はちまドボク

何かからはみ出した、もうひとつの風景

自然なおさまり


過去にも何度か触れているが、高架下建築は面白い。つい先日、住宅都市整理公団総裁の大山さんがmixi内で立ち上げたコミュニティに、早くも200名を超える人が参加していることからも、その人気の高さが伺える。個人的には、土木と建築のせめぎ合いが滲み出しているところが特に興味深い。
鉄道高架橋は、コンクリート造の連続ラーメン構造ってやつが定番。そのフォルムの特徴は、剛結している梁と柱の間に「ハンチ」と呼ばれる斜めの部材が入っていること。この部分をどうやって建築に取り入れているかが鑑賞のポイントのひとつだと思っている。この写真は、そのハンチを意欲的に活かした好例。斜めの面を用いた庇の造形は、なかなかの手練れと言えよう。このような例は、ありそうでなかなかない。

それはそうと、明日はとても面白そうなイベントが行われる。
AXISフォーラム「土木の神髄−暮らしのためのデザイン」
ドボクに興味がある人にとって、とても刺激的な時間になると思う。先週の時点でまだ空きがあるようだったので、まだ大丈夫かもしれない。もちろん僕も参加させていただく予定。