The HIRO Says

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あなたの頭痛、本当に頭痛ですか?

2017年11月15日に脳梗塞の疑いで緊急入院してから2か月半。2018年2月1日から無事復職できることになりました。
今回、病名を特定するまでに非常に時間がかかった一方で、特定できてからの治療が非常にスムーズでした。同様の症状で苦しんでいる方の治療のヒントになればと思い、ポイントをまとめてみることにしました。


1. 症状

私の身に起きたものを、以下に列挙してみます。

  • 後頭部の頭痛
  • めまい
  • 吐き気
  • ろれつが回らない
  • 手に力が入らず、ものを持つ・つかむことができない
  • 足に力が入らず、歩くことができない
  • ウェイトトレーニングを続けているのに、使用重量が徐々に落ちてきた
  • 有酸素運動を続けているのに、息が上がりやすくなってきた


もしあなたに当てはまるものがあれば、以下の病気を調べてみることをお勧めします。


2. 原因

私の場合、以下のものが原因でした。

1) 気管支喘息の発作による、脳への血流の不足

めまい・吐き気・ろれつが回らない症状の原因であり、脳梗塞と「誤診」された原因でもあります。気管支喘息が悪化すると、結果として脳にダメージを与える恐れがあるので注意が必要です。

2) 全身筋肉痛

「後頭部の頭痛」と思っていたものは、実は肩と首の筋肉痛・神経痛でした。正式な病名は、頸肩腕症候群線維筋痛症・全身の筋筋膜性疼痛症候群になります。

「手に力が入らず、ものを持つ・つかむことができない」、「足に力が入らず、歩くことができない」、「ウェイトトレーニングを続けているのに、使用重量が徐々に落ちてきた」の原因でした。私の場合面倒だったのは、後頭部の痛みだと思い病気の特定が遅れたこと、症状が全身に現れたこと、どうも生まれつきこの病気を持っていたらしいことでした。

3) 副鼻腔炎による気管支喘息の悪化

熱が特に出るわけでもないのに風邪のような症状に苦しみ、気管支喘息が徐々に悪化してきていたのですが、その原因の1つとして、副鼻腔炎由来の後鼻漏が見つかりました。これも検査して初めて、生まれつき患っていたことが分かりました。


3. 対策

私の経験に基づく、対策のアドバイスです。

1) 適切な病院・医師を見つける

一番大切なことであり、一番難しいことでもあります。

特に「頭痛」の場合、「脳の病気を疑われる→検査で何も見つからない→医師から無神経なことを言われる」という経験を一度でもしたならば、頸肩腕症候群の可能性を調べてみることをお勧めします。

東京都内の場合、芝大門クリニックまたは新小岩わたなべクリニックが、頸肩腕症候群の診察をしてくれます。特に後者の新小岩わたなべクリニックは、比較的空いているため、急ぎ診察を受けたい方にお勧めします。

もし適切な病院・医師をすぐに見つけられない場合は、友人・知人に相談してみることをお勧めします。自分とは違う視点から、ヒントになる情報を得られることがあります。私の場合も、「頭痛ではないのではないか?」というヒントを得られたことから、適切な病院・医師を見つけることができ、良い治療を受けることができました。

2) SNSから離れる

病気になり治療に専念せざるを得なくなると、友人・知人の活躍が一層素晴らしく見えてしまい、結果自分の惨めさに心が腐るということが起きやすいです。惨めで辛い思いに強くかられる場合は、SNSから離れて治療に集中しましょう。焦らないことが重要です。トランキーロ!

3) マインドフルネスで、ストレスに打ち克つ

私が患った頸肩腕症候群は、精神を病みストレスを助長する面倒な症状も持っています。ストレスを適切にコントロールして克服するスキルとして昨今、マインドフルネスへの注目が集まっています。私も試してみたところ、心の中の「嫌だと思うこと」を具体化&客観視できるようになり、療養生活&動かない体に対するストレスを乗り越えることができました。また、思いの外集中力が増し、読書などの効率が上がりました。

マインドフルネスを試してみたい方には、以下の書籍をお勧めします。

サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法

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4) 十分に寝る

病気が睡眠不足を招き、睡眠不足がさらに病気を悪化させる側面もあります。もし病気が原因で眠れないことが続くようでしたら、睡眠導入剤の服用をお勧めします。また、寝る前のパソコンやスマホは、寝られなくなる要因になるので、寝る前はこれらから距離をとりましょう。


4. さいごに

私が病気になったことについて、「人生に手を抜いているからだ」と言って責めてきたり、揶揄してきた人が何名かいます。しかし、病気はなるときにはなります。病気を予防しようと思って運動を続けていたことが結果的に症状を悪化させていたり、生まれつき患っていた病気が実は隠れていたり、病に至る道はあちこちに潜んでいます。

また、病気になったことで学べることも、たくさんあります。治療・回復のための知識、ストレスの軽減方法、自身の体の限界、応援してくれる人のありがたみ…

病気を受け入れ、迅速かつ適切に治療し、病気からできるだけ多くの学びを得る。それでもいいのではないでしょうか。