【行商人編】骸骨恐怖症
行商団は西へ進む。
たくさんの馬と地鳥と地竜が隊列を組む。
たくさんの騒がしい音、行商団は本当ににぎやかだ。
カルロ「あはは・・・親方、ウツロってばね、骸骨が怖いみたいなんだよ。」
カルロは親方に昨晩の出来事を話す。
あの日は不覚を取った・・・
突然、後ろから 『骸骨のお面』を被ったカルロに驚かされた時、
思わず腰が抜けて動けなくなったからだ。
ウツロ「・・・」
冗談じゃなく・・・怖かった・・・
骸骨のお面に近づくことも・・・体が拒否しているようだった
親方「・・・カルロ・・・人には色々ある・・・あまり からかってやるな・・・」
カルロ「・・・へーい」
なんで骸骨が怖いか・・・
まぎれもなく・・・
ラグベール城で出会った『あの大きな化け物ラグール』のせいだろうな・・・
心的外傷というものは・・・
治そうと努力しても治らない物らしいが、
この お面 をたたき割れば・・・あるいは・・・
カルロ「それ、売り物だよ・・・」
・・・じゃあ駄目だな
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夜・・・
今夜は夜警の当番だったか・・・
周囲を警戒しながら
改めて、骸骨のお面を見る・・・
骸骨が怖い・・・
いや・・・本当はそうじゃない・・・
あの時の・・・ヒーロー気取りで助けに行って何も出来なかった・・・
無力な自分と向き合うのが・・・怖いんだ・・・
$$$
道行く人・・・ここから先はアンデット騎士団が出ることがあるらしい・・・気を付けることだ・・・
アンデット騎士団・・・
なんと間の悪い・・・
いや、いや・・・そんな前フリはいらないから・・・
駐留地の異世界感を書く。
食べ物紹介
アンデット盗賊団
アンデット騎士団
骸骨が怖い・・・
いや・・・本当はそうじゃない・・・
あの時の・・・ヒーロー気取りで助けに行って何も出来なかった・・・
無力な自分と向き合うのが・・・怖いんだ・・・
心的外傷(トラウマ)
は心の病気であるが、
俺はラグベールで骸骨の魔術師と対峙してからというもの
骸骨を見るのが恐ろしかったそれが心的外傷と言えなくもない・・・恥ずかしい話だが
今はその症状は克服しているのだが・・・それは行商人時代のある出来事がきっかけだった。
俺は一時期、骸骨を見るのが怖かった。
ラグベール城での骸骨の魔導士のことを思い出すからだ・・・
俺は怖いんだ・・・ミレスを守れなかった無力な自分と対峙するのが・・・怖い
アンデット騎士団
死んだ人からのありがたいアドバイス
剣士は剣士でなければならないんだ
抽象的過ぎやしませんかねぇ
しゃれこうべが恐ろしいウツロ・・・ラグールのトラウマ
俺は・・・魔力が5しかないんだ・・・教えなんて俺にはもったいない・・・気が
馬鹿野郎!
ぶへっ
てーか、わしらの頃には魔法とかごくごく一部しか普及しとらんかったしな
出たおじーちゃんの良く言う『昔は魔法なかった』アピール
教えることはワシ等年寄りの唯一の楽しみで道楽なんじゃよ
教え、導けない年寄りなぞ悲しい存在じゃわいな
だから・・・気にせんでええわいな・・・
ウツロ=ハイイロです。
ハイイロ?・・・我らが姫が名乗っている名前と同じではないか?
まさか姫のご子息・・・
なななな・・・
落ち着け・・・そんなまさか・・・そんなまさか
姫はお子を産める体ではないぞ
セクハラ発言やめんかー
マジ殴り
ぐはッ
ウツロ(体育会系・・・怖い)
しかし、骸骨が恐ろしいとか剣士にとって致命的な弱点であるな・・・
せっかくなのでワシ等で克服するがええわいな・・・
優しいな・・・骸骨
ワシはイケメンだから他の奴とは違うだろう?
はぁ・・・
見分けはつかない・・・
将来を迷う・・・か・・・
あああ
骸骨にトラウマか・・・
人の顔見てトラウマとかひどくないかのぉ
そう言われると・・・俺はひどいな・・・
人生経験豊富ないい言葉を考える。
どれもありきたりじゃ・・・つまらん・・・他者と被っとる
被っててもいい言葉だったらそれで良いのでは・・・