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FAIRY TALE このページをアンテナに追加

2010-06-18 まちがいだらけのハネムーン/コニス・リトル このエントリーを含むブックマーク

まちがいだらけのハネムーン (創元推理文庫)

まちがいだらけのハネムーン (創元推理文庫)

 これまで翻訳されているコニス・リトルの作品(『記憶をなくして汽車の旅』と、『夜ふかし屋敷のしのび足』と、本書の三つ)の中では、もっとも面白かった。おそらくこれを読んで「合わない」と感じた人は、他のコニス・リトルのミステリを読んでも面白くないのではないだろうか。

 中尉のイアンと看護師のミリエルが出会って結婚するまでにかけた時間は五日間。傍目にも危なっかしい二人の新婚生活は、蜜月旅行でさらに危なっかしいものとなる。ハネムーンは、イアンのおじでミリエルが担当した患者、リチャードの屋敷で過ごすはずだった。だが蜜月を邪魔するがごとくリチャードの弟であるベンソン一家が転がり込んでくる。とにかく癖のある連中相手にミリエルは奮闘しなければならない。イアンは……イアンも信じきることはできない。イアンがミリエルに求婚した裏には、なにやら財産絡みに思惑があるようだったから。

 やがて屋敷で連続殺人事件が発生する。

 コニス・リトル特有のテンションの高さと、話の面白さが噛み合った作品。ミステリ部分も、先の二冊より優れている。生真面目なヒロインと、執事に扮してくだんの屋敷に潜入、調査を開始する私立探偵(ヒロインの父親の幼馴染)のコンビが可愛い。

夜ふかし屋敷のしのび足 (創元推理文庫)

夜ふかし屋敷のしのび足 (創元推理文庫)

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