今日の六鬼妄想 生活編②

六鬼団に入る前から殺伐とした世界で生きていたと思われる彼らの昔の生活はどのような物だったのかを妄想する生活編の続きです。ダラダラといきます。
お尋ね者という立場上まともな生活はしていなかった筈ですし、決まった住処や家も無く、そこら辺にある神社や寺の軒先や廃屋をねぐらにするような日々だったのではないかと。まともな定職についていた可能性は低く、安定した収入は無かったとではと思います。絡んできたチンピラから巻き上げるか、暗殺等の汚れ仕事で金銭を得ていたのでは。(自分で書いといてアレですが、目立つ容姿とか派手な音を立てる戦いぶりとか誰一人として暗殺向きな人間がいなかったという・・・)
そういった仕事の相場は判りませんが、多分仕事のたびに依頼主との交渉で値段を決めていくのでしょう。
「○○を消せ。成功すれば■■両出す」
「そんな端した金じゃ割に合わないな。ΔΔ両だ。」
「ふざけるな!そこまで出せるか!」という感じで。
こういった点は心兵ならちゃんと駆け引き出来そうですが、佩矢坊はどうでしょう・・・依頼主の口車に乗せられて相場より安い値段でこき使われそうな(そしてその事実に気づかなそうな)気がします。
仕事自体がある程度長期の物(用心棒とか)であればその間だけは食事や住処が保証されていたのでしょう。しかしそういった仕事も定期的に発生する訳ではないでしょうし、やはり日によっては一文無しになる時もあったのかもしれません。
こうして稼いだお金で日々の糧を得、自分の武器をメンテナンスしていたと思います。槍や斧、ヌンチャク等ならメンテナンスは自力で出来るでしょうし、街の研ぎ師に頼む事も出来ます。こう考えると荒篠、心兵、足江進、佩矢坊は身一つ武器一つあれば日本全国どこに居たってそれなりに生きていけるという、ある意味身の軽い生活を送る事が可能でした(それ以前に罪人は関を越えられないのですが)。
しかし、同じ日本人である心兵や佩矢坊ならともかく(心兵は日本人かどうかは不明ですが、とりあえず東洋人なので)、例え汚い仕事であっても明らかに異人である荒篠や足江進に金を出してまで仕事を依頼する人間が江戸時代に居るかどうか。いや、日本語ペラペラな上に処刑の決まった人間を釈放までさせた荒篠の弁護士レベルの話術と、巨体による相手へのナチュラルな威圧感をもってすれば依頼主を丸め込んだりして信頼を得て仕事をもらう事も出来たかもしれません。又は道中人助けをした時にお礼として食べ物を貰ったり、心身深いお年寄りに「歩く仏像」とかと勘違いされてお供え物を貰ったりした事も有るかも知れません。
ここで一番の問題は足江進ですよ。日本語話せないのはもちろんですが、例え話せても交渉とか営業トークとか出来るタイプではないでしょうし、どうやって仕事・生活費を得ていたのでしょう。もしかしたら荒篠が依頼を受け、実際に動くのは足江進、という役割分担が有ったのかもしれません。荒篠は確かに強いけど、例えば屋内で立ち回らなければいけない仕事には不向きでしょうから。
しかしこの妄想のままだと足江進は(日本では)荒篠に頼りきりで自力で仕事にありつけない甲斐性なしになってしまう!(笑)(過去の経験を生かせば船関係の仕事は出来るかも知れませんが、今は罪人だしトラウマだしで不可能)町で見かけたお尋ね者に片っ端から斬りかかって金品を巻き上げるとかいう手もありますが、効率悪いとかいう以前に尸良ですらやらなかった事を足江進が出来る筈もなし。それ以前に六鬼団は全員基本的に常識人ですしね。
そうすると日本語話せない足江進が出来る仕事は・・・
宗理先生の所で絵のモデルとかどうですか。街で足江進を見た宗理が、片目金髪バンダナ十字槍等々の目立ちすぎる風貌にインスピレーションを得てモデルとしてスカウトしてたとかどうですか。宗理なら相手が異人だろうが罪人だろうが全く気にしない筈。これなら3時間程じっとしているだけで金を稼げるよきっと!(それでも安定した収入に繋がる訳ではないでしょうが。)