ベーシックインカムの話。日本国民全員に無条件で税金から一人当たり数万円の最低収入を与えるというものらしい。

そこで僕が超簡単にシミュレーションしてみた。
ちなみに僕はベーシックインカムは月に5万円がいいと思う。
5万円あれば家があればなんとかやっていけるレベルだ。
お父さんとお母さんと子供ふたりで月に20万円。
家があれば何とか生活できる。
月に5万円だと家がなければ非常にきついが、その場合は一部屋に何人も寝るような共同生活をしてもらうしかない。
ベーシックインカムが実現すれば家がない貧困層を相手に小さい部屋に5人ぐらい押し込んで、トイレやお風呂は全て共同で月に3万円ぐらいで住む場所を提供してくれる民間の業者がいくつか現われるだろう。

http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51562616.html

カネゴンがそこから先のシミュレーションを勝手にやってみます【勝手なことならおれカネゴン】。

  • 子どもが多ければ多いほど収入がうなぎのぼりになるので、少子化傾向がたちまち逆転し、多産になる。
  • しかしながら、子どもが6人もいれば親子8人で月40万円の収入となり、朝から晩まで寝て暮らす人が続出する。同様に、子どもがいなくても出産届を出すだけで収入アップになるものだから、違法な出産届も続出する。世帯の子どもを急いで増やすインセンティブがもりもり増大するので、養子縁組が爆発的に増大し、日本国内では足りずに海外からも子どもを続々輸入する事態となる。山口組の構成員が半端でない勢いで子作りに励み、上納金のほとんどをそれで賄えるようになる。
  • それを回避するために、子どもに与えられるお金は子どもが18歳になるまで引き落とせないように法律が変更される。
  • しかしそれでは子どもの保育園の費用や学費や医療費を賄えなくなってしまう家庭が続出し、本末転倒となるので、今度は子どもが18歳になるまでは月に2万円のみが与えられることとなり、残りは教育費・学費・医療費の支払いにのみ使用可能なクーポンか何かで支払われるようになる。
  • すると今度はクーポンが闇で流通するようになり、覚醒剤もクーポンで買えるようになってしまう。
  • そしてふと気が付けば、どちらかというと勉強するとか努力するとかが好きでない層の人々が圧倒的多数になってしまい、根本的な戦略を見直さないといけなくなってしまったりする。

この辺の問題を8割方解決すればベーシックインカムというのは十分いけるような気がする【いけないことならおれカネゴン】。

カネゴンが愛して止まない片山杜秀の単行本(「片山杜秀の本(1)音盤考現学 (片山杜秀の本 1)」と「片山杜秀の本(2) 音盤博物誌」)をたまたま書店で見かけて即買い。いつの間にか何やら受賞していたらしい。
いつも通りの強引な展開が楽しくて仕方がない。小見出しに「おれたちゃもどきさ声もどき」と書いたりするような趣味丸出しも健在。クラシックのことを何一つ知らなくても問題なく楽しめる一冊【身をもて示すおれカネゴン】。
こういう文章は、たとえ批評として万一機能していないことがあろうとも、実はものづくりには非常に役に立つものであるとカネゴン信じています。極端に言えば、ここに書かれていることが本当かどうかは実はどうでもよかったりする。

カネゴンは実は音楽そのものより、音楽をダシにして全然関係ないことを書いたりするこういう文章が好きでたまらなかったりするのだけど、それはもしかすると大昔のロッキングオンの悪影響だったのかもしれないと今にして思ったりする【いつまでたってもおれカネゴン】。
当時のロッキングオンで今でも覚えている「走り屋川口」の話:

私の知人で、「走り屋川口」と異名を取る男がいた。彼は公道レースに血道を上げていて、埼玉の峠を来る日も来る日もバイクで攻めまくっていた。
あるとき、非常に難易度の高い峠のコーナーをどちらが果敢に攻められるかという競争をすることになり、走り屋川口は燃えた。
いよいよ当日の夜。峠の両脇にはずらりとギャラリーが並んでいる。彼の弟も応援している。川口と競争相手は互いに一歩も譲らぬ覚悟で峠のそのコーナーのインコースを目指して突っ走る。
そのとき悲劇は起こった。彼のバイクが一瞬バランスを崩したかと思うと、あっという間にバイクごとアウトコースに吹っ飛んだ。バイクは物凄い摩擦音を立ててガードレールに激突。川口はその手前で振り落とされ、もうもうと煙を上げるバイクを背景に地面に倒れたまま動かない。
ギャラリーは息を呑んだ。弟を含む何人かが直ちに助けようとして駆け寄った。倒れていた川口はやがてゆっくりと立ち上がり、大丈夫大丈夫という手つきをしながらヘルメットを外して言った。
「並と味噌汁、急いでお願い」
彼の目の前で泣き崩れる弟の姿があったという。