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素晴らしい日々

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2014-04-12

人はヒーローになれる。いいよね、4コマって。『鈴城芹 / ホームメイドヒーローズ』

徐々に更新再開していきます。と、言いつつペース上がらない気がしますが。お久しぶりです。なんだかんだで新作が出ると特集しているお馴染み鈴城芹特集。最新作!「ホームメイドヒーローズ」だ!!

「看板娘はさしおさえ」「くすりのマジョラム」の大人気4コマクリエーター・鈴城芹の最新作が遂に登場! 今度のテーマは……特撮ヒーロー!! ある一家の子供たちが戦隊ヒーローをガチで目指す、明るく可愛く面白いハートフル特撮コメディ、開幕です。

鈴城芹、意欲作

くすりのマジョラム』『家族ゲーム』『でぃてくてぃ部』ときて、鈴城芹きららMAX連載の4コマ最新作は「戦隊ヒーローパロディの日常もの」大真面目にヒーローが大好きでヒーローに憧れて、ヒーローになろうと有事の際に何か起きたことを想定して大真面目に日常を送ってる家族を描く。

客観的に<本気でヒーローになりたい>ヒーロー思考と<でも警察もいるし悪の怪人なんて現れないしね>日常思考を分けたセルフパロディ的作品が書けるのは、群像劇の『家族ゲーム』ミステリー物の『でぃてくてぃ部』魔法を日常にした『くすりのマジョラム』これらを描いたことで作風の幅が広がって「日常」「非日常」の描き方に幅が広がった感があります。このバランスがどちらに崩れても上手くいかないんじゃないでしょうか。

まぁ、そのバランスが崩れないであろう「鈴城芹」の安心感があるのも確かなんですけど。いい意味で大人だし、いい意味で子供っぽい。ありそうでなかった「新しい4コマ」を見てる感が半端ない。新人だと書けない「中堅作家の巧み」を感じます。しいていうなら、日常に非日常を持ち込む竹本泉テイストのパロディ感。まぁ、竹本泉だと「よぅ」ってひょっこり怪獣とかが現れたりしちゃうんですけどね。それが竹本泉先生の魅力ですけど!


普通にすげー好きな作品。プールに行ったら水中戦のこと考えて、倉庫があったら秘密基地のこと考えて、必殺技のこと考えて、ロボットのこと考えて…。男の子なら誰もが考えてた「あるある」満載。あー、もうこういうのって特撮とか好きじゃないと書けないよねっ!感が凄い。

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上でも書きましたけど、この作品のいいところはヒーロー大好きで本気にヒーローになろうとしてる部分と、冷静に日常を見つめてるバランス。「戦隊物好きなの今まで隠してきたんだよ? 今更カミングアウトは無理だって」とクラスメイトに隠したり、ご近所にヒーロー好きなんて言えないと言ったり。一方でお爺ちゃんは元刑事局長だけどヒーローになると周りに言ってたと厳格者に見えてヒーロー好きとギャップが心地よい。

キャラクターが烈人(レッド)、麻凛(マリン)と無理のない程度に色やヒーローに因んでるのもポイント。キャラクターが誰もヒーローを好きで可愛いんですけど、特に最年少の真白ちゃんが可愛い。モデルになる!ヒーローになんてならない!と言いつつ必殺技を意識したりとカワユス!という調子。ひゃっはー! 幼女!幼女!

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それからお爺ちゃんの総司も厳格者で渋いのに大真面目にヒーローのこと考えてますし、父親の正義もいい年なのに武装とかロボットについて考えてて真剣なのに子供っぽくていい味出してるんですよね。いやぁ、やっぱり女の子もいいけど鈴城作品の男性キャラはいつだってカッコ良くもカッコ悪くて好きです。



おまけ要素として、他の作品のキャラクターが出て来たりファンへの隠し要素が嬉しい。「看板娘はさしおさえ」からヒロインの小絵ちゃんが成長して登場しています。いやいや、小絵ちゃんは永遠の小学生だよチミィ!!と思い枕を濡らす夜もありましたが、今は吹っ切れました。

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もうさしおさえとか初期から考えたら10年近く前の作品(最終回から数えても5年ほど経過してる)ですから、初期の作品とか古さとか感じてもおかしくないですけど、その当時のキャラクターが出てきても違和感がないのはやっぱり鈴城芹テイストが一貫してあるから違和感をあまり感じないんでしょうね。

これからこの作品がどう跳ねるか分かりませんけど、この調子で続きつつもどんな形だとしても、一般人がヒーローになる瞬間が熱く描かれたらいいなぁ、と思います。そういうテイストの作品になったっていいと思う。これからが楽しみーな作品。


まー、ちょっと思うこと。

こんなサイトやってるくらいですから、4コマを好きと公言してますし、色々活動しつつも「これ面白いの?」と思うことも多いんです。ベタベタな学園萌え4コマなんて読むと「この作品ちょっとありがちすぎない? どこかで読んだことある既視感しかないよ。」と思うことも多いです。

本来4コマなんてのはマンネリズムの集大成みたいな部分もあるだけに、長年4コマを読む中で若干の飽きを感じてる部分もあるのでしょう。だからこそ、そういうマンネリ感を感じることも多い心境の中でこういう新しい刺激的な作品を読めることは嬉しいことだし楽しい。だから、こういう刺激的な作品は好きって言いたい。

4コマって面白い。そう思える作品がある限り私の旅は続きます。やっぱり、4コマは面白い。

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