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FAIRY TALE このページをアンテナに追加

2015-03-01 漆黒の森/ペトラ・ブッシュ このエントリーを含むブックマーク

 ドイツのミステリである。

 小さな村、閉鎖的な人間関係の中で起きる殺人事件と言えば、穂井田直美のあとがきでも指摘されているよう、ネレ・ノイハウス『白雪姫には死んでもらう』を連想させられる。しかし、かの作品に比べれば完成度はいま一つ劣る。『白雪姫には死んでもらう』に傑作の太鼓判を押せるとすれば、『漆黒の森』はそこそこ面白いと言ったところ。ペトラ・ブッシュはこれがデビュー作なので、今後に期待したい。

 冤罪絞首刑になった男が亡霊になってさ迷っているという、陰鬱な伝承が残る土地に、さらに陰鬱な事件が起こる。帰郷して間もない若い妊婦が殺され、胎児は持ち去られた。

 西洋版横溝正史の舞台に、サイコキラーが登場したような幕開けのミステリである。前述のようにまあま面白い。

 

深い疵 (創元推理文庫)

深い疵 (創元推理文庫)

↑同じドイツの女性作家ネレ・ノイハウスの作品。どちらも面白い。

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