2012-01-05
Whiteberry『YUKI』
片想いという名の雪
こんにちは。
予告もせずに更新が遅れてしまってごめんなさい。今年もどうぞよろしくお願いします!
今回はWhiteberry『YUKI』を取り上げてみます。
キラキラ雪の中 抱きしめてはなさないで
全てがくずれても何も見えなくても それでもいいから
つつんでいていつも 寒くて死んじゃうアタシ
いつの日か雪がとけても この恋を最後まで愛して
こんなサビのこの曲、タイトルにも出てくる「雪」がなんだかよく分からないのです。雪の中で抱きしめてもらうの? なのに、いつの日か雪はとけてしまうの?
「雪」が恋愛の味方なのか敵なのか、これじゃよく分からないと思いませんか? 雪は恋愛の味方だけど、でもいつの日か終わってしまう?
雪はいつか消えるの。恋と同じ。
…なわけないでしょ(汗)。
この歌詞は「初めての恋」を歌っているんだから。そんなにバッドエンドじゃないんだから。というわけで、歌詞を見ていきましょう。私はこの歌詞の、最後の1行が大好きです。どうして大好きなのかっていうと、それはね…。
歌詞はこちら→http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND12569/index.html
gooに悪意はないのかもしれませんが、ふつうに検索するだけだと『YUKI』のページがヒットしません。歌詞のページは「Whiteberry」で登録されているのに、アーティストまとめページだと「ホワイトベリー」名義になっているので、リンクが壊れているみたいです。困ったさんですね…><
構成はこちら→A-A-B-サビ-A-B-サビ-サビ-アウトロ
雪=恋、説
冒頭のお悩みですが、雪は恋だと読むのがいいかな?っていうのが私なりの答えです。
寒がりの指先に今年もまた冷たい雪の声
小さな体も凍っちゃいそう 初めての恋をみつけた
どこまでも続くよな白い道に足跡を残して
凍える冬の夜空の下を手をつないで歩いていた
最初の2連では、過去のエピソードが紡がれています。ふつう自分の体のことを「小さな体」なんて言いませんから、きっと何年も前の、まだ小さかったころの自身のエピソードなんですよね、きっと。そしてそれが「初めての恋」です。そのときには、寒がりの指先にかまって手をつないでくれたりする「キミ」がいます。
でも私の妄想によると、それはもうずっと前の話。いまの「キミ」は主人公のことを、別にカノジョとして見てくれてるわけじゃない感じがします。
キラキラ雪の中 抱きしめてはなさないで
全てがくずれても何も見えなくても それでもいいから
つつんでいていつも 寒くて死んじゃうアタシ
いつの日か雪がとけても この恋を最後まで愛して
1番のサビの部分を引用してみました。「寒くて死んじゃうアタシ」なのはどうしてでしょう? 昔の「キミ」だったら、そこで手をつないでくれたんだと思うのです。でも今の彼はつないでくれません。中学ぐらいになって恥ずかしくなったからかもしれないです。「キミ」にとっては、主人公への恋心はあったとしても、幼かった遠い過去の記憶です。でも、主人公の気持ちは違います。主人公は現在進行形の恋として、いまの「キミ」が好きなんだと思います。
* *
そう読むと、ほかの部分もすっきりと整合性が取れます。
キラキラ雪の中 抱きしめてはなさないで
サビのこのフレーズ。雪の中にいることと、抱きしめられることが対等に並んでいます。雪に包まれることと、「キミ」に抱きしめられることは等価です。つまり、雪=「キミ」(=恋)ということなんだと思います。
全てがくずれても何も見えなくても それでもいいから
「全てがくずれても」という言い回しが出てくるのは、すでにたくさんの時間をいっしょに過ごした相手だからです。つまり幼なじみだからです。失うものがない恋なのではなくて、もしかしたら大事な思い出も損なってしまうような恋なのだと思います。
占いなんて信じてないそんな簡単な恋じゃない
だから、占いなんかで解決できるような、どこにでもあるような恋とは違うんですね。
目をそらしたアタシの心の ドアのカギをあずけるよ
こっちには気持ちがあるのに「キミ」のほうはつれない態度です。だから、キミの手でドアを開けてよ!って気持ちがすごく伝わってきますね!
最後のサビもこんな調子で、きれいに読み進めることができます。
白い景色の中ふるえてドキドキしてた
降りつもる想い雪にかわって 今すぐキミに届くはず
土曜の夜だからもう少しそばにいたい
「降りつもる想い雪にかわって」なんて、ここまでの読みをまさに言葉にしたような部分です。想いは雪になるのだから、やっぱり想い=雪で間違いはないと思うのです。
「土曜の夜だからもう少しそばにいたい」って、印象的な部分ですね。たぶん、いまの「キミ」だって、主人公のことは嫌いではないんだと思います。だってこうして土曜日の夜にそばにいるんだから。でもそれはたぶん文字通り「そばにいる」だけであって、そこから二人の関係が進展したりするようなことにはなっていないんだと思います。主人公の期待に反して、きっと「キミ」は主人公のことなんか見ないで、めちゃイケでも見てるんでしょう。
それでも主人公はあきらめていなくて、降りつもる想いが雪にかわって「キミ」に届くと思っているし、もっとそばにいられたらドアの鍵を開けてくれると信じています。だからこの曲は私の心に残るんだなぁ、って思いました。
でもそれに気付いてもなお、最後の1行の衝撃にはかないませんでした。
抱きしめられたら そのまま埋もれて春になったらいいなぁ
なんて。
春になったら雪がとけちゃうじゃない!って私は最初、思っていたのです。雪=恋だとすると、雪がとけることは恋が終わることです。でも、それは間違いでした。
雪=恋です。その読みは間違っていないと思います。でもこの恋は片想いの恋です。雪がとけてしまうのと同時に終わるのは、ただの恋ではなくて片想いの恋です。春になって、片想いが終わるということは。
私は、気付いちゃいました。たぶん、両想いになるってことだ!
「春になったらいいなぁ」は「両想いになったらいいなぁ」ってことだ!
Whiteberryを取り上げるのは『桜並木道』(名曲♪)、『夏祭り』に続いて3度目です。
今回から、つながリンクはやめました。つながらないからっていうのもありますが(汗)、なんか、つなげる必要がないような気がして。わざわざつなげようとしなくても、こうして続けて読んでいれば必然的につながりゆくものだし、それに任せたほうが自然だと思うからです。
ところで、新年からチカラの入っていない記事になってしまっているように見えるかもしれませんね。なぜかというとチカラが入っていないからです←
大事なのは続けることだと思っていますので、続けるためにどういう書き方をしたらいいか、模索しながらこれからもゆくのです。やめないからね。
- アーティスト: Whiteberry
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