みなさんはゲーム誌を読まれていますか? 最近、私はゲーム離れをしているのであまり購読していません。「興味ないゲームの記事が大半をしめるし」なんて意見も目にします。でも、ゲーム誌で連載されてる漫画って読んじゃいますよねー。電撃プレステなんて電撃4コマを目当てに買っちゃったりしますし。と、いうわけで今回は「ゲーム誌に載ってる長期連載エッセイ漫画を語ろう!!」という超端っこ企画です。
ゲーム誌でのエッセイ漫画、ということで金字塔といえばファミ通で連載された桜玉吉『しあわせのかたち』だと思われます。ゲーム漫画から絵日記漫画になったことでも有名ですが、連載期間は1986年6月20日号(創刊号)から1994年3月4日号までの8年間。絵日記漫画になってからは3年間しか連載してなかったんですね。今読んでも面白いです。
ドラネコシアター (Final collection) (Beam comix)
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現在でも『いいでん!』と改題しつつ連載中のみずしな孝之『いい電子』も長期連載です。『いい電子』に関しては1999年から現在まで連載、12年の長期連載です。正しいエッセイ漫画としての形を崩さず12年とは凄い…。この漫画も初期は「どこでもいっしょ」「ダンスダンスレボリューション」等々チョイスする作品の懐かしさを感じます。イベントでもこんなやりとりしてましたし。
「今回の目玉は、これです。2!」
「トゥナイト2!?」
「PS2です!!」
トゥナイト2が出てくる辺り時代を感じます。改めて調べると2002年までトゥナイト2って放送されてたんですね。と、いっても終盤は結構普通の情報エンタメ系の番組でおっぱいが出るような企画はやってなかった気がしますが。実のところ、その頃まだ私は純粋な学生さんなので殆ど見たことないんですけどね。あ、エロいの目当てにタイマー録画しかけたらあんまりエロくない企画だったことはあります。
ファミ通(エンターブレイン、旧アスキー)は基本的に作家を大切にするイメージがあります。最近降板されましたが、近藤るるるさんもデビュー作から『テラオ』まで長期連載されていました。同様に、柴田亜美も『G戦場のアーミン』を連載後『ドキばぐ』を連載しており長期連載になっています。あまりにも空想色が強すぎてエッセイ漫画という枠には収まらないと思いますが、13年間と長期連載です。
ファミ通だとこんなところでしょうか。さて、ファミ通以外だとゲームラボの『ピョコタンのマンガレポート』があります。これは1996年から現在まで連載、15年の長期連載です。ピョコタンが体当たりレポートをする漫画なので全くゲーム要素はありませんが。そもそもゲームラボをゲーム雑誌と読んで正しいかはともかく。長期連載にかかわらず全くブレがないのがある種凄い。今も昔もピョコタンはダメ人間(どーん)
旅マユ (犬マユゲでいこう) (Vジャンプ・コミックス)
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この漫画の担当編集は後に『ヒカルの碁』を立ち上げる高橋ナマサ。ほったゆみのおまけ漫画でも「高橋さん」として登場するなどしていたのでご存じの方もいるのではないでしょうか。ちなみに、第一話で取り上げているのは「スーパーゲームボーイ」です。ゲームボーイという辺りが時代を感じます…。堂々と中古ゲームを買いに行って読者にプレゼントするなど「今じゃできないよなー」ということもやっていたり。
作者である石塚先生の偉いところは現在もゲームをやり続けているところでしょうか。ゲーム誌エッセイだと結構ゲームをやらなかったり、途中でゲームを辞めちゃうパターンが多いので。もしくは、ひたすらマリオカートだけをプレイしたり。余談ですが、昔のVジャンプはすげー面白かったです。
ちなみに、ゲーム誌ではないですが週刊アスキーで連載中の『カオスだもんね!』は1992年から連載しています。それからDr.モロー先生の『リッチな生活』は1991年なので、私が知る限りのエッセイ漫画の最長連載はこの作品ではないでしょうか(掲載紙は変わってますけど)。長期連載のエッセイ漫画の面白いところは時代の移り変わりが感じ取れることですよね。ゲーム誌だとそれを顕著に読み取れるのが面白いです。
ファミ通が多めでしたが、他にもいっぱいゲーム系エッセイはあったと思います。ですが、現在までも残る形で連載しているのは今回紹介した漫画ぐらいではないでしょうか。マイペースに連載を続ける力、というのを実感します。あまり陽の目を浴びる機会が少ないゲーム誌エッセイですが、改めて読んでみてはいかがでしょうか。
ブレないのが長期連載の秘訣でしょうか。Dr.モローさんのスタンスは変わらないね!
久々に非4コマ特集でした。次回は4コマ作品のレビューなんかできればな、と。