ローベルとセクハラ
ウツロの住む、北支部の街ミストクラノスで
レベルアップ祈祷師を営むローベル=カーマイン
彼女はウツロやミラの通勤の通り道で露店を出す。
朝、ローベルは新聞に目を通しながら紅茶に口をつける。
「ふむ、クラスティアは進んでいますね、文字を印刷した紙ですか、素晴らしい」
王宮大臣がセクハラで失脚・・・
おやおや・・・
「他人事とは思えないですねぇ、ウツロさん?」
黙って通り過ぎようとしたウツロに話しかける。
(ちっ・・・気づかれてたか)
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セクハラね
全然否定できるのに、なぜか後ろ暗い。
「ほら、ウツロさんってよくミラさんの胸を チラチラ見てる じゃないですか」
・・・!?
え、どうしてそれを
俺の気配絶ちは完璧のはず・・・
慌てるな、動揺を悟られない様にしないと・・・
ウツロ「・・・そんなことはない」
ローベル(声が・・・うわずってますよ・・・)
・・・
「・・・まだ、ギリギリ、ミラには 気づかれていないはずだ」
「ぷ」
(なんだその笑い)
女性はそういう視線に鋭い。
いくらポンコツのミラさんでも
あれだけあからさまならば気づいているだろう。
まぁ、嫌がるはずもないだろうけど・・・
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数日後、夕刻、
ミラがローベルの露店の前を通り過ぎる。
ずいぶん、しょげた顔をしていた。
「どうしたんですか?ミラさん」
「最近・・・ウツロ先輩が私の胸をチラ見する回数が・・・半分くらいになちゃって・・・ううう」
気づいている上でカウントしている・・・だと
というかまだ半分くらい見てるんですね・・・
ウツロ「どういう意味だ」
ミラさんに手を出してみたものの
そんなつもりじゃないかったのにと言われ、泣かれて・・・あとはわかりますよね?
やめろ
ちょっと優しくしたら勝手に盛り上がっちゃって・・・なんて
傍から見ればバレバレですよ