることで、基礎研究を行う体制を確立した。すなわち、学費を高額化させると同時に、富裕層の子弟が有利となるよう人物本位の入試制度を導入したのだ。

すなわち、世界のトップ大学は、基礎科学の勉強をすることは価値がないのかもしれませんが、「本学の学生であるというブランド」には価値がありますよね、と正直に対応をしたのだ。

Satoshi Matsuoka on Twitter: "逆に米大学が日本流の一発入試にしたら、学費が急上昇、更に多くの大学は財政破綻するだろう。よって(上位校は特に)基本はアッパーミドル以上を優遇する「人物本位」入試を基本とし、AAや奨学金で経済マイノリティを救うのが米国入試システムで、データはそれを露わにし、トランプ大統領が誕生した"

> 会議のバンケット代は、120ドルですよ。明らかに自己負担することを前提としてない。でも日本の研究者は自己負担になるから出ない
> 中国の研究大学は雑用ゼロ、学内運営もほぼゼロ。さらに夏休みはきっちりある。入試業務などもない。スペースも資金も潤沢
tanaka on Twitter: "そもそも今度出る一流国際会議のバンケット代は、120ドルですよ。明らかに自己負担することを前提としてない。でも日本の研究者は自己負担になるから出ないんですよ。そんな間にも、海外の研究者は交流を深めていくんですよ。何が国際共同研究の増加を推進だよ、と言いたい。"
tanaka on Twitter: "ちなみに、中国の研究大学は雑用ゼロ、学内運営もほぼゼロ。さらに夏休みはきっちりある。入試業務などもない。スペースも資金も潤沢。日本は全く勝負にならない。"