『館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技』へ行ってきました

清澄白河に所在する現代美術館で開催中の特撮博物館へ行ってきました。エヴァ庵野秀明監督が館長、樋口さんが副館長ということでガイナックスファンの私としても、ゴジラを幼い頃に見て以来特撮好きの私としても「行かねばならまい!」という調子で行ってきました。

エヴァの原点は、ウルトラマン巨神兵
(公式)http://www.mot-art-museum.jp/http://www.ntv.co.jp/tokusatsu/

私は早い夏休みで行ってきましたが、客層が本当に様々。当時見ていたであろうお年寄り、親子連れ、オタクっぽい青年、男が無理矢理連れてきたであろうカップルまで様々でした。それぞれが足を止めて「これ見たなぁ」と思いを寄せている姿が印象的でした。
展示場は非常に広く以下のコーナーに分かれていました。

・人造(メカ)
メカゴジラのスーツに感動!
・超人(ウルトラマン
『突撃!ヒューマン!』のマスクがステンレスであることに衝撃を受けました。歴代ヒーローのマスクに震える。
・力(ガメラミニチェア)
・軌跡(巨神兵現るの解説)
短編作品含めて素晴らしい出来。当時のナウシカでの庵野原画も見れます。
・特殊美術係倉庫(当時の美術倉庫を再現)
空間が凄まじく楽しい。
円谷英二
ここはコーナーが短いと思いました。もっと長くても良いと思われる。
・技(特撮の職人紹介)
・研究(巨神兵現るの技術)
・感謝
・特撮スタジオ・ミニチェアステージ

以上のコーナーに分かれています。入ってすぐに『モスラ』のポスターがドーン!! もうこれだけであがります。個人的にはゴジラ大好きなのでメカゴジラキングギドラモスラのスーツが一番テンション上がりました。
このような展示会なんかだと、よく展示品がただ置いてあるだけだったり、並べてあるだけというケースが多いのですが、今回は非常に手がこんでいました。コンセプト別に並べ作品別にそれぞれ解説付きという手の込みよう。元ネタを知らない人でも十分に楽しむことができます。

個人的なお薦めは500円で借りることができる音声解説。70カ所もの音声解説があるため聞いててボリュームが多すぎて疲れるくらいです。文字解説もあるんですけど、それに収まらない情報を提供してくれるのでめちゃくちゃ面白いです。この音声つきでDVDとかにして欲しいぐらい。500円以上の価値ありますよ!

会場内では無料配布物として樋口副館長により美術品倉庫の解説、ミニチェアセットの解説チラシが置いてあります。(一応、会場でーってことで解像度落としてます。)なんも説明なく置いてあるんで「あ、これそういうことだったんだ…」と後で気づくことになりますが。
ちなみに、権利が降りなかったのか仮面ライダーは一切ありません。ざーんねん。


嬉しいことに、音声解説はボリュームがありすぎてサクサク見ることができません。私は3時間ほど時間をとっていったのですが、それでも閉館ギリギリで最後は駆け足で見なくてはいけませんでした。私がじっくり見過ぎてるのでしょうが、行く方は余裕もって行ったほうがいいと思われます。
庵野さんが企画で樋口さん監督を務めた『巨神兵 東京に現る』が本編及びメイキングが見られますがすげー面白かったです。舞城王太郎さんが協力してるのも見逃せない。それから、今度のエヴァの新作で監督に入っている前田真宏さんがイメージボードを書いており、そのイラストも凄まじかった。
かなりエヴァのオマージュも入っているのでエヴァファンも見逃せないのではないでしょうか。勿論、特撮技術的にも見逃せないものになっています。スタッフが歴代の特撮作品に関わってきた方々であるため、特撮ファンは見ておくべきでしょう! メイキングも面白いですよ!!
パンフレットが2800円と高くて躊躇される方もいるかもしれませんが、全ての図録がカラーで掲載されており、庵野さんのコメント、対談、インタビューなんかも掲載されており、巨神兵メイキングもついてくるため面白い内容になっています。迷ったら買っておくべきかなーと思います。
開催期間は結構長くて、10月まで行なわれているので、是非機会があれば行ってみてはいかがでしょうか。コミケ期間は混みそうな気がしますが、会場が非常に広いためそれほどは気にならないのではないでしょうか。特撮に興味がある方は一見の価値有りだと思います!