萩萩日記

世界に5人くらい存在するかもしれない僕のファンとドッペルゲンガーに送る日記

武満賞(武満徹作曲賞)に落選しちゃったよ

こないだ武満賞を観に行ったとき、ふと募集規定を見たら35歳までとあり、ちょうど僕の年齢がギリだったのでこれも何かの縁と思い応募してみたんだけど、まあ案の定落選。でも、落ちてみるとなにげ悲しいという(笑)。落ちるだろうなとは思いつつ、そこはそれ、やっぱり頑張って曲作って、受かるつもりで応募した訳でね。んもう。ラッヘンマンのバーカ!

で、今回のネタ(こういう態度だからいかんのだろうか。でも現代音楽はネタだと思う)は「オイラーの公式」。博士の愛した数式で出てきてたやつ。たしか。詳しくはWikipediaを参照してもらうとして、今回の僕のネタは、オイラーの公式を曲にするというもの。楽譜の前に書いたイントロダクションを写すと以下のようになります。

Introduction

This music is based on Euler's identity, which is considered to be the most beautiful mathematical expression in the world.

eiπ = -1

Since it is based on Euler's identity, it has the following features:

  • Uses E as a basic note.
  • Notes move counterclockwise.
  • Each player leaves the stage one after another.
  • The rhythm is made by an octal number of e; a number known as Napier's constant.
  • Notes are selected from several versions of e in each part. The unary version (used in the first and seventh part), the ternary version (also used in the second and sixth part), the senary one (the third and fifth part) and the duodecimal version (the forth part).

ちなみに英語なのは、楽譜には英仏独伊以外の言語で書いちゃダメってことだったからで、泣きそうになりながら書いた英語の文章を、愛すべきアメリカ人オタクな友達であるクリス君に添削してもらいました。ほとんどすべての文章にアカが入りましたがね。

えーと、自分で書いた英語を訳すというのも変な感じなんだけど日本語で書くとこんな感じでしょうか。

はじめに

この曲はオイラーの等式に基づいているんだ。そう、世界で最も美しい数式と言われているアレさ。

eiπ = -1

オイラーの等式に基づいているから、この曲は、こんな風になってるんだ。

  • ミの音を基本的な音として使うよ
  • 音は反時計回りに動くんだ
  • 演奏者はひとりづつ舞台を去って行くよ
  • リズムはネイピア数であるeの8進数表現を元にしているよ
  • 音はネイピア数のいろんな基数表現から作られてるんだ。最初のパートとパート7は1進数。パート2とパート6は3進数。パート3とパート5は6進数で、パート4は12進数だよ

てな感じ。

しかし。

どうしようかなー。アレンジし直してみようかなー。オーケストラ編成なんて、こういうコンテストにでも受からなきゃ演奏してもらえないだろうしなー。

まあでも、ラッヘンマンでこのネタはないっちゃないかもね。ハーモニクスだけですとか、全員楽器で殴り合いますとか、楽器を擦る音だけで交響曲ですとか、木管楽器金管楽器も全員吹かずに吸いますとか、バチでパーカッション叩くんじゃなくてパーカッションでバチを叩きますとか、そういう特殊奏法ネタなのかなあ、やっぱり。

ところで。

今回「演奏者はひとりづつ舞台を去って行くよ」ってネタを入れていて、これは単純にオイラーの等式の右辺が-1だったからなんだけど、で、もちろんさすがにこれを誰もやってなかったとは思ってなかったのだが、最近トンデモ音楽(ミュージック)の世界で知ったところによると、ハイドンにそういう曲があるらしい。ハイドン:交響曲第45番「告別」。たははは。ハイドンて。何年前だよそれ(236年前)。うーん。

今回の結論。

ハイドン万歳!

ちなみに「告別」は図書館から借りたけど悔しいからまだ聴いてません。

あ、でもまたそのうちクラシック系の何かの賞には応募してみるつもり。結構、これはこれで楽しいからね。