世界一楽しい北欧神話的日常4コマ『玉岡かがり / 戦乙女と屋根の下』

ちょっと事情があって更新の間が空いてしまいました。頑張っていこうと想います。うん、それなりに。近況としては…、ブログ9周年でした。特に企画等はやりませんでしたが、今年も頑張っていこうと想います。来年は10周年らしいですね。なんか考えておきます。応援メッセージください。
今回はぱれっと強化週間として玉岡かがりさんの戦乙女特集。玉岡さん作品はいつかやりたいと思ってた題材だったりします。ちなみに、ぱれっと強化週刊と書きましたが次回はぱれっと作品か分かりません。予定は未定です。やーはー!!!

有能な戦士(戦死者)を求め、地上に舞い降りたヴァルキリーだったが、舞い降りた先は現代日本の剣道道場。無理やり道場に居候することを決めたヴァルキリーは、道場主の秋島一家の面々とひと騒動ふた騒動起こしていく。ちんまいヴァルキリーさん決定版!!


お気楽ヴァルキリープロファイル

玉岡かがり先生といえばきららにて『ぼくの生徒はヴァンパイア』『ダブルナイト』等の可愛らしい女の子を中心に男女のキャッキャ感を書いた4コマでお馴染みの作家さんです。それらの作品を読んでいた私としては「新たな領域に突入したなぁ。」と思うばかり。既作にはそれらの作品の良さがありましたが、今作は違った調子で面白いです。
この作品のモチーフは北欧神話です。ヴァルキリーがオーディンに命じられてラグナロクに向けて戦死者の魂を集めるというストーリーですが、ヴァルキリーが幼女!! 訪れたのは戦場ではなくて平和な日常! 美人姉妹と同居!!北欧神話のイメージを根底から覆す設定がまず面白い。「こんな日常4コマがあったのか!!」という調子。
異物が同居するというのは4コマに限らず藤子不二雄の頃からの伝統であり、"同居物コメディ"として捉えればありがちな設定ですが、北欧神話をモチーフにしてる故のキャラクターの強さ、しつこさのない玉岡先生の透明感のある作風のおかげか、既視感なくサクサク読むことができます。

個人的にはPSのゲームである『ヴァルキリープロファイル』を思い出して読んでいます。ゲームが名作で切なくも重い部分が多いため、この作品でのヴァルキリーちゃんの子供っぷり、暴れっぷりのギャップが楽しい。ヴァルキリーちゃんが見ただけで能力が分かるとか、戦死者を探すエピソード、神話の人物が登場するのがゲームを想起してこれも楽しい。ヴァルキリープロファイルをプレイしたことがないのならばお薦めです。漫画が10倍楽しくなります!!


この作品のキモはヴァルキリーさんがちんまいドリル髪ピンク幼女なことです。もうその設定だけで勝ちっていうか、あー、もうすげぇ可愛い。ちんまい女の子が巨大な剣を持ってるだけで勝ちっていうか。最近「可愛い!」だけでレビューを書いてませんでしたが、久々にゴロゴロしたくなる可愛さです。
幼女だけにエロスはありませんが。そもそも幼女にエロスを求めるなというね。いや、幼女というだけでエロスかもしれませんが。幼女の水着とか「ヤホーイ」となりますが。何を言ってるのか分からないですね。そうですね。ちなみに私はショタは好きですけどペドは範囲外です。

神様を日常的に親しみやすくも可愛く書かれています。個人的にはフレイヤが後半の大半を占めてしまっており、他のキャラクターを食ってしまっているのが残念ですが。ゲリ&フレキ(幼女!! いい幼女!!)、ヘイムダルと個性的で面白くなりそうな面々があまり登場してないのも残念。どれぐらいの連載になるかは分かりませんが、ストーリー的にもどんどん面白くなってきそうなので、これからに期待ですが。
個人的には現時点での年間ベストと言ってもいいぐらい面白い作品です。可愛らしいキャラクター、北欧神話と日常4コマの融合、神話外の魅力的なキャラクター達。姉妹はヒロインというには弱いものの、ヴァルキリーちゃんを愛してくれる魅力的な存在です。特に小鳥は初めはそっけないものの、段々とヴァルキリーちゃんを愛してくれるの展開が可愛い。千鶴さんエロい。キャラクターからストーリーまでコメディ要素たっぷりで楽しい!! お薦めですっ!!
ぱれっとではきららと違った毛色や路線の作品が増えてる気がします。きららと比較され半熟英雄でいうワンダーエッグエッグモンスターのような異色の作品が増えてきていて非常に面白いです。ぱれっとに皆様注目してみてはいかがでしょうか。うん、なくなってからじゃ遅いからーねー。と、いうこと。


では、また次回。