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かつてカネゴンは、svnseeds氏がドラムをチューニングしているところを見て、ドラムをチューニングするときもチューニングメーターを使って音階を設定するのだとそのとき初めて知った。
記憶はあやふやだけど、確かバスドラムを低いC、スネアをそれより1オクターブ上のC、フロアタムをその中間のG、タムをそのオクターブ上のG(もしくはその上のC)にしていたと思う。要するに、高いほうから叩くと「ソ、ド、ソ、ド」となるようにしていたのではないかと推測。
恥ずかしながらそれまでのカネゴンは、ドラムのチューニングは結構適当にやるのだとばかり思っていたし、チューニングするとしても、打楽器なのだから音程感が出ないようにチューニングするのだとばかり思っていた。
ところで、曲によってキーが異なるにもかかわらず、ドラムのチューニングは演奏中簡単には変えられない。みんなどうしているのだろうとカネゴン不安になったのだけど、svnseeds氏の様子を見ていると、特に何もしていない。大丈夫なのだろう【そわそわするとはおれカネゴン】。
これも推測なのだけど、ドラムセットはあくまで特定の音程を持たない打楽器である以上、ドラムセットの中で上記のような音程感が定まってさえいれば、曲のキーとドラムの音程が同じであろうとなかろうと大して問題ではないのだろう。幸い、ジャズでは管楽器の運指の制限から、12のキーをまんべんなく使うということはまずなく、使用されるキーはたいていC/Eb/F/G/Ab/Bbのうちのどれかで、実に都合が良いことにこれらのどのキーにもCの音が含まれている。
なので、もし1曲だけキーがBの曲があったりしたら、BはドラムのCと半音隣で激しくぶつかるので、ドラマーとしては非常にくやしいだろうとカネゴン推測。もしかすると、神経質なドラマーは一曲ごとにチューニングを変えたりするかもしれない。一曲ごとに弦を変える神経質なベーシストの話をどこかで聞いたことがあったので。
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ホロフォニックとは何か。本当に何だったのだろう。
大昔のロッキングオン誌で堀込真人氏が、サイキックTVという実験音楽ユニットのレビューで、このホロフォニックサウンド*1について解説していた。曰く、驚異の音像定位!気持ち悪いぐらいのリアルさ!「背中でベルの音がした」!などなど。
当時カネゴンもいそいそと黎紅堂でサイキックTVを借りてみたのだけど、カネゴン家の再生装置の性能が低かったのか、まるでピンと来ず、それ以来ずっと忘れていた。
冒頭のリンク先によると、ズッカレリはホロフォニックサウンドの制作方法を未だに厳重に秘密にしているらしく、そのせいで現在に至るまでズッカレリ自身がシャカシャカゴソゴソやっている音(←おなじみみずうみ殿が発見。ヘッドフォンで聞き比べてください)以外のホロフォニックサウンドは聴くことができないという、非常に間抜けな事態になってしまっている。ズッカレリは「正体を知ったら、『なあんだ、そんなことか!』と思わず手を叩いて叫びたくなるぐらい簡単だよ」と挑発的なコメントを残しているにもかかわらず、なぜかその制作方法の正体を暴いて歴史にその名を刻もうとする研究者がさっぱり現れず、そうこうしているうちにホロフォニック自体が下火になってしまった【そして眠るはおれカネゴン】。